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今日の第1の記者会見項目は、中国、インドネシア、それからシンガポール、ベトナムと回ってきましたので、そのことについてお話を申し上げたいと思います。結構たくさんいろいろなことをこなしてきたかなあという感じがしております。
中国では、ちょうど上海万博が史上最高の入場者を記録した日が上海万博の京都ウイークの開幕日でありまして、とにかく右を見ても左を見ても人しか見なかったというような、すごい状況でありました。そこで上海万博京都ウイークの開幕式を行いました。
日本館のイベントステージで約6万1,000人、大阪館の関西ギャラリーで13万4,700人という入場者を記録しました。6万1,000人というとちょっと少ないような感じがするのですけれども、実はこのイベントステージって、そんなに大きなものではないのですね。この部屋とこの廊下のところを合わせたぐらいの大きさですので、6万1,000人が入ったということは、入場待ちのために並んでいて、精いっぱい入れてこれだと思いますね。
私どもが万博の京都ウイークをやっているさなかもずっと人が外で並んでおりまして、もっと入れたらいいのではないかと思ったのですけれども、やはり安全の観点、陳列物がありますので、あまり無理して入れていませんでしたけれども、たいへん多くの人に京都を見ていただけたのではないかなと思っております。
それから、京都アンテナショップを上海のオープニングイベントでやらせていただきまして、さらには京都産業21の「京都府上海ビジネスサポートセンター」もオープンいたしまして、これから京都企業の中国市場進出の支援拠点として整備をしていきます。そして、それをもとにビジネスフェアを行いまして、京都側から55社、中国から約200社参加をいただきました。また、京都企業支援ネットワークの設立会議も行いまして、約100の企業団体に参加をいただいたわけであります。
ちょうど京都ウィークを行っているさなかに、四川省の成都などで反日の動きがあり、どうなんだという話も期間中あったのですけれども、私が行ってみて感じますのは、やはり中国は非常に多面的に考えなければいけないのではないか、政府を中心とした公式的な顔と、それから実質的な面と使い分けていく必要があるのではないかと思います。
私が行っておりました期間中、上海において反日的な話は少なくとも私は一切見聞はいたしませんでした。私と私の一行は着物を着て歩いておりましたけれども、この京都ウイークも大勢の人が並んでいましたし、日本館は相変わらず人気ナンバーツーで、たしかあの日も6時間待ちですかね。6時間待ちというのはかなりの待ちですけれども、そのくらい人が並んでおりました。
そして、アンテナショップでもみんな舞妓さんの写真を撮るのに一生懸命でしたし、上海というまちを見ている限りではそうした動きはなくて、どちらかというとビジネスフェアに来た人も含めて、どうやったら豊かになれるかということを必死になって今頑張って追い求めているし、現実にそれを達成しつつある。そして私どもの方も、今や例えば工場の進出によってものをつくっていく、安い労働力を前提とした地域から、ものを買っていただく市場としての対象にはっきり移り変わった。だから我々もビジネスサポートセンターをつくったわけでありますけれども、そうしたところであるというように感じました。
日本は非常にまとまりのいい国で、一つの世論がたいへん多くの国民に共通する点があるのですけれども、中国はその点から言いますと多民族の国家であり、非常に多様性のある国家でありますので、まとまった動きで何か動くというふうには見受けられませんでした。
ですから、デモ等も内陸部の、どちらかというと沿海部に比べますと非常に格差のある地域で起こっているというのは、いろいろな面で考察をしていかなければならないので、私は中国とのこれからのお付き合いは、そうした面も含めて、国は国として領土等についてきちんと主張していかなければなりませんけれども、我々草の根レベル、地方レベルというのはそうしたものを見極めて対応していくことが必要だなと改めて感じました。
それにしても、すごい市場であります。何年か前に行った時はまだ工事現場ばかりでしたけれども、今はそうしたものが大分でき上がりまして、道路も非常に整備されてまいりましたし、新しいところも随分整備されてまいりました。あの万博が終わったあとの土地利用も含めて、まだやっぱり上海は伸びていく要素を持っているなと感じました。我々は、これからもそうした市場をにらんで、京都企業というものが外需をしっかり確保しながら、それを内需に還元できるような仕組みをつくっていかなければいけないなと、改めて感じました。
