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令和元年5月10日知事記者会見

よろしくお願いします。本日の会見項目は1件です。

ゴールデンウィーク期間の府内の高速道路・京都府主要施設利用状況について

ゴールデンウィーク期間中の、府内の高速道路と京都府の主要20施設の利用状況を取りまとめました。

まず、高速道路の交通状況についてですが、京都縦貫自動車道の宮津天橋立IC~丹波IC間の日平均交通量が1万5,478台ということで、前年比110.7%、また、山陰近畿自動車道の宮津天橋立IC~京丹後大宮IC間は、日平均の交通量が1万1,979台ということで、前年比108.6%となりました。

次に、施設の利用状況については、京都府の主要20施設の期間中の利用者数は、全体では37万3,285人ということで、前年より5,970人の増加、前年比101.6%となりましたが、1日当たりの利用者数では、3万7,329人ということで前年比91.5%でした。

今年のゴールデンウィーク後半は天候にも恵まれましたけれども、前半は悪天候で雨の日が多いということが人出に影響したと思います。

また、連続した長期休暇ということで、家族旅行や海外旅行も含めて多かったと思っています。そうした中では、京都府立丹後海と星の見える丘公園では、「アースデイ丹後」という自然体験を行うイベントや水瓶座流星群の観察会などのイベントを開催いたしました。STIHL(スチール)の森京都では、施設貸し切りで2日間音楽イベントが開催され、施設利用が伸びたと思っております。

いずれにしても、京都縦貫自動車道を利用されて北中部への行楽が増えていると思っており、全線開通の効果というのは引き続き現れているのではないかなと思っております。

私も連休中に宮津に行きましたが、すごく混んでおり、高速の降り口から渋滞に巻き込まれたので、すごいなと思いました。京都舞鶴港もクルーズ船が寄港するということで、北部地域でも活性化につながったのではないかなと思っています。

南部地域では「宇治新茶 八十八夜茶摘みの集い」にもかなり多くの人が集まったようで、観光面では引き続き府域全体に効果が出ているのではないかと思います。

 

ゴールデンウィーク期間の府内の高速道路・京都府主要施設利用状況について(PDF:394KB)

 

主な質疑応答

記者

主要20施設の利用状況で、歴彩館の利用が極端に少ないが。

 

知事

歴彩館が極端に少ないのは、期間中の開館日が3日と少ない上に、のべ10日間で割ったからで、他の施設と比べてもそれほど極端に差はないと思います。全体数を10日で割っていいのかということがあります。ただ、すべての施設で、開館日数で割ると、実は大変な作業です。前年度と前々年度何で割ったのか聞いたのですが、そこだけ詰めても仕方ないと思いました。

期間内に平日が含まれなかったこともあって、学生の自習の利用などが少なかったのは確かです。全部休日だった場合、普通の行楽施設では利用が増えると思いますが、歴彩館では自習などが平日より少ないのかもしれません。

本当は、総数ではなくて施設ごとにどうだったか、施設の管理者には要因分析などをして、利用増につなげる取り組みに繋げてもらいたいと思います。

 

記者

来年の今の時期は大河ドラマが放送される時期となるが、高速道路について、昨日の観光振興の推進協議会でも、京都縦貫道を活用する意見が出ていた。新しい観光戦略を踏まえて、縦貫道を含んだ高速道路と観光振興についての考えは。

 

知事

暫定2車線の区間が非常に多いので、休みの日の朝に北上する場合、園部の手前で4車線から2車線に、片側では2車線から1車線になる時にネックになります。それと、全体の交通量が暫定2車線では少ないので、早期4車線化については、既存の高速道路を使うということでは重要です。

北部で言えば、全国でも数少ない「ミッシングリンク」である山陰近畿自動車道をきっちりつないでいただく。

南は新名神が2023年までに開通なので、予定通りの開通もありますが、関連して国直轄の道路と、京都府の道路、地元の市町の道路が新名神の開通効果を活かせるように間に合わせることが重要だと思います。

 

