ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生動物哺乳類 > サイゴクジネズミ

哺乳類のロゴマーク哺乳類
食虫目トガリネズミ科

サイゴクジネズミ

Crocidura dsinezumi dsinezumi (Temminck, 1842)
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種 新規

2002年版 リスト外
環境省カテゴリー なし

掲載項目の解説をみる

選定理由

シカによる下層植生の衰退に伴う分布や個体数の減少のため。

形態

背面は暗赤褐色または暗褐色、腹面は淡色または淡灰褐色。頭胴長61~84mm、尾長39~54mm、体重5~12.5gである。尾にはまばらに長毛をもつ。

分布

北海道、本州、四国、九州のほか、佐渡島、隠岐諸島、見島、伊豆諸島、大隅諸島、トカラ列島などの島。

◎府内の分布区域 京都大学芦生研究林、大見、大文字山、比叡山等の山林、桂川、木津川、淀川河川敷。

生態的特性

森林の下層植生が発達した場所、低地の河畔、河川敷、低山林の低木林などに生息し、昆虫類、クモ類などを食べる。メスは春から秋に1~5頭の仔を産む。

生息地の現状

シカによる下層植生の衰退に伴い、餌環境の悪化。

生存に対する脅威

小型の昆虫類やクモ類を主に食べるために、下生えが密な場所を好むが、近年シカの影響で下生えが激減し、乾燥化が進んだことにより、本種の分布や個体数が減少していることが懸念される。

必要な保全対策

シカの管理による下層植生被害防止。

改訂の理由

本種の生息場所である山林では、ニホンジカによる下草植生の衰退により分布が減少。河川敷では樹木の繁茂により草本類が激減し、本種の分布個体数は減少したことによる。

文献 淀川河川事務所(2011)

執筆者 本川雅治、村上興正

トップページ野生動物哺乳類 > サイゴクジネズミ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る