そこからジョクジャカルタへ飛びますと、また少し違った風景に今度はなってしまうのですね。車だらけの風景から今度はバイクの風景に移り変わるのですけれども、インドネシアの方では友好提携25周年ということで、ジョクジャカルタ特別区を訪問させていただきました。
ただ残念なことは、ちょうどインドネシアの知事会が当日に開催されまして、向こうの言い分としては、やはり日本と違って知事というのはある面では政府の機関的な役割を担っているので、政府招集の場合はどうしても出なければいけないんだということで、パク・アラム9世という、これも王族の方ですけれども、副知事さんを中心に訪問の晩餐会を行いまして、王宮で晩餐会、また華道未生流笹岡の笹岡隆甫次期家元によるいけばなパフォーマンス。なぜかガムランと生け花のパフォーマンスがぴったり合ったという不思議な光景でしたけれども、なかなか素敵な夜でした。
翌日は友好提携の再確認協定書の調印式を行いまして、ジョクジャカルタ側も最大限の歓迎をしていただきました。マリオボロ通というのがジョクジャカルタのメインストリート、京都でいえば河原町通か烏丸通に当たるところなのですけれども、大分規模は違うのですが、門なんかは少し「あれっ」と思うような門だったのですけれども、鳥居を立ててくれまして、その鳥居の下で調印式を行ってまいりました。おそらくジョクジャカルタの人はあの鳥居を見て、「あ、日本との友好提携なんだな」ということを思ったのではないでしょうか。たいへん目立つものでありまして、私も見てびっくりいたしましたけれども、そうしたものをつくっていただいて、その下で友好のための確認の調印式を行いました。
さらに、公立図書館に「京都ブックコーナー」を開設していただきまして、私どもも本を寄贈しましたけれども、京都の本が約200冊、そのコーナーに並びました。そして、「てこらぼ展示会」ということで、ジョクジャカルタのさまざまな郷土の伝統産業と、日本の西陣織との融合作品ですね。向こうにはなかなかすばらしい繭があります。金色の繭などを使ったものがありましたけれども、それと未生流笹岡の皆さんの実演という形でございました。
オープニングセレモニーとしては、現地のグループによる居合いのパフォーマンスや、なぜかよさこいソーランを見せていただきまして、なかなか日本熱の高さというものをうかがわされたところであります。
6時から1時間、地元のNHK京都放送みたいなものですね、国営放送ですから、そこに1時間出演いたしまして、副知事さんと対談してまいりました。合間合間には音楽等も入れて、インドネシアの番組の作り方というのはなかなかおもしろい。ただ、時間が1分ぐらい遅れて始まったような気がするのだけれども、そのあたりはあまり気にしないお国柄なのでしょうかね。そんな気もいたしました。
あとは、駆け足でシンガポールとベトナムを見てまいりました。とにかく関西広域連合の話があとで出るかもしれませんけれども、シンガポールは今アジアにおける最優等生というのでしょうか、たいへんな勢いのところです。1月に100万人、外国人が訪れているという。大阪・兵庫・京都の1年間の外国人の訪問者数というのは360万人ぐらいです。それからするとわずか500万人、シンガポール人でいうと370万人ぐらいと言っていましたけれども、あとは移民とか労働者として入ってきている人を入れると500万人というところに、毎月100万人外国人が来る。ですから、年間1,200万ですか、すごい数の外国人が訪れているらしいのですけれども、その状況というものを、わずか半日でしたけれども、見させていただきまして、「なるほど、こういうやり方があるんだな」ということを本当に実感いたしまして、関西広域連合の観光文化担当としてはたいへん勉強になりましたね。
デンマークに行った時と正反対の国を見たような感じでね。デンマークは消費税が23パーセントぐらいで、とにかくみんなで支え合って、みんなで助け合って、そのかわり教育も医療も福祉も無料。それに対して、シンガポールは完全に自立の国でした。徹底した自立の国で、そのかわり税金を安くする。法人税が17パーセント、キャピタルゲインに対する税金はなし。相続に対する税金なし。徹底的に投資を呼び込んでいく。そして、福祉に関しては国民の所得のうち20パーセントを強制貯金。そこから医療とかそういったものについて出させる。その目的以外にその貯金は引き出せないという、これもまた徹底した自立を強いる国だなという感じがいたしましたけれども、とにかくそういう国と我々は競い合っていかなければいけないんだなということを改めて実感いたしました。
シンガポールのグレース・フー上級国務大臣と、これは教育担当の人ですけれども、お話をしましたけれども、そのあたりの戦略の明確さというのかな、シンガポールという、資源もない、本当に淡路島ぐらいの大きさで、そこに370万人のシンガポール人しかいないところで、アジア最高の発展を遂げている。1人当たりGDPは日本を上回っていますのでね。そうした国のすごさというのを見てまいりました。確かに未来社会みたいな感じがしますね。
