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京都府レッドデータブック2015

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イワデンダ科

ミヤコイヌワラビ

Athyrium frangulum Tagawa
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C

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選定理由

湿度の変化に弱く、ほとんどの産地で絶滅・減少傾向にある。近年シカの食害で壊滅状態になっている自生地も見られる。

形態

トガリバイヌワラビに類似するが、葉質やや厚く、羽片は幅広い。小裂片は倒卵形から倒狭三角形、鈍頭である。葉の表面の刺毛は短く、やや傾く。羽軸裏面には微毛がないかごくまばらである。

◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)235、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)127 & 182

分布

本州(関東以西)、四国、九州。

◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(北部山地)。

生存に対する脅威

森林伐採、空中湿度の低下、シカの食害。

必要な保全対策

きわめて湿度の高い半陰から全陰地を好む。川沿いの自生地は保全のために重要である。京都府付近がタイプ産地だが、府内で見ることはごくまれになっている。川沿いや川中の岩に生えることが多く、シカの防護柵設置は難しい。

特記事項

ミヤコの名がついているが、タイプ標本の産地は比叡山山頂付近の滋賀県側である。

シダ植物の文献一覧

執筆者 光田重幸

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