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「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議(丹後地域)」第7回実現会議開催結果

1 開催日時

平成19年11月9日(金曜日)午後2時30分から午後4時00分

 2 開催場所

みやづ歴史の館(宮津市鶴賀2164番地)

3 会議の概要

(1)「改善実行計画」実施状況報告等

<資料>

資料1 「改善実行計画」平成19年度上期実施状況(PDFファイル、1.61MB)(PDF:1,657KB)

資料2 1年間の実施実績(PDFファイル、2.53MB)(PDF:2,597KB)

資料3 委員等について(PDFファイル、150KB)(PDF:150KB)
※ 公安委員会及び道路管理者を委員に加えることについて異議なく了承された。

<前回以降の主な改善実績>

(ダイヤ)
○「パターンダイヤ」の強化(丹海バス:間人線、間人循環線の一部)
○花金バスの運行経路見直し
(運賃)
○上限200円バスの実証運行を京丹後市全域に拡大(市営バスも上限200円)
○各種新規企画乗車券券等の発売(乗車証明書付き「タンゴ悠遊号きっぷ」ほか)
(駅・停留所)
○停留所の新設(ショッピングセンター「マイン前」ほか)・整備(網野駅前)
○駅舎の植栽(久美浜駅、栗田駅)
(車両)
○ノンステップバスの導入
○KTRトレイン・デザインコンペの実施
(情報提供)
○分かりやすい時刻表の作成
○HPの充実、停留所での情報提供強化
(その他)
○トレインアテンダントの初採用
○HP「ゆったり丹後」全面リニューアル

 (2)協議における主な意見等


今井座長あいさつ
・改善は着実に進み、京丹後市における上限200円バスも大変好調で、収支の面でももう少しのところまできており、関係者の皆さんに感謝申し上げる。
・今日は、多くの委員さんに会議前に現地で改善状況を確認していただいており、会議の中で感想も含め忌憚のない御意見をお聞かせ願いたい。

山内企画環境部長あいさつ
・地域の活性化のためには、地域の足を地域で確保するという、公共交通の確立が重要なので、よりよい地域交通の実現に向け、引き続き御協力をお願いしたい。
・今年10月に「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」が施行されたが、今回は、公安委員会、道路管理者、福知山市、舞鶴市にも参加いただいており、ますます地域の英知を集めた議論を期待している。

中川京都大学大学院教授
・単なる運賃値下げではなく、便利にした上に価格を下げたことが支持されているのであり、「便利にしている」ということが大切だということを再確認しておきたい。
・採算面で、運賃を下げたにもかかわらず月単位の比較で前年を上まわっているということは大変重要なことであるが、それ以上に評価できることは、既に15万人もの人が喜んで利用したという事実である。公共交通は採算だけで評価するのではなく、社会に役立っているということこそしっかりと評価することが大切。
・全国的にも注目されつつある試みとなっている。さらに、工夫の余地もあり、まだまだ伸びる可能性があると思うので期待したい。

中山京丹後市長
・当初は福祉施策と割り切って始めた上限200円バスだが、対前年同月比で、7、8月の利用者は200%を超えるなど好調に推移し、10月からはエリアを市内全域に拡大した。
・絶えず改善努力をしないと、いつ利用者の減に逆戻りするかわからないという意識を持ちつつ取り組みたい。
・KTRと競合するのではなく、バスの利用者が増えることで鉄道の利用者が増えるというような工夫を考えていきたい。 

松下丹後海陸交通株式会社代表取締役社長
・バス事業者だけではできない改善を実現できたが、上限200円バスが好調の一番の要因は京丹後市が住民・利用者と意見交換を十分したことにあると感じる。
・情報提供については、より分かりやすくするため、運行経路を地図におとすことなど、工夫していきます。

辻本北近畿タンゴ鉄道株式会社代表取締役社長
・発券ベースの統計で3箇月連続、乗務員の目視調査(ノリホ)でも7箇月連続で増加しているが、特に、普通列車の利用が大幅に増加しており、上限200円バスの好影響もあると思う。
・好調の要素は、10年ぶりの大規模なダイヤ改正による接続改善。この会議での議論を、3月のダイヤ改正に可能な限り盛り込んだことにある。
・毎月新しい取組、推進中の「マンスリー企画」を継続させ、乗りたくなる鉄道を目指したい。

沖田京丹後市商工会会長
・安全に、安心して、安価で乗れるKTR。ローカル電車のノスタルジーな良さをもっとアピールできたら観光客の増加につながるのではないか。


友松如意寺住職
・改善にはお金をかけるのではなく手をかけることが大切であり、タイムリーなパンフレットが置いてあるというような、誘客などの活動が、実際に「生きている」という感じをお客さんにもってもらえるようにすることが必要。
・KTR、丹キャン、自治体から、各駅の整備等について、沿線の住民団体などへ具体的に協力依頼をしてはどうか。そのために、現場の状態を常に把握することを願う。
・事務局の報告の中で園児が花を植える取組も紹介されていたが、今後もこのような取組に期待したい。

