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「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」第10回実現会議開催結果

1 開催日時

平成22年3月19日(金曜日)午後3時15分から午後4時35分

 2 開催場所

宮津商工会議所 大会議室(宮津市鶴賀2054-1)

3 会議の概要

(1)「改善実行計画」実施状況報告等

<資料>

資料1 改善実行計画の改定経過(PDF:557KB)

資料2 改善実行計画の実施状況~21年度下半期の主な取組( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,586KB)

資料2 改善実行計画の実施状況~「改善実行計画」進捗状況(PDFファイル ,186KB)(PDF:182KB)

資料2 改善実行計画の実施状況~KTR乗車券(18年度~21年度)(PDFファイル ,830KB)(PDF:811KB)

資料3(1) 平成21年度地域公共交通活性化・再生総合事業一覧(PDFファイル ,55KB)(PDF:54KB)

資料3(2) 平成22年度地域公共交通活性化・再生総合事業一覧(PDFファイル ,40KB)(PDF:39KB)

資料4 平成22年度高速道路無料化社会実験計画(案)<国土交通省記者発表資料>( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,720KB)

<前回以降の主な改善実績>

(ダイヤ)
○福知山駅での接続改善、タンゴ悠遊号を毎日運行へ(KTR)
○デマンドバス本格運行へ移行(宮津市)
(運賃)
○丹後半島・間人フリーパスの発売(KTR)
(駅・停留所)
○バス停にベンチを製作、寄贈(京丹後市)
(車両)
○コンペによるデザインリニューアル車「丹後ゆめ列車●」の運行開始(KTR)
※「●」はローマ数字の「2」
(情報提供)
○バス・鉄道等総合交通マップ(時刻表)の改訂、配付

 (2)協議における主な意見等

<今井座長あいさつ>
 本日は、KTRのリニューアル車両「丹後ゆめ列車●」も披露され、乗りやすい車両ができたことで、より多くの人に乗っていただけるようPRし、活性化が進むことを期待する。
 今年は高速道路無料化社会実験が行われる。KTRやバスにとって大変厳しい事態と認識しており、この点についても皆さんのお知恵を借りなければならない。
※「●」はローマ数字の「2」

<吉岡 峰山中学校PTA会長>
 この実現会議のおかげで、多くのご要望にお応えいただき、鉄道、バスの乗り継ぎが充実してきた。ただ、分散する下校時の接続改善も引き続きお願いしたい。

<谷口 峰山高校PTA会長>
 ここ数年で乗り継ぎもよくなったという声を聞く。引き続き接続改善を図ることでもっと定期利用も増えるのでは。

<山下 女性の船ステップあけぼの宮津支部>
 車で天橋立を目指してきた方が宮津ICから現地まで1時間以上かかったと聞き、丹後地域自体への観光をやめにする話を聞いた。普段からよい印象を持ってもらう必要がある。
 この地域では高齢化がどんどん進む。運転免許を返納した高齢者の運賃を無料にするなどの取組ができないか。

<友松 如意寺住職>
 都会から丹後へ行こうと思う人にわかりやすくするために、「特急夕日が浦」や「特急天橋立」など丹後へ向かうことがすぐにわかる特急名称をつけてはどうか。
 高速道路の割引等への対応としては、車と異なる視点を打ち出すなど、鉄道やバスの利用に向けた違った視点が必要ではないか。
 JRで福知山を中心とした「ビッグエックス」という打ち出し方がされているが、福知山から綾部、舞鶴、宮津、豊岡、福知山といった大きな円で地域を捉え、ビッグサークルとしてJRとKTRとで新しい展開をしてはどうか。
 KTRの豊岡駅は丹後の西の入り口。壁を塗り直すなど、きれいにしてはどうか。

<大町 京丹後 宿 おかみさんの会>
 去年から弥栄病院線が延び、通院に便利になったと喜ぶ声を聞き、こちらもうれしくなった。
 以前は丹後半島を一周する観光型バスがあったが、いまは宮津方面から海沿いを回る路線しかなくなった。網野からそれに乗ろうとすると朝7時くらいに出発する必要があり、結局あきらめるお客さんがいる。双方向で設定してもらえないか。

