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平成29年8月4日知事記者会見

 先週は全国知事会議がありました。東京で早朝から行われた文化庁の移転協議の後に、福島県・宮城県・岩手県の被災地をまわり、その後、岩手県で全国知事会議を開くことができました。被災地では福島県の内堀知事とも話をしました。京都府は福島県に職員を派遣して、相馬港をはじめとする港湾施設の復旧などにもあたっており、内堀福島県知事からも感謝の言葉がありました。

 途中、飯舘村も通りましたが、いわゆるフレコンバッグに詰められた除去土壌などが田んぼや畑に山積みされている状況であり、改めて原子力災害が与える影響の大きさや、被災地の大変さを実感しました。

 その一方、復興が進んでいる部分もありまして、宮城県の亘理(わたり)町では人が戻り、観光施設もできてきたという話であり、当日は「鳥の海」という温泉施設の屋上から、復興状況を見せていただきました。

 被災三県それぞれ復興の形態が違うのですが、岩手県の陸前高田市では、非常に高い防潮堤を作っているのが特徴であり、高さ12~3メートル、全長約2キロメートルの堤防が湾を守っているという、すごい光景に驚きました。

 また、釜石市でもお話を伺ったのですが、高台に避難した小中学生が全員助かったという「釜石の奇跡」の話があるように、こちらでは、堤防を作ってもそれを越えてくる波はあるので、基本は逃げることだとおっしゃっていたのが印象的でした。高台に移転された小中学校にも行きましたが、逃げることで命を守ることの大切さを強調されていました。

 最近でも九州の北部豪雨がありましたし、秋田でも豪雨がありました。大変な雨が降っておりますし、台風も近づいています。ハードだけでは防げないのが今の災害の現実でありますので、府民の皆様にもできる限り防災情報に耳を傾けていただいて、危険があったら安心なところに避難するということを徹底していただくということをお願いしたいと思いました。

 岩手の全国知事会議では、議論が白熱して多くの知事さんから積極的な意見をいただいたことを嬉しく思っております。地方創生関係では人づくりの問題、そして東京23区内における大学の定員増の抑制の問題など、様々な点について多くの知事さんから色々な意見をいただき、それをまとめることができました。大学の問題に関しては東京都の小池知事、新潟県の米山知事が最終的に反対ということになりましたが、45道府県の知事が賛成してくれたというのは、これからの推進力になったのではないかと思います。そのほか、憲法の問題、合区の問題についても意見書をまとめることができましたので、これから、具体的な憲法の地方自治に関する草案の作成作業にも入っていけるところまで来たと思っております。こうした点についても全国知事会として積極的に取り組みを進めていきたいと思っております。

 全体を通して非常に充実した全国知事会議であったと感じておりますが、次は、この声を政府に届けなければなりません。安倍内閣も改造内閣 が昨日、発足しましたので、私自身もできるだけ早く新たに大臣に就任された方々にお会いして、地方の意見を伝えていきたいと思っております。

就労・奨学金返済一体型支援事業の申請受付開始について

 最初の発表項目は就労・奨学金返済一体型支援事業の申請の受付開始についてです。中小企業の人手不足と、特に若い人の貧困対策を連携して解決できればと今回新たに講じた制度です。おそらく全国でも最高水準の制度になっていると思います。中小企業に勤めた場合に、最初の6年間において、企業と京都府が共同して、奨学金の返済金について一定額を負担するという制度で、若い人が安心して働ける環境を作りたいと思っております。受付開始は8月7日(月)です。補助対象企業は京都府内に事業所があり、奨学金返済支援制度を設けている中小企業です。支援対象者は正社員で就職後6年以内に受給した奨学金を返済中であること、京都府内に居住し、府内の事業所に勤務していることが要件です。

 これから始める制度で全国でもこれだけ高い水準のものはありません。4月入社の方が多いので、途中からの話になりますので助走期間をおきながら来年に向けて制度そのものをしっかりと構築していきたいと思います。

就労・奨学金返済一体型支援事業の申請受付開始について(PDF:332KB)

~おいしいお米づくりに取り組む農業者を募集~「京のプレミアム米コンテスト」の開催について

 二番目は「京のプレミアム米コンテスト」の開催についてです。お米のブランド化が進んでおりますが、この地域だからこの米が全部おいしい、というわけでもありませんし、この銘柄だから全ての地域の米がおいしいというものでもありません。

 京のプレミアム米コンテストを行うことで、京都府内の農業者や組織に出品していただき、そこから選抜をします。お墨付きをもって販売者にマッチングをしていくことで、京都全体のお米の品質を上げようというコンテストです。募集期間は平成29年8月8日(火)~10月31日(火)までで、応募予定件数は100点で、そこに達したら締め切りたいと思っております。審査は30年の1月頃に開催を予定しております。それぞれ「最高金賞」「金賞」「入賞」というランクを与えて、うまくマッチングをしていくことで価値を上げていきたいと思います。

~おいしいお米づくりに取り組む農業者を募集~「京のプレミアム米コンテスト」の開催について(PDF:844KB)

 

主な質疑応答

記者

 先日、経産省が発表した放射性廃棄物の最終処分の問題について。公開された科学的特性マップで京都府の北中部の9市町が輸送面でも好ましいという候補地になっている。その点についてどのように対応するのか知事の考えを確認したい。

知事

 候補地選定は色々な知見でもって行われておりますし、全国でも沿岸部の火山以外はほとんどが候補地となる地図になっています。提示したことで経産省が一歩始めたということだと思います。これから市町村を中心に「やってもいい」と応じるところが出るかどうかだと思いますが、京都府の市町村が名乗り出る雰囲気はありませんし、私自身も受ける気は全くありません。

