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京都府レッドデータブック2015

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クモ目 ヒトエグモ科

ヒトエグモ

Plator nipponicus (Kishida, 1914)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
ヒトエグモ

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選定理由

採集例が少なく、京都市が主要な分布地の一つであるため。

形態

体長5~8mm。頭胸部と歩脚は黄褐色。腹部は灰褐色。身体は扁平で、背面から押しつぶしたように見える。

分布

日本と韓国に分布する。日本では京都府(京都市)、大阪府(大阪市、堺市、河内長野市、松原市、豊能町)、奈良県、兵庫県、静岡県で採集または確認されている。採集例は少ない。

◎府内の分布区域 京都市では、東山区、左京区、北区で採集されている。

生態的特性

徘徊性。寺院や旧家の屋内で採集されることが多く、新しい建造物では見られない。墓石のすきまや大木の樹皮下などにも見られる。韓国では、積み重ねられた瓦の間などに生息しているという。生活史は不明である。

生息地の現状

古い建造物の中や樹皮の下などからごくまれに発見される。

生存に対する脅威

古い建造物が破壊、改築されたり、大木が伐採されたりすると生息が困難になると思われる。

必要な保全対策

古い建造物や古木については、それを残存させる方策が求められる。

特記事項

日本蜘蛛学会は本種を環境省の絶滅危惧種IAとしてレッドデータブックに登載するように提案したが、屋内性の動物はその対象にならないとして、登載されなかった。しかし、屋内にだけ生息するわけではなく、採集例がきわめてまれであることから、京都府の絶滅危惧種とした。

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