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特集1 アートと工芸を市場(マーケット)へつなぐ

※掲載の作品は出品作品と異なる場合があります

芸術文化にも”スタートアップ支援”を

京都で活動しているアーティストや工芸作家らが作り手主体でマーケットを広げてきた「ARTISTS’ FAIR KYOTO(アーティスツ フェア キョウト)」と「Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”(キョウト クラフツ エキシビション ダイアローグ プラス)(昨年までは「KOUGEI NOW “DIALOGUE”」として開催)」。これら同時期に行う2つのイベントは、鑑賞だけでなく作品購入という観点でアート・工芸を楽しめる特徴があります。京都にとって「文化」とは、ブランド力と活力の源泉です。長い歴史の中で文化力を高めることで、京都経済が支えられ、活性化してきました。そんな京都だからこそ、日本の文化・芸術の発展、市場の拡大、さらには文化による経済活性化のモデルを発信していけると考えています。まずは楽しみながらアートや工芸を応援していただき、共に京都を盛り上げていきましょう。

京都府知事 西脇隆俊

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021

前回開催時の京都新聞ビル地下1階会場
(撮影:前端紗季)

アートユニットTOBOE(西條 茜×バロンタン・ガブリエ)作品制作の様子
ARTISTS' FAIR KYOTO サテライト参加予定
(撮影:山地 憲太)

LinNe「Chibi」

蘇嶐窯(そりゅうがま)
「青瓷飛鉋(せいじとびかんな)」シリーズ

PARANOMAD
「コットンとウールのストール」

山本合金製作所「魔鏡」(昨年開催時の実演風景)

/fan/funの扇子

Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”

高瀬栞菜「チーターと壺と羊」

東慎也「Maso Chirist」

西垣肇也樹「蜿蜒長蛇」

WHOLE9「experiment 4」

SOMEA「友禅長財布」

晋六窯「PELICAN」シリーズ

京都の美術工芸を未来へ


京都工芸美術作家協会 理事長
羽田 登(はた・のぼる)氏
染色工芸家。京都府指定無形文化財「友禅」保持者。京都府文化功労賞受賞。旭日双光章受章。

長年、美術工芸界の第一線で活躍してきた染色工芸家の羽田登氏に、京都の芸術家・工芸作家を取り巻く環境と課題について話を聞きました。

京都の芸術文化の課題とは?

 京都は、芸術家や工芸作家がものづくりをする場所として素晴らしい場所です。「本物」の文化が身近にあり、それを受け継ぐ人が現存している。美術や工芸を学べる教育機関もたくさんあって、各地からハイレベルな芸術を学びに若者たちが集まってくる。一方で、その卒業生たちの活躍できる場所が少ないことが課題としてあります。

作り手が「食べていける」京都へ

 芸術家や工芸作家がプロとして「食べていける」道を開くには、作品をきちんと売れる場・買える仕組みが不可欠なんです。そのためには、まずアートや工芸の作品に値段が付いていて、買うことができるものだということを多くの人に知ってもらうことが必要です。

京友禅 「伏せ糊置き」を行う羽田氏

新たな文化マーケット創出に期待

 伝統を守りながら常に新しいものを取り入れてきた京都の美術工芸の面白さ、そしてそれらが「買える」ことを知っていただきたい。ここ京都に美術工芸のマーケットが育ち、新たな伝統が築かれていくことに期待します。

アートと工芸を買う文化、発信するなら京都から

次代の担い手が育つために必要なこと。その一つが彼らを支えるマーケットの創出や拡大です。今回、両イベントの仕掛け人に「作り手」を支える思いや、経済活動として見たアートや工芸、購入する楽しみ方、京都の可能性などについて伺いました。

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021(外部リンク)ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021 ロゴ


ARTISTS’ FAIR KYOTO
プロデューサー 高岩 シュン 氏

新人作家が世に出る機会をつくる

 「作家主導」という世界でも稀なスタイルのARTISTS’ FAIRは、過去3回の開催の中で多くの若手作家を世に送り出してきました。出品者がいずれも一流作家が推薦する新人であることも、コレクターの心をつかむ要因の一つ。来場をきっかけにコレクターになったという方が多くおられます。

