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第2 環境の保全及び創造に関する基本方針【環境基本計画】

1 目ざすべき環境像と基本理念

  私たちは良好で快適な環境のもとに健康で文化的な生活を営む権利を有するとともに、恵み豊かな環境を将来の世代に引き継ぐことができるよう環境を保全し創造する責務を有しています。
  基本計画においては、こうした点に留意し、府の環境行政を推進していく上での基本的な枠組みである条例を踏まえて、以下のように基本計画における京都府の目ざすべき環境像と4つの基本理念を設定します。

目ざすべき環境像

  条例の前文において、京都府民の総意として掲げられている次の環境像を、基本計画の目ざすべき環境像とします。

“人と自然が共生することのできる歴史と文化の香り高い健全で恵み豊かな環境、安らぎとうるおいのある快適で住みよい環境”

基本理念

  条例前文の趣旨を受けて、以下の4つを基本理念とします。

地球環境保全 地球の温暖化、オゾン層の破壊等の人類共通の課題である地球環境問題の解決に向け、事業活動や日常生活上の活動全般 を環境への負荷の少ないものに改め、地球環境の保全を推進すること
参加・協働 すべての主体が人と環境との関わりについて理解し、自主的かつ積極的に環境保全活動に参加・協働する京都府社会を構築すること
自然との共生 人も生態系の一部であることを認識し、貴重な自然の保全・保護や様々な自然とのふれあいを保ちながら、自然への適切な働きかけやその賢明な利用を図り、健全な生態系を維持し、自然と人が共生すること
循環 物質循環の確保やエネルギー・資源の効率的利用を進めることにより、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な、循環を基調とした社会を構築すること

2 長期的目標

  前述した基本計画の目ざすべき環境像及び基本理念を基に、以下の6つの長期的目標を設定します。

長期的目標1:環境の世紀を拓く環境先進地・京都の創造

 人類は環境の恵みを享受し、今日の高度な科学技術文明を構築してきましたが、その活動は、地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、熱帯雨林等の減少等地球環境に影響を及ぼす規模にまで拡大しており、その中でも地球の温暖化は最も深刻な問題と位 置づけられています。21世紀における地球温暖化防止のための議定書が採択された「地球温暖防止京都会議」がここ京都で開催されたことを受け、他地域のモデルとなるような環境の先進地を目ざします。このため、京都の持てる様々な資源を活かし、京都ならではの先導的施策を展開し、関係府県、国はもとより諸外国とも連携・協力するスケールの大きな京都社会を実現します。

長期的目標2:すべての日常生活・事業活動における地球環境の保全

 近年の複雑多様化する環境問題を解決していくためには、府、市町村、府民、事業者、観光旅行者等の社会を構成するすべての主体が、日常生活や事業活動により環境へ影響を及ぼしていることを認識し、環境への負荷を低減するようそれらの活動を見直すとともに、互いに連携・協力して環境の保全及び創造に向けて取り組んでいくことが必要です。すべての日常生活・事業活動は地球環境全体に影響を及ぼしていることから、私たちの意識を改革し勇気を持ってライフスタイルや社会システム全般 を見直し、参加・協働による環境を重視する社会を実現します。

長期的目標3:自然と人間との共生の確保

 京都の悠久の歴史の中で先人が守り、育ててきた自然環境を保全し、地域の特性に応じた多様な生態系を維持・回復するとともに、自然と調和した、心にうるおいや安らぎが感じられる郷土をつくり、豊かな自然とのふれあいを保つなど、自然と人間とが共生する社会を実現します。

長期的目標4:歴史的・文化的環境の保全

 京都は、千数百年の永きにわたり受け継がれてきた豊かな歴史と文化を有しています。この京都の大きな環境特性である歴史的・文化的環境を構成している歴史的風土、文化財や伝統文化などを適切に保存するとともに、現在から将来の世代へわたって継承される社会を実現します。

長期的目標5:快適な環境の創造

 身近な緑、水辺、良好な景観等は、私たちの日常生活において心にうるおいと安らぎを与えるものです。このため、身近な緑地や親水空間等の快適な環境を創造していく社会を実現します。

長期的目標6:環境負荷の少ない循環型社会の構築

 環境への負荷が低減されるとともに、資源が循環し、最大限に効率的に活用される循環型社会を目ざします。 このため、府民の不安・心配を惹起する様々な事象が把握され、未然に防がれる社会を実現します(府民が安んじて暮らせる安全な環境の確保)。 また、新エネルギー、新しい交通システムなどの新技術が活用され、資源が循環する仕組みを備えた先駆的、先導的な循環型社会を築いていきます(21世紀のモデルとなる循環型社会システムの構築)。


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