| 選定理由 |
本種は完全な湖沼型の生態を持ち、宇治川での再生産は疑問視される。また、本来の生息地である琵琶湖では減少が著しいため、注意を要する。 |
| 形態 |
タモロコに似るが、本種の方が体が細長いなど、遊泳魚としての特徴を備える。体長10cmに達する。 |
| 分布 |
琵琶湖の固有種で、内湖や瀬田川にも分布する。
◎府内の分布区域
瀬田川下流の宇治川、琵琶湖疏水には流下個体が確認されている。 |
| 生態的特性 |
完全な湖沼型で、琵琶湖では水深５ｍ以深の沖合中層を群泳している。３〜７月に接岸して産卵する。プランクトン動物を捕食する。 |
| 現状・脅威・保全 |
琵琶湖では近年激減している。繁殖場の減少、魚食性外来魚の食害が脅威となっている。繁殖場の保全、魚食性外来魚の根絶が必要である。 |
| その他 |
日本固有種 |
