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平成30年2月16日知事記者会見

お茶の京都博テイクオフイベント「一坪茶室展~やよいVer.~」&「テイクオフパーティー」の開催について~次世代へ繋ぐ思いを発信します~

 最初の発表項目は、「お茶の京都博テイクオフ」イベントについてです。1年に渡って続いてきたお茶の京都博がいよいよテイクオフイベントに入って参ります。

 3月3日(土)、4日(日)に「一坪茶室展~やよいVer.~」として、秋のメインイベントが雨で流れたのでリベンジになります。天候に恵まれて欲しいなと思います。宇治市、中宇治地域、宇治橋通商店街振興組合、平等院表参道商店会、宇治源氏タウン銘店会、宇治観光塔の島会および周辺地域を会場に、一坪茶室を展示してお茶を味わっていただきます。4商店街に一坪茶室を設置して回っていただく形になると思います。久御山町の黄金の茶室もあります。宇治茶の体験コーナーや、宇治橋通りマルシェといった形で楽しみたいと思います。

 山城総合文化センター「アスピア山城」で3月10日(土)、テイクオフパーティーを行います。ステージアトラクションに南陽高校や木津高校にも出ていただきまして、式典の後には合唱するなど、楽しんでいただけます。おもてなし空間としては、館内スクエアー・創作室で、呈茶席を設けておりますし、屋外ではマルシェを行います。お茶の京都博も最終局面に入ります。

 先日、茶業研究所もできましたし、これから海外に打って出ますので、私たちも頑張っていきたいと思っております。星野リゾートとも話しをしましたが、お茶とDMOで、地域を盛り上げていく。テイクオフと同時にスタートだと思っています。

お茶の京都博テイクオフイベント「一坪茶室展~やよいVer.~」&「テイクオフパーティー」の開催について~次世代へ繋ぐ思いを発信します~(PDF:2,097KB)

第29回全国車いす駅伝競走大会の開催について 

 二番目は、29回目となる全国車いす駅伝競走大会についてです。23チームが参加しまして、3月11日(日)国立京都国際会館でスタートします。私にとって最後のスターターとなります。今週末に京都マラソンがありますが、2月と3月と日を交換してこの日となっております。東京オリンピック・パラリンピックも迫っております。盛り上げていきたいですので、多くの皆様に応援をお願いいたします。

第29回全国車いす駅伝競走大会の開催について(PDF:7,688KB)

京都府子どもの貧困対策 次世代下宿「京都ソリデール」(福祉型)事業の実施について

 三番目は京都ソリデールについてです。これはお子さんが成長して空いたところを下宿として提供する場合に、京都府がリフォーム補助と同居マッチングを行う施策ですが、福祉型として、府内の一人親家庭や生活困窮家庭等のお子様を受け入れる場合には、2万円を上限に月額賃借料の3分の1を家主に交付することになっています。ぜひともマッチングの中で、うまく利用できればと思っております。

京都府子どもの貧困対策 次世代下宿「京都ソリデール」(福祉型)事業の実施について(PDF:2,283KB)

主な質疑応答

記者

 京都ソリデール(福祉型)について。経済的に厳しい世帯を対象とするとあるが京都府在住といいますか、大学に入る時点で府内に住んでいる方に限られるのか。

知事

 京都ソリデールは、京都の若者の府外転出抑制を目的としています。例えば北部や南部で京都市内の大学に通えないお子さんが、京都の中で学ぶ環境を整えることを目的にしています。

記者

 府外からの流入に関してはどうか。

知事

 これは始めたばかりでまだ広がりがありませんので、まず福祉型は京都で行います。これが広がって新しい形になると思いますが、まだそこまではいかないと思います。

記者

 憲法改正について自民党案で合区の解消について見直し案が具体的に出てきたが、全国知事会長としてどう評価するか。

知事

 自民党には、出される前に飯泉徳島県知事に行っていただきました。合区解消の方針が示されたのはいいことだと思います。

 「法の下の平等」は衆議院できちっとされていますが、参議院と衆議院が同じ視点であるならば、参議院の価値とは何かというのがよくわからないですね。

 現実に上院・下院制を採っているアメリカやドイツ、フランスでは下院の平等性を重視します。例えばアメリカやドイツのような連邦制を採っている国では、連邦に着目して上院に権限を与えている。アメリカでは約70倍の差があると言われます。一票の平等を求めたらアメリカやドイツでは成り立たちません。フランスは連邦制ではないですが、上院は地域制を取っています。この場合は、一票の平等の重きをなして下院の方が優越になります。

 日本も衆議院が優越するのはどこからくるのか。一票が平等であれば、衆議院が参議院を優越する理由がわかりません。最近は、最高裁判例で参議院には法の下の平等以外の要素を含めていた判断が、法の下の平等だけになっています。それは本当の意味で、きちっと国民の意見を反映できているのか。たくさんいるところの意見が、たくさん通る。それも密集したところで通っていき、過疎のところは薄れていき、バランスが崩れてしまう。参議院はスタビライザー(安定装置)の役割を果たす必要があると思っています。だから衆議院が優越すると思っており、そうしたことを主張してきましたので一定の前進だと思います。

記者

 憲法に不十分なところや追加すべきことはあるか。

知事

 追加という話はしないです。地方自治を国民主権に位置づけるべきではという関心はそちらにあります。9条の話が出てきた瞬間に他のものもフリーズするのは話が違うと思います。9条は9条で議論をするべきですし、日本は平和主義を守るべきですし、国民の権利を守るために憲法はどうあるべきかという話を一緒にするべきではないと思います。

記者

 3年間の「海・森・お茶の京都」という観光事業を北部と南部地域で振興したが、これをどう評価をするのかということと、イベント・一過性で終わらせないためにどのような課題があるか。

知事

 純粋に観光事業をメインとしてやったのは「海の京都」だけなのです。「森の京都」は、自然保護や林業の振興、森の文化を中心として見てもらうようにやりました。「お茶の京都」は、お茶というかけがえのない戦略的な農産物を見直し、お茶を通じて地域がつながることを目的にしています。

 それぞれテーマを変えたつもりです。観光イベントをやっていると思われることが多いのですが、純粋に観光事業としてやったのは「海の京都博」で、観光入込客数が2割以上伸びましたし、昨年はさらに増加しています。「森の京都」は、京都丹波高原国定公園にビジターセンターがオープンしますし、CLTの工場を作ろうとしています。「お茶の京都」は、茶業研究所やお茶の副産物に力を入れるとともに、地域の連帯性を生かして星野リゾートの誘致を行いました。

 どれも、新しいコンセプトを作り、地域戦略のスタートラインに立つことを博覧会と称してやったわけです。その点でいいスタートを切れたと思います。

 丹後王国「食のみやこ」では食人材を育てるようなことに力を入れていこうと思います。綾部ではリサーチパークで人を育てるなど、「海の京都」は人づくりに力を入れています。

 「森の京都」は、林業の新しい側面を切り開くのと、芦生の森などの自然保護につながっていけばと思っています。

 「お茶の京都」は、お茶を香港に持って行っていますが、抹茶の人気がかなり出てきていますので、茶業研究所を通じて海外進出だけでなく新しい魅力を紡いでいきたいですし、地域ごとにさまざまな魅力アップをしていきたいです。例えば、抹茶の原料であるてん茶園の面積は大きいですから、太陽光パネルで覆えないかなと。柔軟性のあるパネルがありますから、お茶を中心とした新しい地域作りができたらと思っております。

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