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ヒメヒカゲ Coenonympha oedippus arothius Okada et Torii, 1945

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 昆虫類
目名 鱗翅(チョウ)目
科名 タテハチョウ科



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧I類(CR+EN)


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 全国的に減少傾向にあり、府内でもほとんどの産地で絶滅したと考えられるため。
形態 前翅長16〜23mmの小型のジャノメチョウ。翅表は黒色だが、メスでは淡黒褐色となる。裏面は黄褐色で、眼状紋があるが眼状紋の数には個体変異がある。また、後翅の眼状紋列の内側に淡い白帯が現れる個体もある。
◎近似種との区別
北海道に分布する同属のシロオビヒメヒカゲは、地色が赤褐色で裏面に明瞭な白帯があるので、区別は容易。
分布 本州の中部〜中国地方に局地的に分布する。
◎府内の分布区域
北部地域(大江町・福知山市)と中部地域(和知町・丹波町・日吉町・美山町・亀岡市)から記録があるが、ほとんどの産地では姿が見られなくなった。
◎近似種との比較
シロオビヒメヒカゲは北海道に分布し、本州には分布しない。
生態的特性 年1化性で、成虫は6〜7月に見られる。成虫は明るい草原を日中ゆるやかに飛ぶ。湿性草地に生息する場合と、高標高地の乾性草地に生息する場合が知られている。幼虫は主にカヤツリグサ科のスゲ類を食草としているが、イネ科も利用することがある。主に3齢幼虫で越冬する。
生息地の現状 府内では、ほとんどの産地で絶滅したと考えられる。原因としては、遷移の進行に伴う環境の変化、開発などの影響が考えられる。
生存に対する脅威 全国的に激減しており、絶滅が心配されている種である。本種の衰亡の原因としては、開発や遷移の進行に伴う環境の変化、植林、農薬散布、過度な採集圧など、様々な要因が複合的に作用している可能性が高い。また、小さな発生地に採集者が集中することも脅威となる。
必要な保全対策 未発見の生息地がまだ残されている可能性があり、継続調査が必要である。また、生息地となる草原は、放置しておけば遷移が進行していくため、本種のような草原性蝶類の保護には、人間による適切な草原の維持管理が重要だと考えられる。さらに、わずかに残された個体群を維持するためには、地域を限定した採集規制や人工増殖も検討する必要があろう。

文献:猪又(1986) 川副・若林(1976) 夏秋(1993) 福田ほか(1984) 藤井ほか(1984) 藤岡(1975) 松香(1994) 渡辺(1991) 
執筆者:藤井 恒 
最終更新 2008.3(環境省カテゴリー変更)
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