地域力の再生
住民自治社会の新モデルを創造
2年目はプラットフォームづくりへ
人と人がつながる温かい地域社会
近年家族や地域の人と人とのつながりの希薄化が指摘され、児童虐待、不登校の増加などさまざまな社会問題となって表面化しています。これらの解決には、地域住民との協働が不可欠です。地域の方々が自分たちのまちを自分たちの手により魅力的にする活動を府では「地域力再生活動」と位置づけ、これを支援するために19年度から「地域力再生プロジェクト」として、多様な取り組みを行っています。地域団体と、NPOや大学など、さまざまな地域活動の担い手との交流を促進。連携や協働を通じて住民自身が従来の活動を見直し、地域の課題を自ら解決していこうとする機運づくりを行っています。
人や知恵が集まるプラットフォームづくり
また、この地域力再生プロジェクトは府の施策づくりのプロセスを変えるという目的も有しています。府政のあらゆる分野での府民との協働を進めるため、府内に情報交換や支援策の総合調整を行う組織「地域力再生プロジェクト推進本部」を設置。過疎化・高齢化の進んだ農村集落が大学、企業、NPOなどの協力を得て地域づくりを進める人材を確保、地域資源を活かした取り組みを進めるため「ふるさと共援組織」の設立を支援するなど、活動資金のサポートだけではなく、府民と府の協働を進める場としてテーマ別の「プラットフォーム」づくりに力を入れ、そこから新しい施策を立案・実施していきます。
府民が参加しやすいしくみ
活動したい!に応える支援が充実しています。
CASE1
- すでに活動中
- 団体はあるが、活動を検討中
地域力再生プロジェクト 支援事業金交付金
地域住民が主体的に参画し、地域力再生に取り組む団体(住民自治組織、NPOなど)を対象に交付金を支給。環境保全、子育て、過疎・限界集落対策などの多様な取り組みを対象として支援。
CASE2
- アイデアはあるが、個人なので活動ができない
- 行政と一緒に事業をやってみたい
京のチカラ・明日のチカラコンクール
府民と府が協働して地域力再生を図る事業や施策を募集し発表会及び表彰を実施。募集の内容は行政の施策または民間と行政との協働事業のいずれか。優れた提案は次年度京都府が予算化。
CASE3
- 活動がうまくいくよう相談したい
民間エリアセンター
地域力再生活動を支援する民間の中間支援組織を京都市内及び乙訓地域と山城地域の2地域で認定。地域力再生活動団体への相談対応、助言指導などでサポート。その他の地域でも順次開設予定。
地域力再生コラボ博覧会
イベント、ツアー、講座開催などの「地域力再生活動」を府ホームページで紹介し、共同情報発信で個々の活動を広報PR。期間は20年10月から12月。
地域力再生リレー塾
活動中の先進的な事例地で活動を学び、お互いに交流する機会を提供。府内の先進的な活動にふれる直接的な交流が実現。月2回程度府内各地域で開催。
地域力再生フォーラム・コラボカフェ
活動事例発表や展示、意見交換会などを実施し、各団体が交流する場を用意。新たな協働活動なども提案しながら、新しい社会モデル創造のきっかけづくりを目指す。

活動する住民団体・NPOなど
地域力再生プロジェクト支援事業交付金を受け、554団体※が地域で活動しています。
※平成19年度、20年度(第1次)の延べ数
環境保全活動 長岡京市
団体同士の交流で互いの活動がさらに充実しています。
枯れ竹が折り重なりタケノコも生えなくなった暗い竹やぶを元気にしたいと立ち上がりました。京タケノコの伝統的な栽培法(ワラ敷き、土入れなど)を継承し、5年経った今は良質のタケノコが採れるまでに。竹林に自由に出入りできる遊歩道をつくり、環境学習にも役立てています。伝統や環境を市民みんなで考えようと、昨年初めて開催した「竹林コンサート」は大盛況。今年は身体障害者の方も参加できるよう、板敷きスロープを手づくりしました。地域力再生フォーラムに参加したところ障害者支援団体「てくてく」さんと知り合い、活動へ参加いただき一緒に汗を流しています。また、地域力再生リレー塾では八幡市のNPO法人「京・流れ橋食彩の会」さんから提供のタケノコパンを試食するなど他団体との交流も広がっています。
NPO法人竹の学校
杉谷 保憲さん
全国有数のタケノコ生産地であり、かつて名水の里と呼ばれた西山の荒廃竹林を整備・再生し、竹文化の振興を図るため発足。水資源かん養で府環境部門から表彰も。平成20年8月にNPO法人化。
地域活性化 和束町
お茶の魅力を広く発信。
和束町と南山城村でこだわりのお茶をつくる人たちが発起。全国に会員を募り、ティーパークの整備や茶香服体験教室などを行う。
ほっこりサークル
上嶋 伯協さん
人と水がお茶を中心とした文化を育んだ町だから、お茶を売るだけじゃなく、お茶づくりの生活や景観といったお茶に関するすべてを伝えることができたらと思います。
地域産業おこし 伊根町
特産品でふれあいづくり。
平成11年に特産品開発を目的に結成。活動は地域特産の筒川そばをふるまうそば処の営業、そば饅頭の製造・販売など。
Karaよもぎの会の皆さん
60から70代の元気な主婦が集まり、土・日・祝限定でそば処を運営しています。この地域ならではの味をたくさんの人に知ってもらい、若い人に伝えていきたいです。
地域活性化 綾部市
町の良さをアピール。
町の人口減少に歯止めをかける人口ピラミッド再生事業。特産「和木梅」を活かし、住民みんなで行事を企画して町外の人を招待。
和木町自治会
谷口 和紀さん
これまで2組の家族を迎えました。もうすぐUターンする家族もあります。子どもの声が響く活気ある町に再生する夢は着々と進んでいます。
子育て支援活動 亀岡市
子育てしやすいまちに!
子育て中のお母さんたちが、当事者だからこそできることをと意気投合してスタート。人と活動の輪が広がっている。
亀岡子育てネットワークの皆さん
子育て中は誰でも不安や孤独を感じるもの。居場所づくりや情報誌の発行など楽しく活動しています。育児情報の携帯配信メール「あったかめ〜る」も始めました。
