ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生植物種子植物 > イヌセンブリ

種子植物のアイコン種子植物
種子植物 リンドウ科

イヌセンブリ

Swertia tosaensis Makino, Swertia diluta (Turcz.) Hook.f. et Thomson var. tosaensis (Makino) H. Hara
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
イヌセンブリ

掲載項目の解説をみる

選定理由

生育地が限られていて、個体数も少ない。

形態

山野の貧栄養湿地の周辺にはえる一年草(越年草)で、茎は直立し高さ5~35cmで四角ばり、分枝する。葉は広くて、下部のものは長楕円状披針形、長さ2~5cm。10~11月茎の頭部から柄を出し、白色でわずか淡紫色の条がある花を付ける。センブリに似るが苦味は少ない。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)35、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)216、f. 67: 4.

分布

北海道、本州、四国、九州、千島、オホーツク海沿岸、サハリン(樺太)、カムチャツカ。

◎府内の分布記録区域 中丹地域(詳細不明)、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。

生存に対する脅威

湿地開発、池沼開発、植生の遷移。

必要な保全対策

湿地やその周辺にはまれな植物が多いので、開発前に調査を念入りにする。

特記事項

湿地植物とされることがあるが、本種は常時水に浸るような場所ではなく、周辺のやや乾き気味の斜面などに見られることが多い。そのため植生の遷移によって消失しやすいと思われる。

種子植物の文献一覧

執筆者 高木俊夫、光田重幸

トップページ野生植物種子植物 > イヌセンブリ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る