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  トップページ > 自然生態系 > 分科会別の主な現地調査 > 両生・は虫類分科会
両生・は虫類分科会
調査地:京都府船井郡和知町

執筆者:田辺 真吾

◎調査日
平成12(2000)年9月22日

◎調査者
田辺真吾

◎目 的
これまでに両生・は虫類の情報の少ない地域における実態の把握

◎概 要
2000年9月22日の調査の際には、両生類4種(イモリ・アマガエル・トノサマガエル・ヌ マガエル)の生息を確認した。

◎調査方法
調査は、両生・は虫類の生息が予想される水田、河川などを踏査して、両生・ は虫類の発見に努めた。発見した種については、種名や個体数、確認した場所、環境等を記 録した。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
今回の調査では、本庄の「道の駅」付近でアマガエルの成体1個体、河谷でイモリの成体、 アマガエルの鳴き声、トノサマガエルの幼体、ヌマガエルの成体、下粟野でイモリの成体、 アマガエルの成体、トノサマガエルの成体及び幼体を確認した。なお、は虫類については全 く確認できなかった。
調査地域のうち、本庄付近は、由良川の右岸沿いに国道27号の通る、和知町内では比較的 開発の進んだ地域で標高90mほどである。そのため水田など両生・は虫類の生息に適した環 境は減少傾向にあると考えられる。ここで確認したのはアマガエル1個体のみであった。こ の個体は「道の駅」内の照明に採餌に来ていたものである。 河谷付近は、由良川の支流沿いに水田が続く地域で、標高150mほどである。ここでは、 京都府の北中部地域では分布情報の少ないヌマガエルが生息するのが特徴的である。水田地 帯の傾斜が比較的急であるため、今後も大規模な圃場整備などが行われる可能性は少ないと 考えられる。
下粟野は、由良川の支流、上和知川と西河内川の合流点に位置し、標高190mほどである。 川沿いに水田が広がっていることもあって、トノサマガエルの個体数が多かった。この地域 では、農耕地にイノシシよけの金属製の板が張り巡らせていたことから、水田と他の場所へ のカエル類の移動が制限されていた。イモリは西河内川に多かった。



調査地:京都市東山区高台寺国有林


執筆者:田辺 真吾



◎調査日
第1回 平成12(2000)年4月18日
第2回 平成13(2001)年6月1日

◎調査者
田辺真吾

◎目 的
これまでに両生・は虫類の情報の少ない地域における実態の把握

◎概 要
調査は、両生・は虫類の生息が予想される林床、谷沿いなどを踏査して、両生類・は虫類 の発見に努めた。発見した種については、種名や個体数、確認した場所、環境等を記録した。

◎調査方法
池の周囲や池の中の島を踏査して、両生・は虫類の発見に努めた。発見した種については、 種名や個体数、確認した場所、環境等を記録した。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
今回の調査では、谷沿いでタゴガエルの幼体、将軍塚付近の堰堤だまりや貯水池周辺でイ モリの成体、ツチガエルの成体や鳴き声、モリアオガエルの成体や卵塊、鳴き声、シマヘビ やヤマカガシの成体を確認した。
調査地域は、標高200m程度の低山地に位置することから、本来は照葉樹の優占する森林 であったと考えられる。したがって、生息する両生類は、タゴガエルのような谷の源流部の 伏流水中や湧水中で繁殖し、林床で生活する種に限られていたと考えられる。しかし、現在 では谷の各所に大小の堰堤が建設されたために止水環境が創出され、止水産卵性の種の生息 (繁殖)を可能にしている。特に、将軍塚に近い最上流の堰堤上の池と、その上部にある小 さな谷をせき止めた貯水池は、周囲に樹木が多く、底には落葉などが堆積していて、イモリ、 ツチガエル、モリアオガエルの格好の生息(繁殖)場所となっている。調査時にはモリアオ ガエルの抱接中の個体や卵塊、ツチガエルの鳴き声を確認することができた。ツチガエルは 池だけでなく、排水路に設けられた集水枡にもいた。さらに、池のそばでは、モリアオガエ ルなどを捕食にきたと考えられるシマヘビやヤマカガシを観察することができた。なお、近 年、この地域で生息情報のあるカスミサンショウウオについては、生息を確認できなかった。
モリアオガエル
(モリアオガエル)


