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令和2年1月24日知事記者会見

「京都府京都市伏見区で発生した放火事件に係る被害者義援金配分委員会」の開催について

京都アニメーションの火災に関連して申し上げます。改めて、事件によってお亡くなりになられた方々のご冥福と負傷された皆様の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。また、ご遺族の皆様に対しまして、心から深くお悔やみ申し上げます。

京都府では、本事件の被害者やご遺族の皆様の支援のため、義援金の一元的な受け入れを行って参りました。昨年11月12日(火曜日)に具体的な配分基準や配分額等の検討を行うために第一回義援金配分委員会を開催し、委員の皆様からご意見をいただきました。

その後、更に各委員のご意見を伺って、集約を行い、2月7日(金曜日)に第二回の配分委員会を開催し、協議をしていただくことになりましたのでお知らせいたします。

配分委員会は個人情報等を扱う場合がありますので、冒頭のみ取材可能で審議については非公開です。

被害者やご遺族の皆様にできるだけ速やかに義援金を届けられるよう、配分委員会の検討を進めて参りたいと思います。

 

「京都府京都市伏見区で発生した放火事件に係る被害者義援金配分委員会」の開催について(PDF:294KB)

 

主な質疑応答

【京都アニメーション関連】

記者

できるだけ速やかに義援金を配分したいということだが、第二回の配分委員会で配分割合等を決める予定か。

 

知事

論点がかなりあることや個人情報の収集等もありますので、今回の委員会ですべてが終わる目途はまだ立っておりません。開催までまだ時間がありますので、個人情報の収集等は進展すると思いますが、それぞれの具体状況に基準をあてはめた際に妥当性があるかの検証もあります。基準と情報は相互に関連するものもあるので、それも含めて今回の配分委員会で検討いただきます。迅速に配分したいという気持ちに変わりはありませんが、中途半端にはできません。

今回が必ず最終ということではありませんし、論点が多いので、今回の委員会ですべて決めきれる確信を持っていません。

 

記者

義援金の受け取りを辞退される方はいるのか。

 

知事

現段階では、辞退される意向を示している方はおられないと聞いております。実際に配分する段階でどうされるかということはあると思います。

 

記者

遺族の方や被害者の方の情報は、現在どれくらい集まっているか。

 

知事

必要な情報はかなり広くあります。怪我の程度や家族の状況、年齢等に考慮した上で配分すべきだという意見がありましたので、情報を収集しています。医療機関に対する確認もしないといけません。2月7日(金曜日)に開催できる状況になったということは、かなりの部分が集められたのだと思います。具体的にどれくらいの数が集まったのかは承知しておりませんが、開催日まで期間がありますので、配分委員会での審議が的確に進められる程度の情報は集まったとご理解ください。

 

記者

事務局が配分案を提示するのか、それとも委員が議論するのか、進め方はどうか。

 

知事

一般的に全ての審議会や委員会で、事務局に権限はありません。配分委員会が判断をするために、どれだけ的確な情報を出すかということです。今回の場合は、具体の中身は申し上げられませんが、一定の基準は公平・公正の観点から必要です。その基準にあてはめたら具体的にどうなるのかについては、基準と具体の両側から検証しなければいけないと思っています。すべて委員の方の合意で決めていただきたいというのは、我々事務局の思いです。こういう資料を出してほしい等、委員の皆様の指示できちっとした仕事はしていきたいと思います。

 

【新型肺炎について】

記者

新型肺炎について、春節で明日以降、中国からの観光客が増えると思うがどのように対応するか。また、府民に対する呼び掛けがあるか。

 

知事

1月22日(水曜日)に、新型コロナウイルス関連肺炎に関する部局長連絡会議を開催し、部局間での情報共有と感染防止に向けた対策について、庁内に徹底をいたしました。国内で2例目の患者が発生し、いずれも中国から来られた方だと聞いています。春節の連休が始まっており、さらに多くの渡航者が見込まれるため、危機感を持って対応したいと思います。

宿泊施設や感染症への抵抗力が弱い方がおられる社会福祉施設、学校等に対しては、中国からの施設利用者に疑わしい症状が出ている場合の受診の勧奨や施設・設備の消毒等の感染症防止対策について周知しています。

水際対策としては、京都舞鶴港で中国からのクルーズ船はシーズンオフで寄港する予定はありませんが、検疫所と連携して対策に努めることにしております。府民の皆様には、通常のインフルエンザ対策に則ったものですが、手洗い励行やマスクの着用等の感染予防対策をホームページ、報道発表、ツイッター等で呼び掛けています。武漢市におられた方に発熱や咳など症状が出た時には、滞在歴があることを医療機関に伝えた上で受診していただくようお願いしています。医療機関に対しても、武漢市におられた方に疑わしい症状があるときには、保健所への報告の徹底など早期対応に向けて依頼をしています。

いずれにしても、未然に感染を防止し、発症したとしても絶対に拡大させないよう引き続き万全な対応を取っていきたいと思います。

 

記者

通達等の中身は、どのようなものか。

 

知事

1月22日(水曜日)に健康福祉部長と商工労働観光部長の連名でホテル業界や飲食等の生活衛生営業の業界等への注意喚起をしております。

 

記者

過去にはSARSやMARSが流行し、今回の新型コロナウイルスにおいても感染が広がっているが、危機感をどのように持っているか。

 

知事

府民の安心・安全の観点からは大変なことです。新しいウイルスによる感染症に対する脅威を改めて認識していますので、万全を期していきたいと思います。

WHOの会見が今日の未明にありましたが、まだまだ情報が少なく、感染源やウイルスが変異することもあるので、動きについては注意深く見守っていかなければいけないと思っています。京都府だけで対応できるものではないかもしれませんが、常に危機感を持って対応する準備をし、いざと言うときに発動できるようにしておくことが重要だと思います。今回は、引き続き緊張感を持って対応していきたいと思います。

 

記者

東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されると、さらに国外から多くの方が来られ、類似の感染症が発生するケースも想定されるが、今後どのような対応をとるか。

 

知事

今も既に訪日外国人客が増えています。オリンピックの場合だと、そういう方に対してきちんと対応していることを示すことが安心してきてもらえることに繋がると思います。観光面では、安全対策・衛生対策が日本は万全だということを示すという意味でも重要だと思っています。

対応については科学的、技術的なこともありますので、そうした知見を踏まえて対応していきます。

 

記者

全国的にみても、京都府は特に中華圏から多く人が訪れるが、京都府として一段対策を強化するようなことがあるか。

 

知事

今は、通常のインフルエンザ対策と同じような感染防止対策をやることに尽きると思います。渡航歴のある方や武漢市に滞在歴のある方には、症状が出たときには病院に行っていただく、ということをより徹底してやってもらいたいと思います。

京都は、訪日外国人客がもともと多いので、それぞれの施設、機関の感染者への意識が高いと思っています。従来にくらべて一層入念に対応をしてほしいと申し上げていますが、これまでと違うことをするということまでは考えていません。

 

【その他】

記者

22日に府の職員が逮捕されたが、知事の受け止めは。

 

知事

職員が逮捕されたことは、まことに遺憾であり、事実確認ができ次第、厳正に対処したいと思います。逮捕されること自体、皆様の京都府に対する信頼をゆるがすものであり、あってはならないことですので、今後さらにきちっと全職員に対して、全体の奉仕者という公務員としての自覚を促して、信頼回復に努めたいと思います。

 

 

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