<辻本 北近畿タンゴ鉄道社長>
 21年度は大変厳しく、一年通して特急列車の利用が前年比10%減だったが、地元利用としては、定期利用が3年連続で伸び、また、冬のカニ・カキ・ブリのプランも前年比で350%に増加した。
 今年は宮津線開業20周年の節目の年。KTR独自の取組として次のことについて重点的に取り組みたい。 
(1) トラブルやクレームについて全職員で情報共有しホームページ等での公表を通じて、おもてなしの向上を図りたい。
(2)地元地域からの採用や育成に努めたい。これまで30数人を地元から採用している。
(3)車との共存対策として、マイカー移送サービスを開始する予定。
(4)その他として、タクシー会社との連携きっぷや乗車記念の写真撮影サービスなどを検討している。
 経営面については、選択と集中を図っていくこととする。

<桐原 京都運輸支局長(オブザーバー)
 地域の公共交通活性化の事例を紹介する。大阪では、五と十のつく五十日(ごとび)には高齢者が100円で乗ってもらえる制度を設けているところがある。このときは、スーパーなどの商業施設にたくさんの方が訪れ、にぎやかになると聞く。これからの高齢化社会において、高齢者の外出の助けになる仕組みが必要。
 各地のコミュニティバスの多くが1日に1回以上役所を通る設定。それよりもスーパーなど生活に必要な施設への運行も欠かせない。

<奥田 JR西日本福知山支社・総務企画担当課長>
 KTR線と当社の接続点は福知山、西舞鶴、豊岡の3駅であるが、この度の京都から園部までの複線化供用開始により、京都から福知山や豊岡等までの到達時間短縮が実現した。今後もKTR線との上記各駅での接続については、利用者の声に耳を傾けつつ個別に直せるところについて直していきたく考えている。
 来年、平成23年には天橋立を中心とした丹後地域全体への観光誘客キャンペーンを計画しているので、地元として魅力的な観光資源の造成等、ぜひ御協力をいただきたく考えている。

<中川 京都大学大学院教授>
 全国的に公共交通の利用は右肩下がりだが、この地域では維持・拡大している。これはすばらしいこと。交通が活発になることは、まちづくり、地域の活性化などの広がりの基本である。
 高速道路の無料化については、交通体系全般を見た政策とは言いがたい。社会実験と呼ぶこと自体、政策というにはあまりにも無責任。
 高速道路の無料化で影響が出ることはわかりきっている。地方が努力をして公共交通の利用者の減少を最小限にとどめると、影響はなかったということで済まされるのだろうか。それならば利用促進などせずありのままで影響が出たとする方がましとも言えるが、地方交通はそんな悠長なことを言っていられない。厳しい現状におかれた地方の公共交通を実験台にするようなことはあってはならない。地方の状況をしっかり国に伝えていくことが大事。

<中山 京丹後市長>
 上限200円バスはこの3年間でエリアも拡大し交通空白地を埋めることができてきた。運賃収入もよい状況が続いている。
 KTRについては、この地域になくてはならないものである。先日、全市的にKTR利用に関するアンケートを実施。利用促進に向けたアイデアもあったので参考にしたい。
 22年度は、公共交通を積極的に利用する企業に優良事業者として特典を与えるなど、企業への利用促進を強化するとともに、高齢者に向け免許返納者への定期の配付なども実施する。
 地元に身近に感じてもらうために、駅に愛称をつけるなど、マイレール意識の醸成に努める。引き続き、丹後地域に朝の早い時間帯に到着する特急の実現に向け地元としてできることを進めたい。

<井上 宮津市長>
 宮津には、鉄道、バスに加えて海の公共交通もあるので、これらが上手く連携できるよう取り組みたい。
 電気自動車の導入促進などで、丹後全体が環境にやさしい取組をする地域として認知されるよう努めたい。また天橋立が世界遺産に登録されるよう働きかけ、多くの方に公共交通を利用してもらえるようにしたい。
 KTRを地域の財産として位置づけ、エレベーターの設置なども含め利用者の利便性確保に向けて整備を進めていきたい。

<今井座長まとめ>
 行政主導ではなく、地域全体で公共交通を盛り上げていくよう、今後とも皆様方の御理解御協力をお願いしたい。 
  

(4)その他

次回は5月中に開催する予定
 

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