<小学生以下の部>
井村真奈美(母、35歳)
住所: 京田辺市
井村太一(子、7歳)
たいちへ
きょうは、あさがおがふたつさきました。とてもきれいですよ。びょういんのごはんはちゃんとたべてますか?おかあさんはいつもたいちのことをかんがえています。また、あした。
おかあさんより
ぼくのあさがおは、ぴんくとあおのはながさきました。ぴんくが6こ、あおが2こでした。ふらふうぷが100かいできたよ。
長期入院のため、一人で病院で生活をしながら養護学校へ通っている息子と毎日文通しました。電話だと声を聞くと淋しくなるからという事で手紙になりました。同じあさがおの種で育てたあさがおが息子には家とのつながりだった様です。小さい息子には毎日涙の生活でした。きっと学校であさがおを見て、家でも同じあさがおが咲いているって思ってつながりを感じていたのだと思います。
<中学生以上の部>
石原 千愛(子、25歳)
住所: 北海道
石原 敬三(父、68歳)
教員の登録、嬉しいよ。でも、私の最後のお願い。福祉の道に歩ませて。アルバイトで勉強し直す。頑張るから許して。
何十倍だと思うんだ。理解が出来ん。もう、勝手にしろ。泣き言は言わさんぞ。母さんがな三食食えと。風邪引くな。
娘が公立学校の教員採用試験に合格、登録になった。家族中大喜びだった。しかし、娘は福祉の勉強をしたいと言い出した。数度、私と妻とが思い直すように電話した。言うことを聞かないので、ついに爆発。私は大声で怒鳴って電話を切った。その夜遅く、娘からメールが来た。翌朝、私もメールで返事をした。
<小学生以下の部>
堀田 結貴(妹、9歳)
住所: 大山崎町
堀田 裕貴(兄、14歳)
兄ちゃんへ
いつもがくどうの帰えりむかえに来てくれたり、荷物を持ってくれたりしてくれてありがとう。兄ちゃんはもう中2だから勉強がんばってね。
ゆきへ
どういたしまして。兄ちゃんは、ゆきがしんぱいだからむかえにいってるんだよ。だからゆきは安心してむかえをまっていてね。
最近、登下校の子どもが被害を受ける事件が多い中、両親共働きのため、中学生の兄が迎えに行ってくれるのは、本当に助かります。兄の勉強のことを心配する妹の言葉は、いつもの親の言葉を代弁しているのでしょうか。
<中学生以上の部>
久保田 史絵(子)
住所: 長野県
母
お母さん、泣かないで。
私がもう少し大きくなったら、絶対守ってあげるから。絶対毎日笑わせてあげるから。
手紙ありがとう。
お母さんは泣かないよ。それにお母さんはお前のおかげで毎日幸せだよ。ゆっくり大きくなりなさい。
私がまだ中学生だった頃、母親と駅のホームで手をつないで電車を待っていた。母は障害者だった。すると、数人の小学生がやってきた。「見てみろよ、あの人。笑える〜。」「ほんとだ。うちのかーちゃんが悪いことすると、あーなっちまうって言ってた。」などと、私の母を侮辱した。かっとなって何か言おうとした私の手を母はぎゅっと握り、首を横に振った。私は悲しくて、悔しくてうつむいて泣いた。
その日の晩、眠れなくて母親の布団にもぐりこむと枕が少し濡れていた。それで書いた手紙です。
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