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こころの宣言文とは

「こころの宣言文」は、2011年に行われた「第26回国民文化祭・京都2011」において全国からいただいた
「大切にしたい日本の“こころ”」のメッセージを盛り込んだ宣言文です。
国民文化祭の閉会式において高校生が朗読し、日本へ、そして世界へと力強く発信しました。
今回は「第3回全国高校生伝統分アkでスティバル」バージョンとして皆様にお届けします。

 

こころの宣言文

(「第3回全国高校生伝統文化フェスティバル」バージョン) 

 太平洋の湿潤な季節風を受け、突発的な台風にみまわれる夏。シベリア大陸からの季節風を受けて大雪にみまわれる冬。熱帯から寒帯につながる列島に暮らす私たちは、古来、それらの自然に畏敬の念を持ち、農業や漁業を営んできました。
自然は、時に恵みを与え、時に脅威となり、人々はそうした自然と共生しながら、日本特有のこころを育んできました。

 東日本大震災では、多くの方々が、家族や大切な人を、住む家や街を、そして大事なふるさとを一瞬にして失い、想像を絶する哀しくつらい体験をされました。
 私たちは、その自然の力を前に人間の無力さを感じるとともに、被災された人々が、けっして利己的にならず、思いやりと感謝の気持ちで、互いに助け合いながら生きていこうとされる姿に、そして、その不屈の精神に深い感銘を受けました。
 私たちが、今、そして未来に向かって伝えていかなければならない、もっとも大切なこころの一つがそこにあったのです。

 一方で、私たちが向き合う自然は、とても変化に富んだ豊かな四季を繰り広げます。
 私たちの先人は、その自然の変化やそこに生きる人間の機微を敏感に受け止め、独自の美意識と伝統的な文化を育んできました。
 人間の「はかなさ」や「弱さ」にも向き合い、そこから、傲慢さや華美を戒める文化を深めてきました。「始末する」という浪費の戒め、足りない中に充足を発見していく境地などにも、伝統的なこころを見つけることができます。
 たとえば、「急須でお茶を入れて飲む」という行為、それは、単にお茶を飲んでのどを潤すだけではなく、茶碗にお湯を注いで適温になるのを待つなどの「段取りの時間」を持つことであり、そういった時間の中に「こころを整える」という知恵が込められてきたのです。

 私たちは今、こういった「こころのあり方」について、自分自身を見つめます。
 社会の激しい変化の中で、便利さや快適さのみを追いかけて、私たちは、何か大切なものを見失ってはいないでしょうか。

 今回、第3回全国高校生伝統文化フェスティバルでは、全国各地からご出演の皆さんのそれぞれのふるさとの詩歌(うた)や風景についてご紹介いただきました。また、短いメッセージではありましたが、代表の方には自分のふるさとについて話していただきました。
 語り尽くせない、「ふるさとを愛するこころ」。
 そして、私たちの大切な日本のこころ。
 皆さんからのメッセージを受け止めて、改めて強く思います。
 最も大切なことは、次の問いかけを私たちが常に持ち続けることではないか、と。

―――私たちが京都から伝えたいこと

「私たちにとって、『未来に伝えたい大切な“日本のこころ”とは何ですか?』」

 

 

 

お問い合わせ

文化スポーツ部文化芸術課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4223

bungei@pref.kyoto.lg.jp

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