日本を代表する若手の登竜門に

 回を重ねるごとに「次はどんな作家が出るのかな」と期待する人が増えていく。その広がりが、京都にアート市場が育つ素地になっていくはずです。今後、日本を代表する若手作家の登竜門としてさらに認知を広げ、若手作家たちが世界へ羽ばたく場を作っていきます。

ARTISTS’ FAIR KYOTO会場内の様子 ARTISTS’ FAIR KYOTO展示作品 ARTISTS’ FAIR KYOTO展示作品 ARTISTS’ FAIR KYOTO展示作品

アーティスツフェア・キョウト2021

企画から出品、プレゼンテーションまで作家自身が主体となって行う京都府独自スタイルのアートフェア。趣の異なる2つの会場で若手アーティスト43組が出品します。

※新型コロナウイルスの影響により、本紙掲載のイベントなどは変更・延期・中止となる可能性があります
※各会場の写真はすべて過去開催時のものです。ご来場時には必ずマスクをご着用ください

日時 3月6日(土曜日)・7日(日曜日)10時から18時
メイン会場 京都文化博物館 別館(中京区)、京都新聞ビル 地下1階(中京区)
※他にもサテライト会場あり

入場料 一般1,800円、大学生1,000円(要・学生証)、高校生以下無料
※京都新聞ビル地下1階会場、サテライト会場は無料
※メイン会場はオンラインにて事前予約制

Point

会場ごとに空間も展示も別次元?!

絵画や彫刻作品だけでなく、京都新聞ビル地下1階会場では映像やインスタレーションも作品展示。ぜひ両方に足を運んで個性を満喫。
京都新聞ビル地下1階会場 作品展示の様子

サテライト会場も一見の価値あり

新風館(中京区)、藤井大丸(下京区)など京都市内8カ所のサテライト会場でのアートイベントを予定。
※会期は会場ごとに異なります。公式ホームページをご確認ください。

作品:鬼頭 健吾

[お問い合わせ]
ARTISTS’ FAIR KYOTO 実行委員会(文化芸術課)
TEL:075-414-4222 FAX:075-414-4223

Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”(外部リンク)Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ” ロゴ


Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”
ディレクター 山崎 伸吾 氏

対話が結ぶ工芸との出会い

 伝統に磨かれた技と、現代のニーズと感性が融合し、進化を続けている京都の工芸。その作り手が自らの思いをつなぎ手、または使い手に直接伝え、マーケットのニーズとつながる場として始まった“DIALOGUE”は、コロナ禍の中で展示スタイルは変われど、対話をベースとする考えは変わりません。

手元に置いて使う喜びを

 工芸には鑑賞するだけでなく、暮らしの中で使うという楽しみがあります。心に響く一点と出会ったら、ぜひ買い求め、長く使い続けてください。それが作り手たちの持続可能な創作にもつながります。

Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”展示作品 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”展示作品 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”会場の様子 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE + ”会場の様子

キョウト・クラフツ・エキシビション “ダイアローグ プラス”

作り手との「対話」をコンセプトとした工芸の展示販売会。
今年は京都伝統産業ミュージアム(みやこめっせ内)をメイン会場に、オンラインなども併用して開催します。

※新型コロナウイルスの影響により、本紙掲載のイベントなどは変更・延期・中止となる可能性があります
※各会場の写真はすべて過去開催時のものです。ご来場時には必ずマスクをご着用ください

日時 3月12日(金曜日)から14日(日曜日)10時から18時(最終日のみ17時まで)
メイン会場 京都伝統産業ミュージアム(MOCAD/左京区)
※他にも展覧会場、サテライト会場あり

入場料 1,000円
※出展商品が購入できる500円分のショッピングチケット付き
※会期中何度でも入場可能

Point

サテライトプログラムも開催

ビームスジャパン京都(中京区)やQUESTION(中京区)など京都市内6カ所のサテライト会場に分散し3密回避。

オンライン配信で新たな「対話」を

手仕事によって商品がまさに生まれる瞬間や、これまでにも開催してきたトークイベントの様子などを配信。

[お問い合わせ]
「KYOTO KOUGEI WEEK」実行委員会(染織・工芸課) 
TEL:075-414-4888 FAX:075-414-4870

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