めぐる季節の点描(147)
奈良時代から続く歴史と自然の風薫る古刹
上山寺(京丹後市)


古くから大陸との玄関口として栄え、静御前や細川ガラシャをはじめとする丹後七姫伝説の舞台でもある丹後半島。歴史と文化に彩られたこの地に、奈良時代創建と伝わる古刹・上山寺があります。
丹後松島から山間部へ約3キロ。海岸の風景に別れを告げ、周囲を高い樹木に囲まれた坂道を行くと上山寺に到着します。緑の斜面を横目に、10メートル余りの石段を登った先にある同寺は、伝承によると、隠岐の明法上人が天応元年(781年)開山したとされ、丹後地域でも最も古い寺の一つとのこと。しんと静まり返った境内を散策すると、永徳元年(1381年)と刻銘された宝篋印塔をはじめとする石塔・石仏が多数。同寺が伝える仏教文化の薫りが色濃く残っています。
また、周辺には豊かな自然が広がり、木々の緑の奥には日本海を望むことができます。鳥たちが気持ちよさそうに飛び交う何気ない風景にも情緒が備わるのは、悠久の時を重ね続ける自然と歴史の力…。上山寺と丹後の自然にはそんな魅力があります。
[問い合わせ先]
京丹後市教育委員会 TEL 0772-69-0640
北近畿タンゴ鉄道宮津線「峰山駅」から丹後海陸交通バスで「久僧」下車、徒歩約50分

