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京都府レッドデータブック2015

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エノキ・ムクノキ群落

分類

暖温帯落葉広葉樹林

特徴

エノキ、ムクノキともに、暖温帯性の落葉広葉樹で、やや陽生な高木である。河川沿いやその後背湿地など適潤な立地に見られる。通常20mの樹高になり、独特の樹形は美しい。エノキの種子は赤色に、ムクノキは黒色に熟し、外果皮は甘い。ケヤキ、アキニレ、イチイガシ、カゴノキなどと混生する。

分布

エノキは東北南部から九州、ムクノキは関東、中部南部、近畿以西に分布し、河川周辺に多い。府下では、鴨川沿いの下鴨神社境内糺の森にはエノキ、ムクノキ、イチイガシ、シイ、クスノキなどからなる暖温帯林が見られる。

保存に対する脅威

下鴨神社境内では、室戸台風時の被害跡に植栽されたクスノキが、エノキ、ムクノキの生育を阻害していたが、平成4年に行われた樹木調査に基づき、エノキ、ムクノキ林の保全の対策が実施されてきた。このような調査に基づき、神社によって管理されているため保全に問題はない。都市に残された大面積の貴重な自然林である。群落ではないが、鴨川沿いのエノキ、ムクノキは大径木が多く、景観上も重要である。100年近く経過しているが、後継木がなく、今後、更新に関する対策が必要であろう。

府内での分布と京都府カテゴリー

京都府内の分布 京都府カテゴリ-
丹後地域 城山 福知山市大江町城山仏性寺 管理維持
京都市・乙訓地域 下鴨神社境内 京都市左京区下鴨宮河原 管理維持

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