記者

 明日にも政府が説明会を開くようだが、説明会を開くことについても拒否されるのか。

知事

 基本的に応募制になると思いますが、応募はしないということです。話を聞く、聞かないは市町村の立場もありますし、別に制約するつもりはありませんが、市町村でそういったところは聞きませんし、私は全くそういう気持ちはありません。

記者

 「双京構想」について。4年前に皇族のお住まいを京都にという話が出ていたが、先月行われた「未来懇」では滞在という表現をしている。改めて知事の考えを聞かせてほしい。

知事

 双京構想は、京都と皇室の関係には大変深い関わりがありますので、そうした点を考慮しながらできる限り皇室のどなたかに、リダンダンシーの観点もあるのですが、京都にお住まいいただきたいということ。明治になって東京に皇室が移られてから色々な面で行事、節句関係の行事等が皇室行事から外れてしまっていて、我々からすると日本人の持っている季節、そしてそれを祝う行事というのは大切なものだなと思っておりますので、そういうものをいくつか復活してもいいのではと。例えば、園遊会はかつて1回でしたが、春と秋の2回開かれている。両方とも東京で開かれているものを関西で1度開かれてもいいのではないかなと。

 そうした中で、東京の一極集中の是正や皇室の弥栄を考えるのが双京構想です。ただ、今回、御退位の話が出て参りました。陛下には京都によくご訪問をいただいていますが、ゆかりのお寺やご学友がいらっしゃいますが、陛下が大変忙しいという事情で、ゆっくりと過ごしていただくことが無かったのです。この間、今上天皇が私どものために色々な面でお心を尽くしていただいたことに、京都としても感謝を申し上げたいし、京都にもできるだけゆっくり来ていただきたいという気持ちを京都として表すべきではないかなというものです。御退位が、双京構想の実現に繋がるという面があるのかもしれませんが、退位という状況を受けて、陛下にもう少しゆっくり京都にもおいでいただきたい、京都府民はみんな感謝しておりますということを伝えたいというのが一連の流れだと思っております。

記者

 新しい内閣について知事が期待されることは。特に総務大臣や文科大臣、地方創生大臣がいずれも交代されている。

知事

 ベテランの方が多く、例えば、経ヶ岬の問題 に対応いただいたのが小野寺防衛大臣で、今回も防衛大臣になられたので、よく京都のことも分かっていただける方もたくさんいらっしゃると思います。我々と関係が深いところだと総務大臣、地方創生大臣、それから、文科大臣は文化庁のことや地方大学の振興の問題もあります。総務大臣の野田さんは、地方自治・地方分権よりも女性の活躍や郵政関係でよくお会いした方ですが、非常に総理に対してはっきりものを言われる方ですので、地方の味方になっていただけるのでないかなと思います。地方創生大臣の梶山さんは、あまり存じ上げないのですが、茨城の方でありますので、地方ということには充分理解いただけると思っております。林大臣は農水大臣の職に就かれていた際にイタリアでお会い等しておりまして、農水大臣としてよく存じ上げています。今回、文科大臣でということで、報道などでは御本人も「えっ」という感じだったそうですけれども、状況を早めに説明していただければ、優秀な方ですからすぐに理解していただけると思っております。私は、中教審の委員もやっていて最近、文科行政とは色々な面で関係が深いところがありまですので、できるだけ早くお会いしたいと思っております。

 国と地方の協議の場でメインでやられていた財務大臣ですとか官房長官はそのまま変わっておりません。その点では、「仕事人内閣」と総理もおっしゃっていますが、どんどん仕事をしていただきたいし、今回の「人づくり」の関係では非常に大きいと思います。有効求人倍率が1.5を超えると、景気がいいと言う前に、人がいないという状況が全国で生まれておりますので、人づくり革命は待ったなしの重要な職務だと思います。茂木大臣にも早めに行って地方における人づくりの大切さを訴えていかないといけないなと思っております。

記者

 負債の残高について。半数近くが臨時財政対策債だったということだが、知事は改めてこの仕組みについてどのように思うのか。

知事

 モラルハザードの典型ですよね。知事になって自分で調べたのですが、起債残高が増えているものの中で防災を除くと、その多くが臨時財政対策債なのです。人件費などの経常経費に当てはまる借金ですから、本来ならば責任関係をはっきりしてコントロールしていかないといけないのです。しかし、この起債は国が措置をしなければならないお金が足りないから、と地方に発行させている。つまり地方の借金です。国は責任を持つと言っていますが地方発行の形です。発行主体と責任主体とが不明確なことは非常に混乱を招く上、責任ある財政コントロールに対してマイナスだと思います。こういう制度はいち早くやめるべきだと思います。これは知事会の意見でもあります。

 起債しないと色々と言われる上に、府債残高のカウントには全部組み込まれる。しかも、困ったことに、市町村は規模が小さいので都道府県中心に発行してきたのです。これも都道府県にとって二重三重に迷惑な話です。その場しのぎがこんなに続いていることは政府としては考えてもらわないといけない。地方財政をきちんとする、基金がたまっていると文句を言うのであればこうした制度を無くすべきです。本当に地方がきちんと責任を取れる体制を作るべきです。

記者

 この制度が続くことの不安はあるのか。

知事

 それはあります。地方の借金ですから、府民の皆さんからみてこれは何だという話ですし、私どももできる限り減らしたいと思っています。財政の責任、そして受益と負担の関係を問うていかないといけないのが地方自治ですから、モラルハザードを起こします。私が知事になってから増えている借金の多くが臨財債ですから、これは参ったなという感じがします。

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