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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 ベンケイソウ科

キリンソウ

Phedimus aizoon (L.) 't Hart var. floribundus (Nakai) H. Ohba, Sedum aizoon L. subsp. kamtschaticum auct. non (Fisch.) Frod., Sedum aizoon L. var. floribundum Nakai
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種 新規

2002年版 リスト外
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし
キリンソウ

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選定理由

京都府草木誌には「稀品 足古山(ママ)」と出ており、府内の産地は少ない。ただ、ときに栽培されたものが逸出していることがあり、本来の自生かどうか判断が難しい場合があるため、このランクで掲載する。

形態

日当りのよい岩上や堤防などにはえる多年草。肉質で円柱形の茎を叢生し、高さ5~30cmになる。葉は多肉質で互生し、倒卵形または長楕円形、鈍頭から円頭、長さ2~7cm。縁には鈍鋸歯がある。5~8月に茎の先端に平らな集散花序を出し、小さな黄色の花を多数付ける。花弁は披針形、先は鋭く尖る。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)144、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)162

分布

北海道、本州、四国(自生かどうか不明)、九州。北海道の一部とサハリン(樺太)以北にはエゾキリンソウが分布する。本種と同種とする見解もある。

◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域、京都市域、山城地域。この中には逸出のものも含まれていると見られる。

生存に対する脅威

造成工事、道路の新設、拡幅、植生の遷移による暗化。

必要な保全対策

移植は容易であるため、工事でやむをえず自生地を破壊するときには、自生のものの一部を確保しておくのが望ましい。

改訂の理由

「選定理由」に同じ。

特記事項

「足古山」は「足占山」の誤植で、丹後半島の大宮町にある。

種子植物の文献一覧

執筆者 光田重幸、赤松富子

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