山本京丹後市峰山町老人クラブ会長
・上限200円バスは、運行ダイヤの改善とともに、停留所も増え目的地までの行き帰りが便利になったと高齢者に好評である。
・峰山駅舎の出札口前のバス停留所の案内表示が小さすぎて分かりにくい。よく分かる案内板を設置し、接続時間も加え表示してはどうか。
・カニのシーズンを迎え、KTR、バス等の公共交通を利用した、家族旅行、町内会、各種団体などを誘客するような観光協会と一体となった取組ができないか。

小牧久美浜高校PTA前副会長
・高校生にとって行きたいところに自由に行ける自転車は便利なので、駅で降りてからが便利でないと鉄道は利用されにくく、アーケードの設置が必要である。
・駅周辺を便利にすれば、人が集まり、汚くしておけないのできれいになっていく。

坂上京都嵯峨芸術大学教授
・木津温泉駅の足湯は、観光客にとって駅前の魅力ある施設として評価される整備である。また、鉄道と観光施設が連携した企画なども多いに期待できる。このような鉄道以外の沿線の観光資源との連携による付加価値が生まれれば、列車の運賃も実質的な中身のあるものとして評価され、利用が増加する要因となろう。
・「青春18きっぷ」と連携した500円の乗り放題ももちろん良いが、丹後で宿泊すれば500円で乗り放題といった、観光資源を活かした地域と鉄道が連携した取組を検討してはどうか。

齋藤「関西じゃらん」編集担当
・木津温泉の足湯は列車の旅として楽しめる取組だが、運賃が少し高いように感じた。
・鉄道やバスの切符とセットになった商品があれば観光客に喜ばれるのではないか。

徳山JTB西日本福知山支店長
・この会議を重ねる中で、様々な改善がされていることは大変素晴らしいが、その取組の情報が京阪神などに十分に伝わっていない。
・ある観光地に行くのにどうすれば効率いいかが観光客が知りたい情報なので、そのような情報も含めて提供してもらえれば、情報の発信に協力していきたい。

加藤近畿日本ツーリスト株式会社京都仕入れセンター所長
・丹後地区の七姫伝説を前面に出して首都圏を中心とした誘致を考えているが、公共交通機関が充実すれば、これを利用することも可能なので、旅行者にも地元にも便利なネットワークを目指してほしい。

清水近畿運輸局京都運輸支局長
・近畿運輸局長も先に京丹後市を訪問して上限200円バスに乗車したが、良い取組なので引き続き国としても支援していきたい。

太田与謝野町長
・町内の公共交通のあり方について研究を始めているが、具体的なことについてはまだまだ検討中なので、今後、方向性を出していきたい。

長尾警察本部交通部交通規制課長
・初めて参加したが、できることから改善する取組は非常に良いことと頼もしく感じる。
・警察としても、公共交通機関が活性化することは交通事故防止にも寄与すると考えており、交通管理者としての立場からも期待している。

関丹後土木事務所技術次長
・公共交通を信頼性のあるものにするため、これを支える道路の安心・安全の確保など、道路管理者としてできることを考えていきたい。
・丹波綾部道路が完成した後には、高速バス利用のお客さんもKTRで丹後に入れるような連携についても配慮していく必要がある。

中川京都大学大学院教授
・順調に進んでいるので、伸びているということを大きくPRすれば、更に新たな利用者を呼び込むことができる。KTRが努力されているように、常に前向きに変わっていく姿勢を示すことも大切なこと。
・連携することによりいろんなアイディアがでてくる。例えば、情報提供でも、列車の中でバスの情報、バスの中で列車の情報を日常的に提供することもPRにつながる。
・高齢者が免許証を返上した場合に公共交通利用を優遇する取組を行っている自治体もあるように、交通事故防止の観点からも、公共交通の利用促進を図ることが重要。

今井座長まとめ
・公共交通を利用者にとって分かりやすく、使いやすくするのがこの会議の趣旨なので、お気付きの点があれば事務局に投げかけていただきたい。
・委員の皆さんには、この会議の取組をそれぞれの立場でできるだけPRしていただくようお願いしたい。

本田丹後広域振興局長あいさつ
・公共交通の役割は、地域の交流を促すために必須のものであり、まさに「地域力の再生」の取組そのものと感じている。
・振興局としても公共交通ネットワークの整備・充実は、観光産業の発展にもつながるものと考えており、安心安全や環境への配慮という観点からもしっかりやっていきたい。

 

(3)実地調査

 会議の開催前に、自由参加で以下の3コースの実地調査を実施
<コース>
駅舎へのバス停移設(「野田川駅」・「岩滝口駅」)(PDFファイル、123KB)(PDF:124KB)
200円バス、「弥栄病院前」停留所コース(PDFファイル、102KB)(PDF:102KB)
「木津温泉駅」足湯と「のんびりぶらぶら手帳」コース(PDFファイル、255KB)(PDF:256KB)

(4)その他

「改善実行計画」を地域公共交通活性化・再生法に基づく「法定計画」として、国に提出することについて異議なく了承された。

お問い合わせ

建設交通部交通政策課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-5183

kotsu@pref.kyoto.lg.jp