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違法情報等対応連絡会 主査 桑子 博行
SNSは、人と人がつながる身近な情報ツールとして普及しており、われわれの生活にとって欠かせないものとなっています。一方で、投稿者の激しい誹謗中傷により、昨年5月に女子プロレスラーが自殺に追い込まれるなど、重大な人権侵害も起きています。また、新型コロナへの感染者を責めるような誹謗中傷も起きており、感染拡大防止の妨げとなっているとの指摘もされています。
インターネットやSNSはとても便利なツールですが、使い方によっては人を傷つけてしまう可能性が潜んでいます。ネット上では、一般的に自分と違う立場の人間を徹底的に排除する動きが激しくなってしまう傾向があるといわれています。また、他人の投稿にコメントをつけず転載する安易な「リツイート」も誹謗中傷などの拡散になる場合があり、注意を払う必要があります。
ネットの利用に当たっては、相手の立場に立って書き込むこと、差別的な発言や他人への誹謗中傷は書き込まないこと、うそや不確かなことは書き込まないこと、などいわゆる情報リテラシーに関する配慮が求められています。また、ネット上にはフェイクニュースやデマ情報もあふれており、われわれは情報の真偽を見分ける力をつけることもネットの利用において非常に重要です。
これからのネット社会においてはSNSなどのネット利用は不可欠であり、人権侵害などの加害者にも被害者にもならないよう、安全に利活用していただきたいと思います。
◎令和3年3月発行の「人権口コミ講座22」の内容を加筆・修正し、再掲載しています。
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