ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生植物種子植物 > ヒメアブラススキ

種子植物のアイコン種子植物
種子植物 イネ科

ヒメアブラススキ

Capillipedium parviflorum (R. Br.) Stapf, Bothriochloa parviflora (R. Br.) Ohwi, Andropogon assimilis auct. non Steud.
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし
ヒメアブラススキ

掲載項目の解説をみる

選定理由

群生するが産地がきわめて限定される。村田源著『近畿地方植物誌』39(1998)47頁に精華町とあるのが過去の唯一の文献記録である。大本花明山植物園には舞鶴市産の標本(1999年採集)が保管されている。従って、京都府内では丹後地域と山城地域が産地として今のところ知られているだけである。

形態

山野の草地にはえる多年草。しばしば群生する。稈は細く高さ50~100cm、下方で分枝し節には開出軟毛が多い。葉鞘は無毛ときに有毛。円錐花序は長さ7~15cm、枝は半輪生、少数の小穂を付ける。小穂は有柄と無柄のものが対となり無柄の小穂には長芒がある。芒は長さ20mmに達し屈曲。小穂は長さ3mmほど。有柄小穂の柄には1列に並んだ長毛がある。日本産の本属にはヒメアブラススキ1種がありほかに似たものはない。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)92、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)382、日本イネ科植物図譜(平凡社)710-711

分布

本州(関東以西)、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島南部、中国大陸、台湾、インド、マレーシア、オーストラリア。世界の暖帯に広く分布。

◎府内の分布記録区域 丹後地域、山城地域(相楽地区)。

生存に対する脅威

草地開発。林道や一般道路の拡幅および新設。

必要な保全対策

本種は群生すれば目立つものの、稀少種と気づかぬまま諸開発の犠牲となりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。

種子植物の文献一覧

執筆者 津軽俊介

トップページ野生植物種子植物 > ヒメアブラススキ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る