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特集 京都府立大学に和食文化学科(仮称)を開設

京都から和食文化を世界へ

2013年、「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。これを機に、府は和食文化の中心地として、和食文化の保護、継承、発展を担う高等教育研究機関設立の準備を進めてきました。
そして、2019年、京都府立大学に「和食文化学科(仮称)」を開設します。その役割に、和食界のトップリーダーからも大きな期待が寄せられています。

京都から和食文化を世界へ

[探究]世界にも地域社会にも求められる学問領域。

 今、世界では空前の和食ブーム。多くの食品企業が海外進出し、和食文化を発信できる人材を求めています。一方、国内でも全国各地の多様な食文化を地域創生の鍵として活用する機運が高まってきました。そこで必要とされているのは、和食文化を幅広い視点から理解した上で新たな創造を生み出せる人材です。府大が文学部に開設する新学科では、文系・理系の枠を超えて和食を多角的に捉え、実習で料理人や生産者が何を見、何を感じているかを学びながら、知性と教養を磨く場を提供します。和食を学ぶことによって、これまで見ていた世界がより大きく広がります。ぜひ一緒に和食文化の奥深さと可能性を探究していきましょう。

京都府立大学 副学長/京都和食文化研究センター長
宗田 好史 氏

京都府立大学 副学長/京都和食文化研究センター長 宗田好史氏

浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科卒業、同大学院、ピサ大学・ローマ大学大学院を経て、京都大学工学博士。国際連合地域開発センター主任研究員、東京文化財研究所客員研究員、国立民族学博物館共同研究員などを歴任。

[創造]誰もやってないことをやる者(もん)が、一番遠くまで行ける。

 和食とは、日本の伝統的な食文化のこと。伝統を守るというのは、変わっていくことです。時代のニーズに合わせて進化していかなければ、伝統は守れません。今、世界の注目が和食に集まる中、和食を取り巻く人や環境も変わりつつあります。そこで和食が変革や発展を遂げていくためには、ゆるぎない礎(いしずえ)となるものが必要です。
 たとえば和食の調理法は「一口大に切る」「さっとゆがく」という感じで、非常に感覚的です。これを万人にわかる表現に見直さなくてはいけない。また、和食をおいしく味わうためにある空間や建築、工芸、その背後にある歴史といった「おもてなしの文化」も、経験や勘に頼るだけではいずれ消滅しかねません。これらをきちんと学問として体系化し、世界に正しく和食文化を伝えられる人を育てたい。世界が次に何を求めているかを察知するためにも、学問が必要なんです。知識を伝えるだけでなく、考える人を増やすための学問。これまでにない角度から日本を読み解く意味においても、非常に面白い分野だといえます。誰もやったことがないことをやる者が、一番遠くまで行ける可能性があると私は思う。一緒に和食の未来を開いていける若い才能に、大いに期待しています。

株式会社菊の井 代表取締役/日本料理アカデミー 理事長
村田 吉弘 氏

株式会社菊の井 代表取締役/日本料理アカデミー 理事長 村田吉弘氏

京都祗園の老舗料亭「菊乃井」の長男として生まれる。立命館大学在学中、フランス料理修行のため渡仏。大学卒業後は名古屋の料亭「加茂免」で修行を積み、1993年、株式会社菊の井代表取締役に就任。「日本料理を正しく世界に発信する」「公利のために料理を作る」をライフワークとし、国内外で幅広く活躍中。

[挑戦]和食は世界の共通語。さらなる美味しさのフィールドへ!

 「和食」という響きから「京都」を連想される方は、世界に多いと思います。京都の料理人やさまざまな職人たちが人から人へ伝えてきた和食文化を、発展させ継承していくためには、未来を読む経営センスも不可欠です。お客様はもちろん、サービスを提供する側、生産者、すべてが夢やビジョンを達成してこそ、美味しさという幸せが実現します。伝統ある和食文化を学ぶ皆さんには、知識だけではなく、実際に生産者の元へ足を運び、そのこだわりや努力を体感して五感を磨いていただきたい。京都には、他では体験できないことが無限にあります。食の将来性はボーダレスです。大きな夢を持って共に挑戦していける人材を、心待ちにしています。