カジノも、中には入らなかったのですけれども、全体を見渡せる場所があるというので、そこから見てきましたけれども、シンガポール人はシンガポールドル100ドルを出して、それでもたくさん入っているらしいですけど。
MICEという言葉があります。(M)Meeting、(I)Incentive travel、(C)Convention、(E)ExhibitionまたはEventというのがあるのですが、シンガポールはそのEがエキシビションではなくてエンターテイメントですね。イベントはその直前にF1をやっていましたけれども、それも街の中の道路、京都でいえば河原町と烏丸のところにF1を走らせるようなことをやっているわけです。そうすると一番の見どころが、京都ホテルの上から御池通が見えるとかね、あそこはそんな感じでやっていますね。そこら辺を徹底してやっている国ですね。なかなかこれは勉強になりました。
それから、ベトナムへ行きまして、国家主席を訪問し、また副首相兼外相と会って、外務次官と会いました。ここはちょうど10年前の中国というような感じでして、やはり「日本からの投資の呼び込みを徹底的にやりたい」ということを盛んにおっしゃっておりました。
ただ、ベトナムの進出企業に聞きますと、まだ電力等のインフラが十分ではなくて、突然の停電等々があったり、なかなか人の集まりにくい現状があって苦労されているという話を伺いました。
その中で一番大きな話としましては、やはり人の交流というのをベトナム側は望んでおりまして、特に留学生交流ですね。今回行ってみて、留学生交流のもっと国際的なことをやっていかないとアジアの中で日本というのが孤立してしまうなというのを感じました。先程申し上げましたシンガポール、人口わずか500万以下の国が日本の倍以上のベトナム人留学生を受け入れているということでありまして、いわば兵庫県1県で日本全体よりも多いという、倍ぐらいの留学生をベトナムから受け入れている。ベトナムから行っているのはやはり中国がナンバーワンで、シンガポールがナンバーツーという話を聞きまして、アジアの中で最高の世界第2位のGDPを誇っている日本というものの内向きさというのでしょうか、危うさというのを、いろいろなところに行くたびに今回は感じました。
これからやはり京都の生きる道、また日本の生きる道を通じて非常にアジアとの関係の強化というものが課題になってくるし、その強化なくしてはこれからの日本の発展というのでしょうか、維持・繁栄というのは非常に難しいのではないのかなということを改めて痛感した訪問でありました。
ただ、その中で一つ気になりますのは、ジョクジャカルタのメラピ山が噴火をいたしまして、今日の新聞にも出ておりましたけれども、山のお守りをしている方が亡くなられる。山の番人と言われているのですか、長老の方がいらっしゃって、29人ぐらい亡くなられたという話であります。メラピ山は、ジョクジャカルタに行くと非常にきれいに見える、富士山型の山です。たしか2,900メートルぐらいあったと思いますけれども、そこが噴火をしておりまして、非常にジョクジャカルタの人に対する影響というのを懸念されておりました。私どもも今何ができるかということを、お見舞いも含めて至急検討していきたいと思いますし、ぜひともまた心ある方の義援金等についてもお願いすることになると思いますので、よろしくいろいろな面でご協力をしていただきたいと思っております。
静岡における富士山みたいな感じがジョクジャカルタにおけるメラピ山なのですね。それが爆発したということであります。聖なる山でもありますので、たいへんなショックを受けておられるのではないかなと感じております。
中国「上海」、インドネシア「ジョクジャカルタ特別区」等訪問について
あと、「国民文化祭・京都2011」の開幕1年前の取り組みについて、1年前フェスティバルを10月31日に行いますし、プレ大会として「連歌の祭典」が10月30日、10月31日に行われます。これから各市町村におきましてもさまざまなプレ事業が行われます。宇治市ではマーチングフェスティバルが行われたり、それから城陽市でも和太鼓フェスティバルが行われたり、それぞれいろいろなところで行われますし、もちろん京都市さんの方も秋の文化祭をやっております。そうしたものを取りまとめました国民文化祭のプレガイドブックも出ておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
「第26回国民文化祭・京都2011」開幕1年前の取組について
またその一環といたしまして、特に国民文化祭や「明日の京都」ということを意識しまして、これは11月28日ですけれども、植物園で「元気で集う『あすKyoフェスタ2010』」を開催いたします。
