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ニホンツキノワグマ(ツキノワグマ) Selenarctos thibetanus (Cuvier, 1823) =Ursus thibetanus japonicus (Schlegel, 1857)

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 哺乳類
目名 食肉目
科名 クマ科
ニホンツキノワグマ(ツキノワグマ)画像



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー なし


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 府内での分布域の減少、孤立化。
形態 体色は黒色、前胸に三日月状の白斑、いわゆる月の輪を持つものが多い。成獣で頭胴長120〜145cm、体重70〜120kg。
分布 本州、四国の山岳地に分布、九州では絶滅したと考えられている。
◎府内の分布区域
京都府内では京都市北西部から兵庫県に隣接する夜久野町・久美浜町にかけて分布する。京都府のツキノワグマは遺伝的に、由良川を境に西部群と福井県・滋賀県とつながる東部群があることがわかってきた。詳しい調査が必要である。
生態的特性 犬歯を切断しての年齢推定などから野生個体群の齢査定、年齢構成が調べられているが10歳を越えるものは少ない。多くは2仔を産む。食性は雑食性で、主としてタケノコ、草本の葉、ドングリなど樹木の実を食べているが、ミツバチ・アリなども好む。特に、ドングリ類は重要である。冬は主として樹木にできた空洞(樹洞・ウロ)や土穴、岩穴に入り、冬ごもりする。秋、ドングリ類、ミズキなどに登り、いわゆる円座・クマ棚をつくる。
生息地の現状 食べ物、冬ごもりの樹洞の存在するブナ・ミズナラを主とする天然林の減少、また宅地・工業用地の拡大、道路建設などで生息地が分断されている。
生存に対する脅威 京都府内の生息数は200〜500頭と推定されており、種の保全からは決して大きな数ではない。クマ剥ぎ害や果樹への被害防除のための有害獣駆除による個体数減少が懸念される
必要な保全対策 生息地である落葉広葉樹の保全が必要である。個体数が少ないので、害獣駆除・狩猟での捕獲数の制限が必要であると指摘されている。また、事故防止のため、出没情報のあった場合の注意喚起、対処について連絡・実行方法を確立しておくことが望まれる。
特記事項 由良川東側のスギ・ヒノキなどへの樹皮剥皮、西側の果樹への被害の拡大が心配される。その防除・保全対策を両地域、別個に考えること、被害補償についての対策も必要である。

文献:古林・宮本ほか(1978) 羽澄(1997) 日本野生生物研究センター(1980) 自然環境研究センター(1999) 野生動物保護管理事務所(2000) 天野・斎藤ほか(2001) 
執筆者:渡辺 弘之・大井 徹・高柳 敦
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