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京都府レッドデータブック2015

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オオミズ博士

レッドデータブックとは

なぜ絶滅してはいけないの?

生き物を分類するためのもっとも基本的な単位を「種(しゅ)」と呼びますが、ヒトも含めて地球上のさまざまな生き物の種は、長い「進化(しんか)」の歴史のなかで生み出されたものです。

地球の生態系は、こうした種と種の複雑(ふくざつ)で微妙(びみょう)なバランスのうえになり立っています。たった1種の生き物が絶滅することで、それを食べて生きてきた生き物が生きられなくなったりするなど、生態系全体のバランスをこわしてしまうことさえあります。

また、私たちは自然界から多くの恵みをうけています。たとえば、私たちが食べているお米やパンの原料の麦も、もともとは野生の生き物の種を品種改良(ひんしゅかいりょう)したものですし、病気の治療(ちりょう)に使われる薬も、最初は生き物の成分(せいぶん)から見つけられたものが多くあります。現在治療が難しいとされている病気の特効薬も、今後、自然界から見つかるかもしれません。そのほかにも衣料や住居、産業などの原材料として、また、物質的な豊かさだけでなく、文化や芸術の素材や自然とのふれあいを通して人々に生きる喜びやうるおいも与えてくれています。

生き物の種が一度絶滅してしまえば、それを人間の手でよみがえらせることはできません。人間の様々な活動のために多くの種が地球上から失われるとしたら、それは、人類の生存をあやうくするだけでなく、地球のすべての生き物や生態系に影響を与えることになってしまいます。

今に生きる私たちは、もうこれ以上、生き物の種が絶滅していかないよう、人間も野生の生き物も共存できるような社会をめざしていくことがたいせつです。

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

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