11月28日、植物園の芝生のところを中心に、9時から16時半ぐらいですけれども、さまざまなPRコーナーや構成団体によります、府内産木材の木工教室や抹茶体験などのいろいろなイベントも行われます。文化、芸術としてバルーンアートや巨大アート、国民文化祭のメッセージソングシンガーの和紗(かずさ)さんも来られます。ちょうど紅葉が始まった頃で、植物園もこの寒さでは今年は早いかもしれませんが、秋の1日、紅葉に囲まれた植物園で、どうぞ大勢の皆様に参加いただきたいと思っております。
最後に、話題提供の3番目といたしまして、「きょうと育児の日」ロゴマークが決定しました。毎月19日を「育児の日」として、育休論争が何か、知事、首長の間で出ておりますけれども、やはり育児の大切さを改めて認識して、多くの人がやはり家庭で子どもを育てることの大切さ、それをみんなで味わおうではないか、支え合おうではないかということで行っていきたいと思っております。「きょうと育児の日」制定記念キャンペーンを11月19日を中心に行いますので、またよろしくお願いを申し上げたいと思います。割とかわいらしいロゴマークになったと思いますね。子どもと保護者ということですね。それが一体となったような形で19ということになっております。以上です。
知事 : 義務付け・枠付けについてですが、どう考えても我々地方公共団体を信用していないような強固な規定、「従うべき基準」があります。「従うべき基準」という言葉自身に非常にいら立ちを感じるのですけれど、もともとそれは例外だったはずなのに、いつの間にか当たり前に「従うべき基準」として、おれたち国に従えということをしようとしている。本来は地方が条例で自主的に決められるようにすべきなのに、地方を信用していない。地方を信用していないというのは、私はイコール住民を信用していないことだと思うのですけれども、そうしたものがまだ横行している。
それから、実情を全然踏まえていないようなものが随分ある。保育ママなどでも、専用の部屋を持っていなければいけない。我々の中で、例えば子育てをしながら、少し自分の時間があるから他人の子どもを預かってあげようかという人で、そのための専用の部屋を持てるような人がどれだけいると思います。でも、昼間はお父さんもいないし、お兄ちゃんたちも学校に行っているから、その分部屋が空いているからそこでやろうという方が普通だと思うのですよね。ところが、専用の部屋がなければ保育ママはできませんみたいなことを国は言うのです。やはり地域の実情や日本の住宅事情を全然わかってないのではないのかなと思います。よほど霞が関の人たちは広い家に住んでいらっしゃるのかどうか知りませんけれども、自分たちができないような、そうした保育ママ制度をつくってどうするのだと思いますけど、こんなものもあるし、まあこと細かに過剰規制をして、細かいことまで決めているようなものもある。
これに対して私たち知事会は、義務付け・枠付けの撤廃ということで、地方分権の委員会で、国に対して提案をしてやってまいりまして、今その一部は法律で改正案が今の国会に出されているわけですけれども、中身は中途半端です。先程申し上げましたような「従うべき基準」が横行し、そして実情を無視したような、相変わらず霞が関が勝手に絵を描いたような、地域の実情に合っていないものがあふれ、さらには本当に国民を信用していない、細かな規制ばかりが残っている。
それに対して特区という制度で、個別に規制を解除してくださいということができるようになっているのですけれども、一府県が単発的に一つひとついっても、あまりまともな検討をせずに、先送りばかりされている。一つの地方公共団体が言ってもほとんど無視されるような状況が続いています。
ですからそうではなくて共同提案という形で、我々からすると第3の道を探っていく。それは多くの都道府県が「これは我々の責任においてやらせてくれ。地域の実情に応じてやらせてくれ」ということを、単に個別の地域の事情ではなくて、都道府県の団結のもとに「このくらいは当たり前じゃないか」というのを大体20ちょっとぐらい今集めているのですけれども、それを共同提案という形で国にぶつけていく。今までの特区のようなものではなくて、もっときちんとした地域主権の変更を我々から迫っていくものをやろうということで、今まで私が委員長を務めております地方分権推進の委員会で準備を進めてまいりました。
大体、各都道府県から提案を集めまして、47都道府県全部が賛成とはなかなかいかないのですが、半分以下のものは仕方ないと思っておりまして、賛成する都道府県が半分以上から8割、多いものだと8割を超えるものもありますけれども、そこまでいったものをピックアップして、今度の委員会でそれを決めて、そして共同提案に持っていこうと考えています。詳細は委員会の方できちんと資料を出して、それぞれの議論を踏まえて決定をしてまいりますので、11月2日の時にまた取材をしていただけたらありがたいと思います。
