めぐる季節の点描(150)
笠取の自然と人を見守り続ける名木
東笠取のカヤ(宇治市)



宇治市の木幡から府道242号線を東へ。宇治川に注ぐ清流、笠取川沿いを北上すると、美しい田園風景が広がる笠取に到着します。
古今和歌集の「雨降れど 露ももらじを 笠取の 山はいかでか もみぢ染めけむ」という歌にもあるように、古人(いにしえびと)に紅葉の名所として知られていた笠取山。ふもとの集落と棚田、山林が織りなす風景が訪問者を優しく包み込み、どこか懐かしい気持ちにさせます。この地に府内有数の巨木で推定樹齢400年とも言われるカヤの木があります。
幹周り約5メートル、高さ25メートルのカヤの木は、昔から地域の人に親しまれてきました。山すそから棚田に向かって垂れる大きな枝ぶりは見事で、名木と呼ばれるゆえんを感じさせます。根元の周囲には彼岸花が生育しており、秋にはカヤの木の緑に映える赤い花が、山里に彩りを添えてくれます。
カヤの木は、自然と共に営みを続ける笠取の人々を見守り続けます。

[問い合わせ先]
宇治市公園緑地課
TEL0774-22-3141
JR「六地蔵駅」から車で約40分。京滋バイパス「笠取IC」からは約15分
