種子植物種子植物 ラン科
マメヅタラン
Bulbophyllum drymoglossum Maxim. ex Okubo
| 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | 準絶滅危惧（NT） |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
| 選定理由 | 産地がきわめて少なくなっている。雲ケ畑で1926年に採集された標本が京都大学総合博物館にある。府南部を中心に産地は数えるほどであったが、今回の調査で南丹地域から中丹地域にかけても自生していることが確認された。 |
|---|---|
| 形態 | 樹幹や岩面を這う多年草。根茎はまばらに葉を付ける。葉は革質、倒卵状広楕円形で柄がなく、長さ7～13mm。花は7～10mmの細い柄の先に1個ずつ付き、淡黄色。ムギランにくらべて、葉は小さくて中肋が目立たず、偽球が発達しない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ（平凡社）231、原色日本植物図鑑 草本Ⅲ（保育社）59 |
| 分布 | 本州（福島県以南）、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島南部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域。 |
| 生存に対する脅威 | 森林の伐採、林道の開設、園芸用採集。 |
| 必要な保全対策 | マメヅタランの付いている樹や岩のある付近の樹木の伐採を禁止して、環境をまもる。 |
| 特記事項 | 川沿いなどの湿度の高い場所に見られることが多い。園芸用に採集される例があとを絶たない。繁殖力が小さく栽培下では維持が難しいものであるから、野生株の採集は自粛すべきである。 |
執筆者 村田源、山本義則
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