知事 : 関西広域連合の連合長については、私は井戸さんがいいのではないのかなと思っています。今までの経緯からしましても、分権本部の副本部長といっても事実上、広域連合の立ち上げのために規約の作成から何からずっと担っていただきまして、さまざまな調整をしていただきましたので、そうした経緯を踏まえればやはり兵庫県の井戸知事さんがふさわしいのではないかなと思っております。いろいろなバランスを考えたり、いろいろなことも考えていくということもありまして、井戸さんがいいかなと思っております。
知事 : 府議会の議長と執行の長との中間みたいな形になってくるのではないでしょうか。おそらく文書等は連合長で全部出すことなりますから、その点ではやはり長なのですけれども、ただ重要決定等については知事の合議制というものを前提にいたしましたから、そうすると委員会の長みたいな感じですね。議会というよりは、例えば公安委員会などの長みたいなイメージの方が強いかもしれませんね。そういったイメージを持っておりますけれども。
知事 : 円高対策についてはやれることはやってきていますのでね、正直申しまして地方公共団体レベルでやれることは大分やってきたから、あとは本当に経営について、例えば融資などの安定策等については融資の状況等を見なければいけないと思っているのですけれども、ここの部分というのはある面で対抗策という点では我々ができることは限られているし、それはやってきたと思っていまして、国にも善処を求めたい。
それだけではなくて、やはり攻めの対策というものもこれから講じていかなければいけない。中小企業が付加価値の高いものを作り、この円高の中でも生き残っていけるという対策にシフトをしていかないと、円高がおさまらない中でずっと防御策だけを打っていても非常に難しいなという感じがしております。
ここを逆に申しますと、海外においてきちんと日本のマーケットを確立するチャンスだととらえればチャンスなのかもしれませんけども、それが単なる国内の空洞化にならないようにしていくにはどうしたらいいかということが一番大きな課題でないでしょうか。そうした点は逆にアジアから引き込んでこなければいけないのだけれども、そうした人たちがこの円高で来れなくなっちゃうということもありますからね。そうした面も含めて、どういった攻めの対策が打てるかということをこれから考えていきたいと思っています。
知事 : まだ今のところは、検討はこれからだと思います。その状況を見ていかなければい けないと思います。
知事 : まずは水道懇のこれから意見を詳細に検討していきたいと思いますし、その中で今まで20数回もうあそこはやられているので、そうしたものは踏まえた形で、できるだけ早くやっていかなければいけない。その場で水道懇の濱崎座長さんからも指摘があったそうなのですけれども、片方で訴訟などがありますと、それは基本的な問題がまだ争っている最中ですので、それができないので、私としては早く訴訟についてはジ・エンドにして、前向きな話になるようにしたいと。それからでしょうね、この水道懇の話は。
それから、いろいろな努力の部分というのは、それは我々も努力するけど、その分やはり市町村も努力をしないとうそなのでね。宇治市についてもきちんと努力をしてもらいたい。そして、乙訓3市町を始めみんな市町についても努力をしていただく。そして我々も努力をする。相互努力の中で初めてものが出てくるのだろうなと思っておりますので、宇治市長が我々の努力を求めるなら我々も宇治市の努力を求めると、それによって府民・市民に対して一番いいものができるようにしていけたらなと思っています。
知事 : そうですね。時間があったら持ってもいい機会だと思うのですけど、江下さんも今一生懸命勉強されて、これからの町長就任に備えられていることだと思いますし、まだ現町長がいらっしゃる時にどこまでやるのかという話もあると思いますので、その辺りは様子を見ながらになると思います。特に今、そういう日程が組まれているわけではありません。
知事 : まだそこはいろいろな状況、諸般の状況をきちんと、まだ訴訟を受けている身でもありますからね。そうしたことも踏まえながら、やはり考えていかなければ仕方ないと思いますね。ですから、それに対しては柔軟に、できるだけ早くいきたいとは思いますけれども、状況が整えばということだと思います。
