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「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」第12回実現会議開催結果

1 開催日時

平成23年2月7日(月曜日)午後2時45分から午後4時15分

2 開催場所

宮津市商工会議所 大会議室(宮津市鶴賀2054-1)

3 会議の概要

(1)「改善実行計画」実施状況報告等

<資料>

資料1(1) 平成21年度「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」決算(PDF:85KB)

資料1(2) 平成21年度 地域公共交通活性化・再生総合事業費補助金実績(PDF:96KB)

資料2(1) 平成22年度「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」予算(PDF:81KB)

資料2(2) 平成22年度 地域公共交通活性化・再生総合事業 国庫交付決定一覧等(PDF:344KB)

資料3 KTR及び丹海バスの利用状況推移(PDF:76KB)

資料4 平成22年度 地域公共交通活性化・再生総合事業 自己評価調書(PDF:863KB)

資料5 地域公共交通確保維持改善事業「生活交通サバイバル戦略」<国土交通省提供資料>(PDF:152KB)

資料6 「改善実行計画」の実施状況(平成22年度)(PDF:512KB)

資料7 バスKTR・エコファミリーの取組結果について(PDF:110KB)

資料8 学校モビリティ・マネジメント(出前授業)の取組予定について(PDF:121KB)

資料9 京都府地球温暖化対策条例の改正について(PDF:142KB)

資料10 豊岡市e通勤プロジェクトの取組<豊岡市提供資料>(PDF:622KB)

資料11 与謝野町 丹海バスとのクアハウス岩滝の提携事業について<与謝野町提供資料>(PDF:104KB)

2)協議における主な意見等

<今井座長あいさつ>
 高速道路無料化社会実験の影響など結果をふまえてどう対処するか、しっかりと頭に入れながら公共交通のあり方を考える必要がある。
200円バスも4年足らずで100万人達成し、近隣の市町へも波及効果。公共交通体系に大きな変化がある中、これらを今後どう活かして、市民がどうしたら意識をもって乗っていただけるのか、まだまだやるべきことがある。 

<関事務局長から報告事項>
 2月1日の日経新聞のKTR報道は、平成23年度京都府予算で「京都府北部地域公共交通検討費」を予算計上したいとの発表の中で、記者から質問があり記事になったもの。
 KTRの利用状況は底をうって200万人維持の状況だが、収支が非常に悪化。車両等の老朽化も進んでおり、持てる設備をどう活かすのか、転換20年目にもう一度、支援の仕方も含めてみんなで考えよう、という趣旨。これまでこの実現会議においては、公共交通をどう便利にするかというテーマでやっており、一方で、今後、経営面でも考えていきたいということなので、引き続き、この会議の中で、便利にするための知恵を拝借しながらやっていきたい。

<大槻 北近畿タンゴ鉄道社長から補足>
 輸送人員はここ数年、200万人前後で推移。今年も12月までで150万人であり、おそらく200万人を超えるのではと見ている。しかしピーク時からは2/3に落ち込んでいる厳しい現実。検討委員会などを通じて、関係の皆様のご指摘をいただきながら、引き続き頑張っていきたい。

<坂上 京都嵯峨芸術大学教授>
 「KTR語り部列車」については、レール&バスのモデル事業として、丹後検定合格者が語り部として活躍したい、自ら旅を作ってKTRで一日楽しんでもらいたい、と企画。すでに定員を超えており、団体旅行から個人旅行の時代になり「語り部」という地域の視点が好評かと考えられる。彼らは需要を開拓する人材であるという点が良い。

<佐藤 わくわくする久美浜をつくる会副理事長>
 KTRがなくなれば丹後は陸の孤島になるので守っていかないといけない。しかし、方向性として何をどうしたらいいのかわからないのが実態。我々も知恵を出し汗をかいて取り組んでいかないといけない。
 駅の整備等も行っていただいており、これは評判が良い。一方で、KTRの乗客数が減ったのは高速道路の無料化の影響が大きいと考えられ、自動車に負けないアイデアを出す必要がある。

<太田 与謝野町長>
 クアハウス岩滝は民間事業者に指定管理を受けていただいて運営しており、この度、丹海バスに乗った方に割引券を出して浴場に入っていただく連携事業を行う。バスはあったらいいけど乗るところまでいかないという矛盾を抱えている中、できるだけ工夫して一人でも乗っていただきたい。

<大久保 網野高校PTA会長>
 大半の個人が車を利用しており、交通弱者は少なく人口減少が進む中で、公共交通が努力すれば努力するほど赤字が膨らむ状況。みんなで知恵を出して経費を落としながら利便性を確保する方法を考える必要がある。

<今岡 伊根町総務課長>
 町内の高校生は蒲入を朝6時31分発。帰りは20時34分着が最終となるが、平田止まりであるため、クラブ帰りの高校生は家族が送り迎えされている。蒲入まで延伸願えればありがたい。

<松下 丹後海陸交通社長>
 年2回、機動的にダイヤ見直しをしており、利用者からの要望も、ダイヤ改正時にイエスかノーか理由とともに公表している。蒲入の件も検討していきたいが、路線延長は費用の問題があるため、関係自治体としっかり相談させていただきたい。

<中江 京丹後 宿 おかみさんの会>
 アテンド列車(毎月第1土曜日)に乗って二年目。女将さん4人体制で、宮津から乗車して網野までアテンドしており、車内放送をしていただき、おせんべいを配りながら車内を回っている。宿に入る前から親しみを感じていただけるかと思う。ただ、天橋立で降車される客が多く、宮津-天橋立 間の時間ではなかなか用が足せない実情。

<宮崎 丹後広域観光キャンペーン協議会副会長>
 丹後大阪直通便は、大阪駅で「天橋立」という名前が出るのが一番大きい。広告塔という意味で、この度の直通列車廃止は大変残念なこと。旅行会社窓口で福知山駅乗換を説明してもお客様に実感としてわかってもらえない。長い時間でじわじわとダメージがでてくる。

<中川 京都大学大学院教授>
 本日は、これから何をやっていくかの点がやや弱かったと思うので、今後議論を進めてほしい。
 エコファミリーなどおもしろい試みで、ぜひ継続的に取り組んでほしい。また、豊岡市のエコ通勤の取組は大変すばらしく、まちに賑わいをもたせる効果がある。1日150人の方が駅を活用するということは、それだけの方が歩行者として歩いているということ。ある学生が20~30年前の廃線路線のその後の周辺人口を調査して卒論にまとめた。人口減少が明確に出ており、鉄道の存在は、まちを支えるということを再認識。鉄道は地域の「宝」として育てていくことが大切。

<坂上 京都嵯峨芸術大学教授>
 KTRの存続について、「明日に向かって頑張るんだ」という宣言をこの会議でも出す必要があるのでは。

<今井座長>
 KTRを「みんなで乗って、残していかなくてはならない」というメッセージをこの会の総意として確認したい。(→異論なく確認)

<和田 丹後広域振興局長あいさつ>
 改善実行計画の延長線上でいろいろな取組をいただいており感謝。KTR、公共交通のあり方は、行政が決めるのではなく、地域のみなさんで議論いただくのが大切。その意味でこの実現会議の役割は重要。地域でKTRをしっかりと盛り上げていただくようお願いしたい。

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