特集 共に育(はぐく)む「命の里」
みんなで支えよう 京都の農村



安全な食料やおいしい水、空気を生み出す農村地域は、府民の暮らしを支える「命の里」です。しかし、過疎化・高齢化が急速に進み、後継者の不足や農林地の荒廃といった課題を抱えています。「命の里」の再生は、都市に暮らす人々にとっても大切なこと。みんなの力で農村地域の明日を支えていきましょう。
協働で進める 農村再生への挑戦
「命の里」である農村地域。府では、農林水産分野はもちろん、医療や福祉、教育、交通分野への支援など総合的な再生に取り組み、守り支えていきます。
農村の機能や価値が持続困難に
人口の減少と高齢化の進行によって、農村の機能や価値の持続的な維持が難しくなっています。またリーダーが不在となり、人や集落のつながり、助け合いなども失われつつあります。
農村再生を目指して
みんなで頑張るぞ!
農村再生に不可欠な「地域の意欲がわく支援」を。府では「里力(さとぢから)再生事業」や「ふるさと共援活動」などで、地域で頑張る皆さんと一緒に課題解決に挑みます。

里力再生事業
農村集落が連携して行う、多様な活動を支援。平成21年度から5年間で50地区が目標。すでに8地区で活動を開始。
ふるさと共援活動
農村集落と大学やNPO、企業などの地域外の協力者が一体となって行う活動を支援。昨年スタートし、現在11地区で実施。
地域の課題を解決するぞ!
生活に必要な交通手段の確保や農産物を使った新たなビジネスなど、地域が考え実践する取り組みを協働で進めます。

「命の里」再生

昔ながらの豊かな自然とにぎわいを取り戻すとともに、持続的な発展を目指します。
多くの支援に地元も奮起
地域の再生に向けた取り組みが各地で始まっています。
宮津市世屋地区(里力再生事業・ふるさと共援活動)

世帯数73、人口135人で高齢化率(65歳以上の方が占める割合)が約60%。人口の減少や交通が不便といった課題を抱えています。
世屋地区の5集落が連携し、京都府立大学、NPO法人里山ネットワーク世屋の三者で共援協定を締結

地区代表 前野周雄さん
地区全体がつながって元気が出てきました
世屋には5つの集落があり、こんにゃくや山のいも、粟といった特産品を通じて活性化を目指しています。高齢化が年々進んでいますので、ふるさと共援活動を始めるタイミングがあと少し遅かったらうまく進まなかったかもしれません。これまで以上に地区同士のつながりが太くなりましたし、これを機に地区全体を盛り上げていこうと、皆さん元気に頑張っています。

加工グループ 地区に伝わるあわもちを商品化
かつては下世屋地区の多くの家で作られていたあわもちを市街地で販売したところ、飛ぶように売れたんです。そこで「世屋の黄金(こがね)もち」として販売しようと、粟の生産から製造に向けた取り組みを始めました。以前は米の代わりに仕方なく食べていた粟が、地域の特産品づくりに役立つなんてうれしいですねえ。あわもちづくりを張り合いに頑張りたいと思っています。

Iターン就農 合力の会 代表 井之本 泰さん
多くの人々の「合力(こうりょく)」でおいしい米づくり
縁あって3年前に上世屋に移住しました。ここでは棚田での米づくりのほか、藤織りや紙すきなど、自然と寄り添いながら淡々と暮らしが営まれてきました。この当たり前の暮らし、当たり前の風景の大切さを伝えていきたいと思ったのです。「合力」とは丹後地方の方言で、お互いに「手伝い」「加勢」「援助」する意味のこと。外に向かって合力を求める一方、参加した方々には世屋の素晴らしさを体を通して感じてもらえればと思っています。