知事 : 例えば長岡京市や向日市は、あそこにある浄水場を1か所にするために非常に努力をして、それによって将来的な形で水道会計の形がよくなるようにしていって、それに対して我々がきちんと補てんをしてやっているということをやっておりますので、やはり我々も合理化していくし、それぞれの市町村も合理化をして、無駄な部分をなくしていくことによって、お互いに値下げをしていくという形をとっていくのが筋だと思います。我々もそういう形で、こちらが値下げしてもその分が町の赤字の補てんに消えていくのだとすると何の意味もありませんから、結局町の財政援助をしているだけになってしまいますのでね。そうではなくてやはり町自身の水道会計、水道運営がうまくいくために何ができるかという観点から我々は支援をすべきだ。こちらも厳しい財政事情の中で考えていくわけですから、将来的な見通しを持って支援をしていかないといけないだろうということですね。そういったことを求めていきたいと思います。
知事 : まだできていない段階から言うのも何かなという感じがするのですが、シンガポールなどに行くと非常に刺激になりますよね。やはり関西広域連合ができたら、関西全体でMICEをしっかりとつくり上げていく必要があるのではないか。京都だけではできないMICE、大阪だけではできないMICE、兵庫だけではできないMICE、ほかのところだけではできないMICEというのをやるのではないかな。それはかなりの収容力を持つし、いろいろな魅力がありますから、そうしたものをやっていく必要があると思いますね。
まあこれは単なる例示だから、別にこれをやるということではないのですけれども、例えば橋下さんがカジノというのだったらば、関西広域連合でカジノを大阪につくって、それで「関西観光デー」みたいなものをつくって、関西広域連合の財源にして、そして全体を発展させていくというようなことをやれば奈良県も参加せざるをえなくなるかもしれませんね。
そうしたいろいろな前向きな議論ができればいいなと思っています。その時も大阪だけでは多分だめなのですよ。やはり京都や神戸など直行バスを出すとかね。そうしたものを全体の観光デーの中で運営していくというような話があったら、「いや、うちには、京都にはカジノはふさわしくないな」と思っていても、カジノの力というものを京都に生かせるような場面が出てくる。これがやはり関西広域連合でやっていくメリットもあるのではないのかなと思います。
これは単なる例示ですから、今は単なる例示だというふうに取っていただきたいと思いますけれども、そうした積極的な関西全体でやるものというものをぜひとも提言していきたいし、一緒に各知事さんにお願いしていきたいなと考えています。「関西MICE」みたいなのをぜひともやりたいですね。イベント、エキシビション、プラス、エンターテイメントも含めて、やりたいと思っています。京都も大阪もほかのところもみんないろいろなエンターテイメントがありますしね。
知事 : 正直申しまして、学研都市もアップアンドダウンをしている部分があって、だんだんきちんとした形になっていくのではないかな。奈良のあの地域は大学の誘致などを考えていたのだけれども、今新しい大学がなかなか出てくるタイミングではないでしょう。
うちの方はおかげさまで木津中央地区の、URが開発しているところに京大の農場誘致ができそうな形で、この前高槻と京大が提携を結んでくれましたから、その点ではそういった形での手直しができたのですけれども、そうしたものを踏まえて関西の全体のバランスをとっていかなければいけないなと思っております。
奈良もやはり先端大学を通じて先端産業についての思いはあると思います。しかし、現実的にそうしたものがうまくできないということも踏まえた現実的な対応だと思いますので、我々はさらにそこを踏まえながら、まさに関西学研都市を特区にして、これからの未来の地域として、いろいろなインフラ整備もこれから進んでいくものがいっぱいあると思いますので、それを生かしたものにしていきたいなと思いますし、さらに特徴を持ってアピールすることによって、シンガポールなんかも非常にバイオに特化していましたけどね。我々は何に特化するんだということも踏まえて、大勢の研究者が来られるような地域にしていくことが必要だと思います。
あそこが撤退したからといって、何か工場があったり何か大学があって、それがなくなるというのだったら非常にこれはたいへんだということになるのでしょうが、そうではないので、即影響があるものではないというふうに感じております。
知事 : それは、リニアが500何キロか何かで、もっと速いのかな、だから曲線ではなかなか走れないだろうなという特徴からして、そういうことなのではないかなと思いますけどね。リニア自身の特徴からして、効率性というか安全性も含めて考えたらそれはそうなのだろうなと思いますけど。
