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「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」第9回実現会議開催結果

1 開催日時

平成21年9月15日(火曜日)午後2時45分から午後4時15分

 2 開催場所

みやづ歴史の館(宮津市鶴賀2164)

3 会議の概要

(1)「改善実行計画」実施状況報告等

<資料>

資料1 「改善実行計」(中間まとめ)の実施状況等について(1)(PDF:75KB)

資料1 「改善実行計画」(中間まとめ)の実施状況等について(2)( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,460KB)

資料2 「改善実行計画」の見直しについて(PDF:107KB)

資料3 今後の改善に向けた課題等について(表紙)(PDF:6KB)

資料3 今後の改善に向けた課題等について(1)(PDF:87KB)

資料3 今後の改善に向けた課題等について(2)( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,430KB)

資料3 今後の改善に向けた課題等について(3)(PDF:137KB)

参考資料(PDF:951KB)

 ※ 「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく法定協議会として具備すべき諸規定の整備について、異議なく了承された。

<前回以降の主な改善実績>

(ダイヤ)
○絶景ポイントで徐行運行等を行う「快速大江山タンゴ悠遊号」の新設運行(KTR)
(運賃)
○上限200円バスの実証運行継続、交通空白地への拡充
(駅・停留所)
○バス停「丹後庁舎前」待合施設の整備
(車両)
○サイクルトレインの運行
(情報提供)
○バス・鉄道等総合交通マップ(時刻表)の改訂、配付

 (2)協議における主な意見等


<今井座長あいさつ>
・地球温暖化対策として、新政権公約ではCO2排出量を1990年比でマイナス25%としている。運輸部門での削減のためには、公共交通の役割が重要。
・実現会議の取組は定着、着実な実績。利用者視点による地元発の取組は心強い。土日休の高速道路割引や不況、新型インフルエンザなど、公共交通にとってこれまでにない厳しい条件下であるが、皆で力を合わせてよりよくしていきたい。

<安藤建設交通部長あいさつ>
・人口減少や本格的な少子高齢化の中で厳しい経営環境に加え、土日休の高速道路割引や不況、新型インフルエンザ、冷夏により、今年度、公共交通の利用は低調。この夏、KTRは1割減、京都縦貫道は2割増の状況。
・事務局の交通対策課を交通政策課へ改称。交通行政に政策として取り組む。
・皆様の意見をしっかり聞き、交通政策に活かしていきたい。

<松田宮津市副市長>
・宮津市においては、住民に対して公共交通の必要性をまだ十分に伝え切れていない。高齢者の移動など、駅舎のバリアフリー化について市の財政状況から厳しい。

<藤村京丹後市企画政策課長>
・この10月から、高齢者の通院や観光客の利用をターゲットに、公共交通空白地への対応を行う。

<小西伊根町副町長>
・バス路線までの空白地に町営バスを運行。通院に便利なダイヤを実施も苦戦。スクールバスへの一般住民混乗や予約制を実施。地域からの要望も多いので、行政として改善できることは実行したい。

<友松如意寺住職>
・この実現会議のおかげで、KTRもバスも便利になったことに感謝。
・具体的ないくつかの問題について、改善の検討を願いたい。
・主なものとして、豊岡駅でのJRとKTRの乗り継ぎ改善、コウノトリ空港から丹後方面への利便性の改善、天橋立から公共交通を利用する観光客への利便性向上、久美浜高校生徒の利便性向上。
・KTRとバス路線の競合について、住民にもっと分かりやすい説明が必要。

<中江京丹後 宿 おかみさんの会委員>
・大きな荷物を持ったお客さんが楽に移動できるような改善を期待。
・KTRで月1回おかみさんアテンド列車に乗車。その中で、丹後の観光スポットや乗り継ぎなどもっときめ細かな対応の必要性を感じる。