府立大学生命環境科学研究科 助教 中村貴子さん
大学の持つ力を農村に生かしたい
府立大学では、以前から農村の活性化方策の研究を進めており、京都府、宮津市の呼び掛けもあって、昨年9月から世屋、日ヶ谷地区の活性化を支援しています。世屋の畑集落では、かつて行われていたこんにゃくづくりを復活。苗を植え付けるなど、事業化に向けて地区を挙げた取り組みが始まっています。第一歩を踏み出すきっかけを作れたと思いますが、活性化には地域の皆さんの「何とかしたい」という思いが大切です。今後も、段階に応じてお手伝いをしていきたいと考えています。
京都市右京区嵯峨越畑地区(里力再生事業)

京都市北西部に位置し、市街地から約60分。800枚の棚田が広がる豊かな自然環境に恵まれていますが、年々過疎化・高齢化が進んでいます。
地域では「このままでは取り残される」との未来への危機感から、これまで進めてきた美しい自然や特産物を生かした「観光農村」づくりをさらに発展させるため、集落が連携した里力再生の取り組みを開始しました。
里力再生事業・ふるさと共援活動が始まった地域

ここをクリックすると拡大画像がご覧いただけます。
ふるさと共援活動HP http://www.pref.kyoto.jp/kyouen/
農業ビジネスで活性化
農商工連携を進めています

新しい農業あるいは地域活性化の手法として、農業ビジネスが注目されているのはご存知ですか?
今回紹介している宮津市上世屋の棚田では、農家とお酢の醸造会社が連携し、酢の原料となるお米を無農薬で栽培。地域の活性化や景観の保全に結びついています。
府では、農林漁業者と商工業者が連携し、お互いの強みを生かした新たな展開を支援するため「農業ビジネスセンター京都」を開設しました。農商工連携に向けてのマッチングやビジネスプランづくりをお手伝いします。
お気軽にご相談ください。
[問い合わせ先]
農業ビジネスセンター京都
TEL075-417-6888 FAX075-441-5742
http://www.nbc-kyoto.jp/
私にもできる サポートいろいろ
食卓から農村を応援 府内産の食材を選んで
購入時に府内産の農林畜水産物を選べば、生産地である農村の振興につながります
京都府内の農産物の直売所はこちら
http://www.pref.kyoto.jp/tisantisho/tyokubaisho.html
やましろ農産物直売フェアinふるさとフェア久御山
11月23日(祝日)9時30分〜14時30分 久御山中央公園
[問い合わせ先]
山城広域振興局農林商工部
TEL0774-21-3229 FAX0774-22-8865
ふるさとボランティア活動 週末の時間を生かして
※参加者は随時募集 http://www.pref.kyoto.jp/furusato/
[問い合わせ先]
農村振興課
TEL075-414-4917 FAX075-414-5039
京都府農林水産フェスティバル 京都産 あなたが選べば ふるさといきいき
11月28日(土曜日)、29日(日曜日) パルスプラザ(伏見区)
府内各地から産地直送の農林水産物が大集合。試食・販売やふるさとの食材を用いたお食事処、新規就農・田舎ぐらし相談コーナーなど
[問い合わせ先]
研究普及ブランド課
TEL075-414-4940 FAX075-414-4974
移住したい方、農業がしたい方 あこがれを現実に
あぐり京都ネット http://www.agr-k.or.jp
京都ジョブパーク農林水産業コーナーにご相談ください
京の田舎ぐらし講座・交流会
11月21日(土曜日)13時30分〜 京都府農協会館(南区)
「京の田舎ぐらしナビゲーター」が田舎ぐらしに関する相談にお答えします
定員50人 11月16日までに所定様式を提出(先着順)
[問い合わせ先]
京の田舎ぐらし・ふるさとセンター
TEL075-441-6624 FAX075-441-5742
農業大学校学生募集
一般入試 試験日:平成22年1月15日(金曜日) 受付:12月1日〜15日
[問い合わせ先]
農業大学校(綾部市)
TEL0773-48-0321 FAX0773-48-0322
[問い合わせ先]
農村振興課
TEL075-414-4900 FAX075-414-5039

