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これまでの経過 [京都府レッドデータブック情報]

1 京都府レッドデータブックの作成

京都府レッドデータ調査を実施するにあたり、『京都府レッドデータ調査選定・評価委員会(会長 千地万造京都橘女子大学名誉教授、委員数20名)』を設置し、調査全体の方針や選定評価の基準、掲載内容などの検討、分野間の相互調整などを行いました。

委員会が決定した方針に基づき、分野・分類群ごとに設けた17の分科会がそれぞれ調査やリストの選定、執筆などを行なうほか、環境保全上重要な場所については、分野や分類群を超えて多角的な調査を行うため、合同現地調査を実施しました。

京都府レッドデータブックはこれらの結果をとりまとめ、計78名の調査者をはじめ多くの学識者や研究者の協力により作成されたものです。

(選定・評価委員会)

平成11年2月23日 第1回選定・評価委員会
「調査方針、調査体制、選定・評価基準について」

京都府レッドデータ調査の実施にあたり、総合的な調査方針や選定、評価の基準、レッドデータブックの掲載内容などの検討、分類群間の相互調整などを行うため、京都府レッドデータ調査選定・評価委員会(会長 千地万造京都橘女子大学名誉教授)を設けました。

平成11年4月13日 第2回選定・評価委員会
「各分科会の組織と平成11年度調査計画について」

平成12年3月30日 第3回選定・評価委員会
「平成11年度調査結果と平成12年度の調査計画について」

京都府レッドデータ調査選定・評価委員会の組織は、「野生生物種」「地形・地質・自然現象」「生態系」「選定・評価基準」の4つの専門委員会からなり、さらに分類群ごとに21の分科会を設けました。

平成12年7月8日 第4回選定・評価委員会
「各分野別のカテゴリー区分について」

平成13年3月9日 第5回選定・評価委員会
「平成12年度調査結果と平成13年度追加調査計画について」

平成13年12月18日 第6回選定・評価委員会
「京都府レッドデータブックと京都府自然環境目録の作成について」

(合同現地調査等)

平成11年6月17日・8月12日 第1回合同現地調査「京都競馬場調査(京都市伏見区)」

京都競馬場の馬場中央にある池は、京都盆地最大の湖沼であった「巨椋池」の名残であるといわれています。
本調査で初の生物調査を行いました。右の写真はカラスガイ、平均直径が20センチメートル~25センチメートルのもの、225個体を採集し、計測等のデータ収集を行いました。

平成11年7月19日 第2回合同現地調査「琵琶湖疏水分流調査(京都市左京区)」

明治23(1890)年に開通された疏水を通って、琵琶湖の水が京都へと引かれています。銀閣寺道や哲学の道沿いに流れる疏水分流で魚類調査を行いました。ここでは外来魚の侵入があまり見られず、在来魚による豊かな魚類相が確認されました。

平成11年9月10日~12日 第3回合同現地調査「冠島調査(舞鶴市冠島)」

島全体がオオミズナギドリ繁殖地として国の天然記念物に指定されています。3日間に渡って、昆虫類、クモ類の調査を行ったところ、イソチビゴミムシやウミコオロギが府内初記録されるなど。多くの発見がありました。

平成11年9月14日・9月21日 第4回合同現地調査「修学院離宮調査(京都市左京区)」

江戸時代はじめの明暦2(1656)年に後水尾上皇によって造営された離宮です。本調査では、上離宮の池泉庭園を中心に、背後の山、3つの離宮を結ぶ田畑などで、魚類、昆虫類、貝類、両生類、は虫類のほか、庭園の岩石など多くの分野について調査を行いました。

平成11年12月19日 「蹴上地質調査(京都市山科区、蹴上浄水場南側)」

京阪電車京津線の地下化に伴う跡地の道路拡幅工事でのり面が露出したため、地層調査を行いました。調査は京都盆地が沈降し、東山が隆起した際に生じたと見られる断層を調べるもので、写真は、この調査にあたって組んだ約20メートルの足場の上での調査風景です。

平成11年12月28日 「大原野地質調査(京都市西京区上里周辺)」

大原野上里周辺では、60万年~70万年前の淡水と内湾の泥層が堆積しており、植物化石が見られます。今回、宅地造成工事のために地層が露出したことから調査を行うこととし、地層の堆積状況のデータの記録と花粉化石の採取を行いました。

平成12年1月7日 第5回合同現地調査「琵琶湖疏水本流調査(京都市山科付近から御陵付近)」

年始めから行われる疏水の浚渫作業のため、琵琶湖側の水門が閉められて疏水の水がなくなります。本調査では疏水の底を約2キロメートル歩いて、取り残された魚類や貝類の調査を行いました。本流ではブルーギルやオオクチバスなどの外来魚ばかりが確認されました。

平成12年5月22日・6月20日・7月18日・8月24日・9月28日 第6回合同現地調査「精華町祝園地区調査(精華町祝園)」

精華町祝園地区内にあるため池は、管理区域として人の立入が制限されてきたため、外来種の少ない一昔前の自然や希少種が残されている可能性があることから、5回に渡って、昆虫類、両生類・は虫類、種子植物、シダ植物、魚類について合同調査を行ないました。

平成12年6月20日 「大浦半島成生岬調査(舞鶴市成生岬)」

舞鶴市大浦半島成生岬付近で近年確認されたシイ巨木林に関する初めての調査を行いました。写真は、シイ群落西南端部の稜線にある最大のスダジイ(胸高幹周13.8メートル・株立3幹)です。

平成12年7月9日 第7回合同現地調査「八丁平調査(京都市左京区)」

近畿地方以西では数少ない高層湿原であり、京都市の管理により手つかずの自然が残されている八丁平について、湿地の現況と希少種の生息状況を把握するため、昆虫類と種子植物、コケ植物について調査を行ないました。

平成12年7月14日 第8回合同現地調査「西芳寺(苔寺)コケ調査(京都市西京区)」

国の史跡・特別名勝に指定されている西芳寺(苔寺)の庭は、一面のコケに覆われた美しい池泉庭園です。昭和35年にコケの調査が行われて以来、長い間記録がなく、今回が約40年ぶりの調査となりました。寺域内で121種のコケ植物が確認されました。

平成12年7月15日 第9回合同現地調査「平安神宮調査(京都市左京区)」

平安神宮の神苑の池には、明治28(1895)年の神宮創建以来、疏水から水が引かれていますが、昭和56年に琵琶湖のあおこ流入を防ぐために浄化槽が設置され、外来魚の侵入が避けられました。そのため、絶滅寸前種のイチモンジタナゴをはじめ、琵琶湖にかつては生息していた魚類や貝類が今でも数多く残されてることが確認されました。

平成12年8月21日 「賀茂川、高野川調査(京都市左京区、北区)」

アジメドジョウは、京都府内では由良川水系上・中流域には比較的豊富に生息していますが、京都市内の河川では個体群が分断されて保全上危険な状態にあるため、賀茂川水系と高野川水系で調査を行ないました。

お問い合わせ

総合政策環境部自然環境保全課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

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