調査地:京都府長岡京市および京都市西京区小塩町


執筆者:田辺 真吾



◎調査日
平成11(1999)年5月15日

◎調査者
田辺真吾

◎目 的
これまでに両生・は虫類の情報の少ない地域における実態把握

◎概 要
1999年5月15日の調査の際には、両生類7種(イモリ・ヒキガエル・アマガエル・トノサ マガエル・ウシガエル・シュレーゲルアオガエル・モリアオガエル)、は虫類3種(トカゲ・ カナヘビ・ジムグリ)の生息を確認した。

◎調査方法
調査は、水田、ため池付近を踏査して、両生・は虫類の発見に努めた。発見した種につい ては、種名や個体数、確認した場所、環境等を記録した。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
今回の調査では、京都市側の水田地帯でアマガエルの鳴き声、イモリの成体、トノサマガ エルの成体や幼体、シュレーゲルアオガエルの幼生や鳴き声、カナヘビの成体、長岡京市側 のため池付近でイモリの成体、ヒキガエルの変態直後幼体、アマガエルの成体、ウシガエル の成体、モリアオガエルの鳴き声、トカゲの成体、西山キャンプ場付近でジムグリの幼体 (死体)を確認した。なお、ため池にはカメ類も生息していたが、種の同定には至らなかっ た。また、ヒキガエルについては、変態直後幼体のみの確認であったため、亜種の同定には 至らなかった。
調査地域は、丘陵地から低山地に位置し、標高は100〜250mの範囲に位置する。この地 域には水田が多く、ため池や川などもあって、両生類・は虫類にとって良好な環境となって いる。水田の周囲には竹林が多いが、長岡京市側のため池やキャンプ場周辺にはコナラなど の二次林も少なくない。水田はイモリ、トノサマガエル、シュレーゲルアオガエルの、ため 池はニホンヒキガエルとウシガエルの繁殖場所に利用されている。なお、近年、この地域で 生息情報のあるカスミサンショウウオについては、生息を確認できなかった。



調査地:京都府天田郡夜久野町小倉および千原

執筆者:田辺 真吾


◎調査日
第1回 平成11(1999)年4月14日
第2回 平成11(1999)年6月3日

◎調査者
田辺真吾

◎目 的
これまでに両生・は虫類の情報の少ない地域における実態把握

◎概 要
1999年の2回の調査で、両生類5種(イモリ・アマガエル・トノサマガエル・ツチガエ ル・シュレーゲルアオガエル)、は虫類1種(カナヘビ)の生息を確認した。

◎調査方法
調査は、水田、ため池付近を踏査して、両生・は虫類の発見に努めた。発見した種につい ては、種名や個体数、確認した場所、環境等を記録した。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
今回の調査では、小倉の大池の周辺でイモリの成体、ツチガエルの成体や幼体、幼生、シ ュレーゲルアオガエルの幼生、カナヘビの成体、上千原から中千原の水田地帯でアマガエル の幼生、鳴き声、トノサマガエルの成体や幼体、シュレーゲルアオガエルの幼生を確認した。 調査地域のうち小倉は、牧川の上流で夜久野峠に近い標高150〜200mに位置する。大池 のような大きなため池があったり、谷間には水田が続いていることなどから、両生類・は虫 類の生息に適した環境は多い。しかし、集落内の水田地帯を通る道路では拡幅計画が進んで いるし、水田の一部では造成工事が行われていて、良好な環境が減少しつつある。大池その ものは、かなり大きな池であることから水量も多いが、西側は浅くなっており、農耕地に続 く。池の西側の浅瀬には水草が繁茂しており、イモリ、ツチガエル、シュレーゲルアオガエ ルなどのほか、マルガタゲンゴロウなども確認した。大池の南側の小さな泉には、イモリや カエル類が多数生息しており、人為的に放たれたと考えられるトゲウオ(多分ハリヨ)も確 認した。
千原は、牧川の支流、千原川の上流、標高90〜100mに位置する。千原川沿いには水田が 続いており、川との落差も少ない。この周辺には草地や森林も多いことから、両生・は虫類 の生息に適した環境といえる。



