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京都府レッドデータブック2015

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鱗翅(チョウ)目 シロチョウ科

ツマグロキチョウ

Eurema laeta betheseba (Janson, 1878)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種 

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類(EN)

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選定理由

京都府では局地的ながら都市部も含めて広く見られた時期があったが、近年ほとんど見られなくなった。

形態

前翅長16.0~22.0mm。雌雄とも翅の地色は黄色で、前後翅外縁部に黒条がある。

◎近似種との区別 秋型は前翅端が強く尖ることや、後翅裏面に黒条があることで、キチョウとは容易に区別できる。夏型は本種の方が小型で、前翅端がやや尖ること、翅表の外縁の黒帯の形状などで区別できる。

分布

本州、四国、九州、対馬、南西諸島。

◎府内の分布区域 全地域から記録があるが、局地的。北部地域(京丹後市網野町、与謝野町、福知山市、舞鶴市)、中部地域(亀岡市)、南部地域(京都市、城陽市など)。

生態的特性

成虫で越冬する多化性のチョウで、早春~晩秋まで成虫が見られる。夏型は発生地付近にいるが、秋に発生する秋型は生息地を離れた場所にも拡散して見られる。主な生息地は食草のカワラケツメイが生える草原で、河川や道路沿いなどの草地でも見られる。

生息地の現状

本種の発生地は、河川の河原や新しく開発した土地などで遷移途中の場合が多く不安定で、遷移が進むと食草が衰退し見られなくなる。最近府内では発生地を聞かない。

生存に対する脅威

草原に生息するため、遷移が進行して環境が変わったり、開発、河川改修、道路の拡張工事などで生息地が破壊されたりすると、消滅する可能性がある。

必要な保全対策

食草のカワラケツメイが生えるやや乾燥した、河原や砂地などを保全する必要がある。本種の生息地は不安定なので、新たな発生地が見つかる可能性があり、今後も調査が必要。

改訂の理由

前回よりさらに個体数の減少がすすみ、環境省の4次見直しでもランクがあげられた。

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