知事 : 京都だけの問題ではないと思うのですけれども、では名古屋から大阪のどこにリニアが入っていくのか。それは別に決まっているわけではないでしょう。梅田なのか天王寺なのか、それとも新大阪みたいにまた別な新・新大阪をつくるのか。何も決まっているわけではないから、そこを踏まえてやっぱり一番直線のところというのが、合理的な判断には国としてはなるでしょうね。その判断をしながら、できるだけ京都が有利になると いうか、私はリニアを利用する人にとっても、どちらにしろ京都観光、京都というのはたいへん魅力のある地域であることは間違いないと思いますので、そうした点を主張して、ぜひともリニアというものの利用が、多くのものに効果が出るような形でいけるようにこれからやっていかなければいけないなと考えていますけれども、そちらは今委員会で検討してもらっています。この委員会についてもその中でまた開いて。まだ、先の話になるので、どちらかというといろいろと京都の主張をして、今ある奈良市付近について、どういう形で我々が影響力を行使していくのかということの作戦を立てていかなければいけないなと思っています。
知事 : それはもうみんな間違いなくそうですよ。奈良の人に聞いたって、みんなそうです。奈良県内ではないのですよ、奈良市付近なのですよね。それは間違いないです。
ただ、我々からすると、そうは言ってもまだ私が社会に出る前の話を、47年か8年でしょう。僕が大学に入った頃の話ですよね。それが今よみがえってくるというのは、何か忘れていたものが出てくるような感じがしてびっくりしてしまうのだけれども、それからやはり時代も変わっているのでね。そうした時代の変化等も委員会は踏まえて、きちんともう一回検証してものを言っていかなければいけないと思います。少なくとも今ある奈良市というのもそういうものです。それは誰に聞いてもそうです。
知事 : 私はやはり4月にマニフェストを掲げて戦ったので、そのマニフェストの実現というのが一番メインになりますね。かなり思い切った施策を掲げているので、どこまで行けるかということも含めて、それをみんな各部で検討してもらう形になっていくと思います。ですから、安心・安全の再構築であり地域共生のまちづくりであり、京都力の発揮であり、みやこづくり構想であり、こうしたマニフェストに掲げた構想をしっかりと実現、現実のものにしていく、その本格予算にしていきたいなと思っています。
ただ、それだけではなくて多分、先程お話がありましたように円高などの問題、雇用の問題がどこまで続くのだろうかということを見据えた場合には、それプラス緊急対策、かぶる部分もあると思いますけども講じていかなければならない部分はあるのだとは思っています。
知事 : 確かに修学旅行が中止になったのは、西安へ行くとかいうところがあるので、西安は確かにデモが起こってやっているところだから、そこに送りたくないという気持ちもよくわかるけども、そこら辺は現地の事情を十分踏まえて対応してもらいたいなと思います。
例えば、この前の悪くなった時を思い出すのですけれども、前の反日デモが起きた例の小泉さんの靖国参拝の時、あの時に僕らは北京に行って、要人に会ったらもうその話ばかりですよ。ひたすらその話を聞かされた。「別にあなたたち、答えなくてもいい。中国の思いをわかってほしい」という感じで、ひたすら聞かされた。今回、誰からも言われない。この前、現に程(テイ)中国大使と公式に会ったけど全く言われない、こちらの方がちょっと水を向けたぐらいの感じでした。ちょっとわかった方がいらっしゃるかもしれませんけども、何もありませんでした。その点では多面的に考えた方がいいなと思いますね。
今回も万博の事務局の幹部や、上海の外国投資促進センターなどの幹部にアンテナショップのオープニングイベントに来てもらいましたが、そういう話は一切出ないですね。そこら辺は少し、向こうの思惑とかいろいろなものもあるでしょうから、こちらも冷静に考えて、こうなってしまったりするといけないのではないかなという感じはしますね。
そこは非常にやはり冷静にというのか、よく相手の出方もうかがい、またこちらの方のいろいろなものも考えて行動していく。でも、基本はやはりもう本当に切っても切れない仲の国であることは間違いないわけなので、国として主張すべきことは主張すべきであっても、それを国民の争いにしてしまうことはどれだけメリットがあるのかなという感じがしますので、やはり草の根レベルではやることはやっておけばいいのではないかなと思います。今はまだその段階と思いますよ。
この前行ってみて、本当に上海で反日とか何かの話は「うん?」という感じでしたね。みんな心配されるのだけど、こちらも行く前ちょっと、着物を着て歩くのは大丈夫だろうかとか、石の一つやなんか。ただ、日本の方が硬球を投げられたりするわけですから。
知事 : 橋下さんは問題の中身というものを誤解しているのではないかなという感じがしまして、私は湯崎さんのでいいのだと思いますよ。育休を取られるのは。