株式会社フクナガ 代表取締役会長兼CEO
福永 晃三 氏

株式会社フクナガ 代表取締役会長兼CEO 福永晃三氏

株式会社リプトン創業者の次男として生まれる。同志社大学経済学部卒業。1963年に同社入社、1982年に社名を変更し代表取締役社長に就任。1993年に新業態「串くら」、翌年に「かつくら」を開業。2016年、食生活文化功労賞受賞。

次代の和食文化を担う人材の育成を目指して

和食文化の中心である京都の地で、人文・社会・自然科学の枠を超え、アカデミックに和食を探求する学びに、どうぞご期待ください

※学科設置届出書類提出中。内容は予定であり、変更する場合があります。

次代の和食文化を担う人材の育成を目指して

[概要]文系・理系を横断しながら和食文化にアプローチ

 生活様式とともに常に変化し続ける「和食・日本人の伝統的な食文化」。その価値を守り、食文化を創造するため和食の歴史や文学、芸術を学ぶ学科です。和食文化を支える食科学や農学など理系の分野と経営学、観光学を横断的に修得します。府立大学ならではの教養教育科目群や文学部共通科目、国際京都学科目で得る幅広い見識を土台に、史料講読やフィールドワークなどを通じて専門領域を深めていきます。

授業の様子
授業の様子

[特色]「本物」に触れながら和食文化を探求

 京都市内の重要文化財建造物で昔ながらの生活様式やおばんざいについて学ぶ授業や、料理学校と提携し和食の調理を体験する実習を予定。他にも絵画・造形、農業、ホスピタリティ(接客)などの実習機会を設け、それぞれ第一線で活躍している先生方から学ぶことができます。文化の都、京都で培われた「本物」に触れることで、和食文化を探求する上で欠かせない真の教養を身につけていきます。

本格的な茶懐石の作法

京野菜生産農家での栽培や収穫

京野菜生産農家での栽培や収穫、本格的な茶懐石の作法など、食文化に関わる多彩な実習を予定

和食文化学科(仮称)で学べる科目群

和食文化を多彩な角度から総合的に学び、各自の興味に従って分野ごとに高度な学びを深めていきます

和食文化学科(仮称)で学べる科目群

和食史学
  • 和食の起源など、日本の歴史と食の関わり
  • 本膳・精進・懐石など、和食の各様式の歴史と変容 など
和食科学
  • 「出汁」「旨味」の科学
  • 「おいしさ」のメカニズム など
食人類学
  • 世界の食文化
  • 日本各地の食文化
  • 和食と関わりの深いバイオテクノロジー など
食経営学
  • 割烹、料亭などの事業経営
  • 食ビジネスのマネジメント など
和食文芸
  • 茶道や華道、美術、工芸と和食との関連
  • 日本文学に著された「食」 など

授業では、京野菜などの和食材が持つ美味しさや香り、食品機能性についての科学的解析も学びます。
授業では、京野菜などの和食材が持つ美味しさや香り、食品機能性についての科学的解析も学びます。

[将来像]将来は、次代の和食を担うプロフェッショナルに

 和食文化学科(仮称)では、プレゼンテーションスキルと語学を重視し、和食文化を発信する経験を積みます。さらにインターンシップでは、京都の和食ビジネスの最前線で実践的な知識を修得。卒業後には、行政・観光・飲食・農業・マスコミなど各分野において食のプロフェッショナルとして活躍できる可能性が広がっています。

京都府立大学 和食文化学科(仮称)
第一期生の募集が始まります

学部学科名 文学部和食文化学科(仮称)
入学定員 30人(推薦方式9人 一般方式21人)
募集開始時期 2018年11月予定
修業年限 4年
開設年度 2019年度
開設場所 京都府立大学 下鴨キャンパス(左京区)
学位 学士(和食文化学)
Bachelor of Japanese Food Culture(仮称)
授業料 535,800円(年額)
入学料 282,000円(府内額適用者は169,200円)

※金額の改定がある場合、納入額が変わります

学生募集スケジュール

[2018年]
7月 オープンキャンパス
11月 推薦入試
12月 推薦入試 合格発表

[2019年]
1月 大学入試センター試験
2月 一般入試(前期日程)
3月 一般入試(後期日程)、一般入試 合格発表
4月 開学

[お問い合わせ]
府立大学京都和食文化研究センター
TEL:075-703-5251 FAX:075-703-5149

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京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4075

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