記者

大津市で自動車事故があったが、知事の所感は。

 

知事

大津市で、5月8日に園児の方が交通事故に巻き込まれて亡くなるという非常に痛ましい事故が発生しまして、謹んでご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様には心からお悔やみを申し上げます。怪我をされた方もおりますので、一日も早い回復をお祈り申し上げたいと思います。

京都府の対応については、5月8日に開催した市町村安心・安全まちづくり担当課(室)の会議において、改めて交通安全対策を徹底することと、5月9日付けで各市町村宛てに積極的に広報啓発をするようにと、交通事故防止に対する注意喚起を行っております。

同日、健康福祉部からも保育所に対して、市町村を通じ、安全確保の注意喚起を各園に通知をしております。10日には、公立や私立の幼稚園に対しても同様に、園児の安全確保のための注意喚起を行っております。また、明日11日から20日まで春の交通安全運動が行われますので、この中でも例年、各種の広報啓発に努めることにしておりますが、今回の事故を受けて、安全意識の向上等について、さまざまな交通安全対策を実施していきたいと思っております。

車は地域の生活を支え、経済も支えるということで、生活への利便性をもたらすわけですが、今回のように時として人命を奪うものにもなるということを、改めてみなさんにきっちり認識してもらい、二度とこうした悲惨な事故を起こさないように、交通ルールの遵守や歩行者への配慮を今一度やっていただきたいと今回痛切に感じております。府民の皆様においては、運転においては慎重の上にも慎重を期していただきたいと思います。

 

記者

自分の身を守るすべを知らない子どもを守るためにソフト面だけでなく、ハード面で道路の点検等などは考えているか。

 

知事

京都府では平成24年に亀岡、25年に八幡で非常に悲惨な事故がありました。その時に教育委員会と警察・公安委員会、道路管理者の合同で通学路の緊急点検を行い、その後も繰り返し安全に対する点検を行っております。この結果を踏まえて、反射板や防護柵の設置、歩道と車道の境界のブロックを改修する対策は随時講じております。それをきっちりやることが必要だと思います。

今、現地で今回の事故の原因究明が行われておりますので、それが出てきたうえで、必要な対策があるということであれば、警察と相談しながら対応を検討して参りたいと思います。ただ、どういうことが原因でどういう対策が効果的というところまでいたっておりません。

 

記者

散歩のルートは把握していないということがあるが、改めて点検するということはないか。

 

知事

直ちにではないですが、ルート上に原因となるものがあれば当然議論にもなってきます。ただ、通学路と違うのは、通学路は住まいから学校というルートが決まっています。市街地ということもありますが、お散歩は園から出て園に戻ることになります。

当面、こういう施設について安全対策の注意喚起もしておりますので、再度そうした観点から経路について検討していただきたいと思っております。

 

記者

出水期が近づいている中で、見直しの中身や災害対応時のマニュアルなどをどのようにするか。

 

知事

昨日(5月9日)、第4回の「災害対応の総合的な検証会議」で最終報告案が出ておりますが、その中では例えば住民避難ですとか、防災・減災対策、道路の通行規制、帰宅困難者対策、大規模停電があげられているほか、例えばダムの整備状況やダムからの緊急放流の状況について下流の住民に的確に情報提供すべきなど色々な意見をいただきました。そのほかに京都府の防災体制や国との関係など、幅広く課題と対策案をまとめていただきました。

例年、出水期前、今年は6月上旬を予定しておりますが、京都府の防災会議を開いておりまして、その場で、今回の意見を踏まえて地域防災計画の見直し案と対応マニュアルについて合意を図りたいと思っております。

重要なのは、ただ検証したということではなく、その検証結果を今後の防災計画に生かすということですから、6月上旬の京都府の防災会議に向けて詰めてまいりたいと思います。

 

記者

府北部では、西日本豪雨の復旧が進まないところもあるほか、今までのノウハウが蓄積されてやり方が固まっている自治体もある中で、新しくマニュアルを作ることについて戸惑いが出るかと思うが、どのように活用するか。

