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アユモドキ Leptobotia curta (Temminck and Schlegel)
アユモドキ画像

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 淡水魚類
目名 コイ目
科名 ドジョウ科
亜科名 アユモドキ亜科
京都方言 ウミドジョウ



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧IA類(CR)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 国指定の天然記念物(地域定めず)であり、現在では京都府八木町付近の桂川水系の用水路と岡山県旭川水系での個体群が知られるのみで、それ以外の分布地での個体群は壊滅状態と考えられる。
形態 体長13cm程度に達する。頭部、腹部ともに側扁し、尾鰭は深く二叉する。側線は完全で、頭部に眼下棘がある。口は下面にあり、ひげは3対で2対が吻端、残りの1対が口辺にある。体側鱗はきわめて細かく、頭部まで鱗に覆われる。
分布 琵琶湖・淀川水系および吉井川、旭川、高梁川(いずれも岡山県)。
◎府内の分布区域
桂川水系と宇治川水系。
◎近似種との比較
同じアユモドキ亜科のBotia属、Leptbotia属がインドシナ半島に分布。
生態的特性 食性;稚魚期には小型の浮遊生物や付着藻類を摂食するが稚魚期以降は底生動物食に変化する。 繁殖;6〜9月に河川の増水や水田の灌漑によって一時的に生じる水域に侵入し産卵する。1〜複数尾のオスがメスを追尾した後、体側をこすりあわせながら放卵、放精にいたる。 生息場所;河川中流〜下流の遮蔽物の多い砂礫底・岩場も見られる砂泥底の環境を好み、崩壊状態にあるコンクリート護岸に生息する場合もある。生息場所の水質は貧腐水性、水温は夏場でも30度を超えることはない。
生息地の現状 府内では、桂川水系に属する八木町の用水路にもっとも多く生息することが知られている。この生息場所は現在、京都の自然200選の動物部門に選ばれ、本種自体も“八木町の魚”に指定されている。
生存に対する脅威 護岸の改修やコンクリート化による成魚の生息域の減少、水田地帯の圃場整備による本種の産卵場へのアクセス経路の遮断、水路の水供給停止による断片的な生息場所の消失。
必要な保全対策 成魚の隠れ家となる川や用水路の石垣護岸を残すこと、一時的水域への産卵親魚の進入路、稚魚の水路への待避路の確保、灌漑期以外にも水路に水を供給することなどが必要である。
関係法令 文化財保護法(天然記念物「地域定めず」)
その他 日本固有種

文献:秋山(1988) 片野(2001a) 京都野生動物研究会(1986) 長田・足羽(1994) 岡山市教育委員会(1978) 斉藤・片野ほか(1988) 
執筆者:足羽 寛
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