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京都府レッドデータブック2015

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シダ植物のアイコンシダ植物
チャセンシダ科

カミガモシダ

Asplenium oligophlebium Baker
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種B

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選定理由

産地が限定され、園芸用に採集されることも多い。

形態

常緑性の小型多年草。葉は単羽状で、羽片はさらに中~深裂する。葉柄や葉軸は著しく細い。羽片基部上側の耳垂は発達し、しばしば遊離して羽軸と直角に近い角度になる。葉の先端は蔓状に伸びて無性芽を付ける。

◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)149、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)148 & 178

分布

本州(中部以西)、四国(まれ)、九州(屋久島以外ではまれ)、沖縄県(未確認)。変種イエジマチャセンシダ(環境省絶滅危惧IA類)が沖縄県伊江島にある。

◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域。

生存に対する脅威

園芸採集、森林伐採、空中湿度の低下。

必要な保全対策

産地は公表すべきでない。北向きの斜面にはえるものはとくに保全に都合がよいので、重点的に保護する必要がある。学術的には世界的に貴重な種類である。カミガモは京都の上賀茂にちなむ(現存)が、詳しいタイプ産地は不明である。

特記事項

ヌリトラノオやシモツケヌリトラノオは葉軸がやや太く、羽片は鈍鋸歯状に浅裂するのみ。トラノオシダは羽片の形が異なるほか、無性芽を生じない。

シダ植物の文献一覧

執筆者 光田重幸

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