ただ、橋下さんが言っているのは多分、育休というのは普通は働く人の権利なわけですよ。そして権利として取得できる。それで、その分義務が外れるのですね。だから知事たる、首長たる者が権利を主張して、自分の住民に対する義務を怠るのはおかしいという論議を述べられた。これは一つの正論かもしれないなと思うのですが、これは全然そういう話ではないのだと思います。
つまり、首長には権利はありません。育休というのはそもそもないのです。もともと首長には育休という制度はありません。我々は勤務時間がありません。権利を主張して彼は休もうとしているのではないと思います。義務を放棄しようとしているのでもないのだと思います。
彼がやろうとしているのは、育休を部下が取りにくいというのだったらば、育休という名目で多少自分の勤務時間などについて、少し家での時間を増やすとかいう話で、彼も義務を放棄しようとしているものではなくて、育休のPRとして言っているだけではないかなと思います。
だから、時間休を取るとか何かの話をしているのだけど、時間休もそもそもないのです。我々は土曜日・日曜日も仕事だし、夜も昼も勤務だといえば勤務だし、かといって、ではそこに出なかったらという話も、超勤がつくわけでも何でもないというのが特別職の公務員ですから、そういう彼はPRとしてやっているのだろうと思いますので、PRとしてやっているものに対して目くじら立ててかみつく必要はないでしょうと。
湯崎さんも権利を主張して義務を放棄するようなことで言っているのではないと思います。でも、そういったことをやらないと権利が守れない状況があるのです。だから首長が一応育休という名目で、少々そうした子育ての方にいる時間を割いて。多分その間でも電話がかかってくるだろうし、たいへんだと思いますけどね、そういうことをやっていくことによって、きちんと権利を部下が主張できるようにする状況を整えてあげようという宣伝をねらっているだけの話だと思うので、そこのところを考えずにものを言うと何か少し変なことになっちゃうなという感じがしています。
この前うちも管理職の1人に育休を取っていただいたのですが、それまでも随分いろいろあって、実際取ってもらうとこれもまたなかなかうまくいかない点や面倒な点があるみたいなので、そうしたものをモデル的に取っていくことによって初めて育休を取っても誰も騒がない国になればいいと思いますよね。
知事 : 橋下さんは「北風戦略」やからな。うちは「太陽戦略」。 今申し上げましたように「北風戦略」だとますます参加しなくなっちゃうかもしれないなと。京都は「太陽戦略」で行きたいなと思いますけどね。
荒井さんも言っているようにメリットが感じられないなら、メリットをきちんとつくっていきましょうと。それはやはり関西広域連合をつくった我々としても責務だと思いますよ。メリットがないものをつくってしまったのでは、これは府民にも議会にも申し訳ない。メリットがあって、奈良も参加せざるをえないようなものにそれを仕上げていくというのが筋ではありますね。知事 : 今までは、一審、二審というのはびっくりするような判断が出る時もあるから、やはり見ていて、あの上告理由を見ると、正直言って何で上告しなければいけないのだろうというような理由でしたね。判断を確定させるためみたいな、よくああいうことで、府も税金が要るし町民も税金が要るようなことをやるのだと私は思うのだけれども、そうした点からすると、一審、二審があって大体は方向性が定まったのだと思ってはいるのですけれども、まだやはり裁判中であるということも事実なので、それは新しい町長の判断というのを待たなければいけない部分もあるのでね。いろいろおっしゃっているから大体は想像がつきますし、そうした点も踏まえた上で行動していくのが筋で、筋論からいったらそういうことになるでしょうね。でも、筋論は筋論として、現実としてできるだけ府民のためにやっていかなければならない面があるから、そこの折り合いのことを今考えています。
知事 : もちろん答申は尊重していきたいと思っています。中を見てないので、それから尊重しない答申なんて受け取っても仕方がないから、それはそのとおりだと思うのですけれども。あとは、ただ政治的判断をしなければいけない部分もあると思うのですよね。さらに、それで行くのかどうか。そうした部分については、ある面ではやはり受水市町の努力、その将来の見通し、こうしたものを踏まえていかないといけないのではないかな。我々も厳しい財政状況の中で判断をしていくためには、やはりこれからの各市町村の水道会計の状況を、将来性をもって見ながら判断をしていく必要があるのかなとは思っています。そういうことについてさっき述べただけです。まだ答申をもらっていませんので、答申を見て、そしてまたいろいろなご意見を伺いながら最終的な判断を固めていきたいと思います。
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