<沖田京丹後市商工会会長>
・公共交通に割高感。複数の交通機関に乗れるパック料金の設定など、割高感を薄める工夫が必要。
・地元住民の意識改革のために、1日だけKTRとバスしか使えないという日を、どこかの町でモデル的に設けられないか。

<松下丹後海陸交通社長>
・KTRとは、昨年たんごアクセスネットを結成。天橋立周辺の観光スポットへの共同きっぷを発売中(第1弾は1day、第2弾は2days)。11月発売を目途に第3弾を調整中。競合ではなく、相乗効果を目指す。系列会社ではよくあるが、資本関係のない会社同士のコラボレーションはおそらく全国初ではと思う。
・この実現会議での、ネットワークとして広域的な議論を期待。また長期的な視点も必要。

<松江京丹後市老人クラブ連合会会長>
・京丹後市内には病院が独自で通院無料バスを運行しているところもあり注目。
・高齢者の運転免許証返納について、交通事故率も高いので重要性は感じており、公共交通にも期待をしているが、現状では、お店のあるところまで行くための車がないと生活自体に困るという現実がある。

<谷口峰山高校PTA会長>
・200円バスにより、運賃面、ダイヤとも利便性向上に感謝。
・ただ、通学登校時は充実しているが、下校時のダイヤが充実していないとの声が多いので更なる改善に期待。
丹後地域の通学エリアも拡大しており京丹後市と与謝郡、宮津市とのアクセスでバスとKTRの連絡改善を望む。
・バス停にも、KTR駅と同様、主要なところには駐輪場が必要。

<桐原京都運輸支局長(オブザーバー)>
・この実現会議による地域公共交通活性化の取組は、利用者増という目に見えた成果を上げておられる。本会議の取組は全国的に見ても先進モデルであり、今後の取組も注目されている。
・交通、観光の発展が地域振興、地域活性化につながるものと、今後の展開に期待。
・国としても、情報発信とともに、最大限の支援をしていきたい。

<和田丹後広域振興局長>
・住民の多様なニーズに応えていくことは必要だが、公共交通は行政の財政支援のもとで成り立っているのも事実。この事実をどれだけ住民の方々に理解されているか。
・丹後地域は車中心の社会。自分は車に乗るから公共交通は必要ないという方もある。今後、住民の意識改革についても、さらに議論が必要。
・路線バスだけではなく、福祉有償運送などいろいろな組み合わせで公共交通の可能性広がるのでは。

<中川京都大学大学院教授>
・住民や利用者から直接出される具体的な声を集めて改善していくことは良いこと。
・自動車を使わない日の提案は面白い。外国ではカーフリーデー(※)の例がある。歩いて楽しめるまちには賑わいがある。輪島の朝市や出石などもその例。そのためには歩く環境を整えることが大事。
・時刻表の全戸配布は公共交通のPRに有効。地域全体の公共交通マップに接続時刻なども明示したものの作成を検討いただきたい。

<今井座長まとめ>
・本日の議論を踏まえ、計画のリニューアルを行いたい。
・観光面も含め、お客さんがお客さんを呼ぶという好循環を定着させ、丹後地域の公共交通が「便利な公共交通」の代名詞になることを願う。
・委員におかれては、この地元を愛する取組、地域の誇りである公共交通をPRいただき、地域の大きな輪となって気運が高まるよう、御協力願いたい。

※ 「カーフリーデー」
モビリティウィーク中に行われる中心イベントが、毎年9月22日に開催される「カーフリーデー(車のない日 In town, without my car)」です。「フリー」とは、バリアフリーと同じような使われ方で、「車から解放されましょう」という意味合いを持っています。街の中心部において1日マイカーを使わない地区を創り出し、車のない都市空間を体験します。街では車に頼らなくても日常生活には支障がないことを実感してもらい、社会啓発するものです。(ヨーロッパカーフリーデー日本公式サイトより) 
  

(4)その他

次回は11月中に開催する予定
 

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