めぐる季節の点描(144)
和束の茶畑に映える地域ゆかりの大スギさん
八坂神社の大スギさん(和束町)



宇治茶の生産地として有名な和束町。芸術的なほど美しい茶畑の風景が広がる中、和束中学校近くにある八坂神社には、府の天然記念物でもある杉の巨木を見ることができます。
地域の守り神として崇拝されてきた杉の木ですが、誰がどうして植えたのかは分かっていません。この不思議が、樹齢1000年を超えると地元で伝わる老木の魅力でもあります。樹高31メートル、幹周は13メートルと府内でも屈指の大きさ。これまで再三の落雷に遭いながらも、力強く成長し、8本の枝が一つの株になり現在の巨木になったと言われています。
毎年7月7日には、まんじゅうの上に色とりどりの米粒をのせた花餅を、この杉の木にお供えする「祇園さん」と呼ばれる祭礼が行われます。また、歳末には、しめ縄を取り替えて新年を迎える行事もあり、地元の方にとっては欠かせない存在となっています。
地元で「大スギさん」と呼ばれ、愛され続けてきた八坂神社の杉の木。これからも和束に暮らす人々と美しい茶畑を見守り続けていきます。

- [問い合わせ先]
- 和束町農村振興課 TEL 0774-78-3001
JR木津駅またはJR加茂駅から奈良交通バス「和束中学校」下車、徒歩15分
