ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生植物種子植物 > ムジナモ

種子植物のアイコン種子植物
種子植物 モウセンゴケ科

ムジナモ

Aldrovanda vesiculosa L.
京都府カテゴリー

絶滅種

2002年版 絶滅種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類(CR)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅種

掲載項目の解説をみる

選定理由

現在の京都市伏見区から城陽市、久御山町にわたる旧巨椋池にあったが、干拓によって絶滅し、昭和15年12月文部省告示第33号にて天然記念物の指定が解除された。

形態

茎は6~25cm、根がなく水中に浮かぶ。葉は節に6~8個輪生。花は白く、夏に咲く。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)121、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)166、f. 83

分布

アジア、インド、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア。

◎府内の分布記録区域、特記事項 上記。近畿唯一の自生地だった。京都市北区深泥池に移植(三木 1955)された株はその後も増殖して、1941年に西沢氏(標本は京都市青少年科学センター)、1948年に中井氏によって採集(標本は京都大学総合博物館)されているが、ここでもその後情報はない。また一部は津田松苗氏らによって奈良市に移植され、2010年までは現存していたが、外来のオオバナイトタヌキモの繁茂により現状不明となっている。
 旧巨椋池の株は愛好家によって栽培維持され、現在も見ることができるため、正確には「野生絶滅」というべきである。
 なお、同じモウセンゴケ科で環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)のナガバノイシモチソウを、明治時代に南山城村童仙房で採集した人がいるという情報がある(竹内 敬著『京都府草木誌』152頁)。誤認されるようなものではなく、三重県には分布していた(現在は絶滅)から、確かにあったのかもしれない。ただ、標本や写真の裏付けは残っておらず、ここでは付記するにとどめる。

種子植物の文献一覧

執筆者 西沢信一、光田重幸

トップページ野生植物種子植物 > ムジナモ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る