調査地:京都府福知山市今安

執筆者:田辺 真吾


◎調査日
平成11(1999)年8月31日

◎調査者
田辺真吾

◎目 的
これまでに両生・は虫類の情報の少ない地域における実態把握

◎概 要
1999年8月31日の調査の際には、両生類3種(トノサマガエル・ウシガエル・ヌマガエ ル)、は虫類6種(クサガメ・イシガメ・トカゲ・カナヘビ・ヤマカガシ・マムシ)の生息 を確認した。

◎調査方法
調査は、川沿い、水田、ため池付近を踏査して、両生・は虫類の発見に努めた。発見した 種については、種名や個体数、確認した場所、環境等を記録した。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
今回の調査では、山沿いの水路でトノサマガエルの幼体4個体、林縁部でカナヘビの成体 1個体、農耕地沿いの水路などでトノサマガエルとヌマガエルの成体各3個体、トカゲの成 体、カナヘビの幼体、ヤマカガシの成体、マムシの成体(死体)各1個体、2カ所のため池 でウシガエルの成体4個体、クサガメの成体2個体、イシガメの成体1個体を確認した。こ こでは、京都府の北中部地域では分布情報の少ないヌマガエルが生息するのが特徴的である。
調査地域は、由良川の支流、和久川の左岸沿いの標高20〜100mの範囲である。周囲には 標高100m前後の丘陵地もしくは低山が複雑に入りくんでおり、谷間から低地かけて水田地 帯が広がっている。また、谷間の各所にはため池が散在している。このような環境から低地 に生息する両生・は虫類にとっては良好な環境といえる。



調査地:京都府野田川町、大宮町


執筆者:森 哲



◎調査日
平成12(2000)年4月3日〜4日

◎調査者
森 哲

◎目 的
京都府北部地域における両生・は虫類の分布状態の確認

◎概 要
京都府北部地域に生息する両生・は虫類に関する信頼できる分布記録は非常に少ない。今回 は特に、春先に産卵するカエル類を対象に調査を行った。

◎調査方法
山間および人里周辺の水田を徒歩によりセンサスし、目撃または採集により種を確認した。 また、水田中の水たまり、水路、道路脇の側溝、林道上の水たまりに注意し、カエル類の卵 や幼生の有無を確認した。また、夜間調査も行い、徒歩によるカエル類の目視確認、繁殖コ ールの確認、および自動車による路上センサスを行った。

◎調査結果:両生・は虫類相の特徴
以下の両生類4種、は虫類2種を確認した。イモリ(大宮町上常吉南部の水田わきの水路 内にて成体オス1個体を確認)。タゴガエル(数回確認)。アカガエル1種(大宮町三重の集 落脇に広がる水田地帯にて、田植え前の水田内の水たまりに卵塊を3つ確認。幼生が孵化す る直前の段階だったため、ニホンアカガエルかヤマアカガエルかの判別はできなかったので、 一部を採集しその後の同定のために持ち帰った)。ヒキガエル(大宮町三重にて道路脇の草 むら内の水たまりで死体を1個体確認。腐乱が進んでいたため、ニホンヒキガエルかアズマ ヒキガエルかの判別はできなかった)。トカゲ(大宮町上常吉の水田地帯の林道脇土手斜面 にて1個体確認)。カナヘビ(野田川町川上の水田の畦にて1個体、大宮町上常吉の林道わ きの土手斜面にて3個体を確認)。アカガエル類の産卵する可能性のある水田は調査区内に 多く見られたが、発見数は非常に少なく、この地域での生息数は多くないと考えられる。今 回はヘビ類が全く確認できなかったが、これば調査時期が春先で、ヘビが活動を始めるには まだ寒すぎたためと思われる。



調査地:京都府峰山町、久美浜町、網野町

執筆者:森 哲

◎調査日
平成12(2000)年7月14日〜16日

◎調査者
森 哲

◎目 的
京都府北部地域における両生・は虫類の分布状態の確認

◎概 要
京都府北部地域に生息する両生・は虫類に関する信頼できる分布記録は非常に少ない。今 回は特に、は虫類および夏場に繁殖・出現するカエル類を対象に調査を行った。

◎調査方法
山間および人里周辺の水田を徒歩によりセンサスし、目撃または採集により種を確認した。 また、水田中の水たまり、水路、道路脇の側溝、林道上の水たまりに注意し、カエル類の卵 や幼生の有無を確認した。

