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※新型コロナウイルス感染症対策を万全にした状態で7月に取材・撮影を行いました
西脇知事が現地に行って府民の声を直接聞く「行き活きトーク」。今回は長岡京市のセブン商店会で「きょうと子育て応援施設」の取り組みに参加する店主の方や、利用者の方と語り合いました。
「きょうと子育て応援施設」では、府が地域と連携し、子ども連れの外出を地域ぐるみでサポート。トイレの貸し出しや休憩スペースの提供などを行っています。トークに先立ち、商店街を歩いた知事は参加店での工夫や思いを直接見聞きしました。また、併せて新型コロナウイルス感染リスク低減に向けたCO2濃度の見える化実証実験の実施店舗も訪問しました。
地域ぐるみで子どもたちの成長を見守る「子育てにやさしいまちづくり」は、府内各地で動き出しています。
商店会長の案内で界隈を歩き、「子育て応援施設」参加店などを訪問。地域の皆さんと交流しました
子育て家庭の皆さんが、地域の中で孤立や不安を感じることなく子育てできる環境をつくることが大切。商店会の皆さんの取り組みが大きな輪となるよう、われわれもさらに後押ししていきます。
トークの模様は動画で公開しています(外部リンク)
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広報課
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書:西脇 隆俊
2019年の夏、私は第101回全国高等学校野球選手権京都大会で始球式を務めさせていただきました。
かつて甲子園を目指した元・高校球児として、格別の思いでその日を迎えたのは言うまでもありません。
当日、46年ぶりに西京極のマウンドに立ってみると、まずマウンド自体の形が昔と違ってお椀型になっていることに驚きました。これでは投げたときの感覚が想像できません。打席までの18.44mが以前より遠く、ボールも心なしか重く感じる。これはもう、出たとこ勝負でいくしかない、と腹をくくりました。
高校時代の決め球はカーブ。当時の監督からは「カーブで決めるんだろ?」とのメールを頂きましたが、今回は直球で勝負すると決めていました(勝負といっても、バッターは必ず空振りをしてくれるわけですが)。
ほどなく1番バッターが打席につき、サイレンが鳴ります。心を静め、一球入魂のはずが、「鳴り終わらないうちに投げなくては」という意識が先に立ち、心の準備もせぬまま、体が覚えている通りの直球を投げ込んでいました。
ボールは内角高めのキャッチャーミットにきれいに吸い込まれ、バッターは空振り。ストライクのコール。スタンドからはどよめきが起こりました。その一瞬に若かりし日の自分やチームメイトの姿が重なり、胸が熱くなりました。
仲間とともに夢を追い、切磋琢磨(せっさたくま)した経験は、年を重ねてもなお色あせない宝となります。今、子どもたちの日常に多くの制約が生じていますが、彼らが存分に学校生活を楽しみ青春を謳歌(おうか)できる環境を、何としても守らねばならない。再び巡り来た夏、あの始球式で私の投げた球をキャッチしてくれた球児のキラキラした笑顔を思い出し、コロナ禍の早期収束に向けて全力を尽くす思いを新たにしています。
第101回全国高等学校野球選手権京都大会で始球式を務めた西脇知事(2019年7月6日)
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