めぐる季節の点描(158)
人の力で造られた3本の流れが合わさる地
桂川・木津川・宇治川三川合流地【大山崎町・八幡市】



天王山と男山に挟まれた地で、桂川・木津川・宇治川が一つになる三川合流地。この雄大な景観が、人為的に造られたことをご存知でしょうか。
かつての合流地は現在より東の淀周辺。河川は物資や文化を運ぶ交通路として利用され、大山崎や淀は京(みやこ)への荷揚げ場として多くの人が往来したそうです。しかし、京都へ通じる交通の要衝として発展する一方、この地域は洪水による被害に悩まされていました。そのため、17世紀以降、たび重なる河川の改修が行われました。そして19世紀中頃以降、合流地は次第に西へと変遷。その度に沿岸住民の暮らしは影響を受けましたが、昭和5年にはほぼ現在の形となりました。
改修工事で生まれた背割堤は桜並木が美しい散策コースで、御幸橋では石清水八幡宮の参道としてにぎわった往時がしのばれます。また、天王山や男山など周辺の山々からは合流地を眺めることができます。人の力がこの壮大な自然を造ったのかと思うと、目の前の景色に新たな感動が加わるかもしれません。
[問い合わせ先]
大山崎町歴史資料館
TEL075-952-6288
同資料館へは阪急「大山崎駅」から徒歩1分、JR「山崎駅」から徒歩3分