 

知事

これまでの災害の復旧復興については、ハード整備を中心に昨年度の予算、補正、14カ月予算として組んだ当初予算について、国からも配慮をいただいておりますので、執行していくことが大前提です。

マニュアルは、運用するためにではなくて、府民の安心と安全を守るために作成するものなので、どういうマニュアルが最も効果的であるかという観点から作成したいと思います。マニュアルを作る意味は、それに沿って的確に防災対策ができるようにということです。今までにどういうことをやったという過去の蓄積や、あまり複雑すぎるのはだめということもあるので、そこは実効性を兼ね備えたマニュアルにしたいと思います。

最近、自治体間の緊急時の応援態勢については、府県を越えてやっており、マニュアルがある程度統一されているので、応援に行った職員が、自分たちのやっていることと同じ形で応援に入れるということが重要です。いずれは統一的なマニュアルになっていくことが重要だと思います。

過去の慣例もあると思いますが、防災対策の要員にはなるべくわかりやすく、しかも共通性のあるマニュアルに移行していくよう努力をしていただければありがたいと思いますし、なるべく移行しやすいものにするのが我々の責務だと思っております。

 

記者

宮津でこれまでと異なる「行き活きトーク」をされたが、どのような収穫があったか。

 

知事

去年行き活きトークを始めたのは、直接現地に出向くということと、府民や観光客の方、そこに来られている方の声をなるべく直接聞きたいという思いからでした。昨年度は総合計画の策定にも反映したいということもあり、施策分野別や地域別でバランスを考えておりましたが、聴衆は来られてもパネルディスカッションといった形でしたので、ある程度限られた中で意見交換することが多くなりました。そこで、今年度はお話を聞く範囲を広げようということで、列車から降りてこられた海外からの観光客にインタビューをさせていただくなどにより、生の声を聞けました。当然、拒否される方もいましたし、現地での意見交換の難しさも感じました。結果として、生の声を聞けたということと、幅広く聞けたということで、私としては手応えがありました。始めたばかりなので、今後これを重ねていって、改良できることは改良していきたいと思います。

 

記者

各地に行きたいか。

 

知事

現地にいくことは一つの大きな要素なので、なるべく各地にいきたいと思っております。

 

記者

強制不妊手術を強いられた方への窓口が設置されたが、これまでの状況は。

 

知事

相談件数の合計は8件です。

 

記者

これは一時金の相談件数か。

 

知事

窓口を設置した4月24日から昨日までの一時金の相談件数です。実人数としては7人です。これは、本人や家族などの相談の人数です。請求はまだ出てきておりません。

 

記者

この情報を届けやすくするための手段は考えているか。

 

知事

国でも広報されると思いますが、京都府でも広報資料を使って制度が始まったことについてのPRに務めたいと思います。

 

記者

京都府南部にアマゾンジャパンの物流施設やコカコーラ、リンガーハットなどが工場を増設する流れがあるが、縦貫道・新名神含めて京都府南部を経済的にどのようなエリアにしていこうと考えるか。

 

知事

物流施設については、新名神の開通を念頭に置いている立地が多いのは確かだと思います。地図上で見ると、大阪・名古屋を結ぶ最短の距離ですし、京都縦貫自動車道や京奈和自動車道を使って、南北にもアクセスしやすい。これは政策というより、企業もある程度、経済原則に基づいて立地されていると思います。地理的な利便性は高いので、進めるべきだと思います。

もう一つは、けいはんな学研都市です。我々は、先端産業や研究開発機能など学術文化研究の拠点としておりましたし、そういった企業の誘致をやっています。その集積がさらに進めばいいと思います。新名神については、城陽の東部丘陵地において、西日本最大級といわれているアウトレットモールの進出が決定し、また、その東側では物流拠点の誘致を進めています。

今年度の当初予算にも盛り込みましたが、木津川総合運動公園の北側でもそうですが、拠点開発を進めながら南部全体として経済活動のポテンシャルが上がるように努めていきたいと思っています。

 

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