◎調査結果
以下の両生類7種、は虫類4種を確認した。イモリ(峰山町五箇の水田わきの水路内にて 約10個体を確認)。トノサマガエル(峰山町久次、峰山町五箇、久美浜町須田、久美浜町畑、 久美浜町関、網野町郷、網野町島津の集落周辺の水田で多数を確認した。特に、久美浜町と 網野町では、変態直後の幼体を非常に多数目撃した)。ニホンアカガエル(峰山町久次の谷 田で幼体を1個体、峰山町五箇の水田わきの水路内で幼生を多数確認)。タゴガエル(久美 浜町須田付近の林道わきの渓流沿いにて幼体を2個体確認)。ツチガエル(久美浜町関の水 田にてコールを1回確認、網野町島津の集落付近の水田にて成体2個体、幼体9個体を確認 した)。アマガエル(峰山町久次、峰山町五箇、久美浜町須田、久美浜町畑、久美浜町関、 網野町郷、網野町島津の集落周辺の水田で多数を確認した。特に、変態直後の幼体はいずれ の場所でも非常に多かった。また、久美浜町海女、久美浜町永留の水田でコールを確認し た)。モリアオガエル(久美浜町須田の水田にてコールを3回確認)。カナヘビ(峰山町五箇 付近の林道上で轢死体を1個体、久美浜町畑の谷田の畦にて2個体、網野町郷の水田にて1 個体を確認した)。シマヘビ(峰山町久次の水田の畦にて1個体を確認した)。アオダイショ ウ(久美浜町畑付近の道路上を移動している1個体を発見)。ヤマカガシ(網野町島津の水 田わきの林の土手にて1個体を確認)。



調査地:京都市右京区、日吉町、八木町とその周辺


執筆者:森 哲

◎調査日
平成12(2000)年9月9日〜10日

◎調査者
森 哲

◎目 的
京都府北部地域における両生・は虫類、特に夜行性の種の分布状態の確認

◎概 要
京都府北部地域に生息する両生・は虫類に関して信頼できる分布記録は非常に少ない。今 回は夜間に活動する種や個体を対象とし、自動車を使って路上センサスを行うことにより、 できるだけ広域を調査した。

◎調査方法
山間および水田地帯を横断する車道を日没後から未明まで低速度で走行し、路上やその周 辺に出現している個体を確認した。

◎調査結果
以下の両生類7種、は虫類3種を確認した。トノサマガエル(右京区嵯峨樒原若宮下町付 近の林道上にて轢死体を1個体、八木町神吉付近の林道上にて轢死体を2個体、八木町鳥羽 付近の林道上にて轢死体1個体、八木町南広瀬付近の林道上にて轢死体2個体、園部町越方 付近の林道上にて轢死体1個体を確認)。タゴガエル(右京区水尾付近の林道上にて2個体、 右京区嵯峨樒原若宮下町付近の林道上にて1個体、八木町神吉付近の林道上にて2個体を確 認)。ヌマガエル(八木町船枝付近の道路上にて幼体1個体、園部町船岡付近の道路上で成 体1個体、八木町八木付近の道路上で轢死体1個体を確認)。ウシガエル(八木町神吉の道 路わきの池の中からコールを数回、八木町日置の水田わきの道路上にて幼体を、轢死体を含 め約15個体、同道路わきの池の中に成体1個体、八木町船枝付近の道路上および道路脇の水 路に8個体を確認)。モリアオガエル(八木町神吉付近の林道上にて1個体、右京区嵯峨越 畑南ノ町付近の林道上にて2個体を確認)。シュレーゲルアオガエル(右京区嵯峨樒原若宮 下町付近の林道上にて3個体、右京区嵯峨越畑南ノ町付近の林道上にて7個体、八木町神吉 付近の林道上にて1個体を確認)。アマガエル(右京区水尾付近の林道上にて1個体、右京 区嵯峨越畑南ノ町付近の林道上にて1個体、同林道わきの林内からコールを1回、八木町神 吉付近の林道上にて1個体、同林道わきの2地点からコールを各1回ずつ、園部町船岡付近 の道路上で1個体を確認)。ヤマカガシ(右京区水尾から南へ向かう林道上にて轢死体1個 体を確認)。ヒバカリ(八木町八木の道路上にて1個体を確認)。シロマダラ(右京区水尾か ら南へ向かう林道上にて轢死体1個体を確認)。




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