マルバノイチヤクソウ（オオジンヨウイチヤクソウ）

Pyrola nephrophylla (Andres) Andres

選定理由	深山の木陰にはえる多年草で、比叡山では絶滅した。府内では産地や個体数が少ない。
形態	葉は長さ2～3cmの有柄で根際に集まって付く。葉脈に沿って白斑が入るが、それ以外に目立った斑紋はない。7月に高さ15～20cmの花茎を伸ばし、5～10個の白色でやや赤みを帯びた花を付ける。ジンヨウイチヤクソウは葉形は似るが、脈に沿った白斑がない。 ◎参照　日本の野生植物草本Ⅲ（平凡社）4、原色日本植物図鑑草本編Ⅰ（保育社）238
分布	北海道、本州、四国、九州、国後島、色丹島。 ◎府内の分布記録区域　京都市域。
生存に対する脅威	森林伐採、園芸採集。
必要な保全対策	自然林の保護、園芸用採集の禁止。
特記事項	古くはジンヨウイチヤクソウと混同されていたことがある。栽培はほぼ不可能。
その他	日本固有種

執筆者　高木俊夫、光田重幸

トップページ＞野生植物＞種子植物＞マルバノイチヤクソウ（オオジンヨウイチヤクソウ）

絶滅寸前種