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鴨川真発見記

 

 

1935年(昭和10年)鴨川大洪水DVD完成(第247号)

企画展示「鴨川から見る、京都の近代から現代」

 

 1935年(昭和10年)に京都市内を襲った大雨により、鴨川も大洪水にみまわれました。その時の映像がみつかり、当所所蔵の画像や記録資料を盛り込んで編集されたDVDが完成し、鴨川納涼でお披露目された事は、第245号でお知らせしました。

<鴨川納涼2016>

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 タイトル:「昭和10年鴨川大水害の記録」

資料提供:京都府京都土木事務所

 協  力:京都府立総合資料館

 制作著作:NPO京都の文化を映像で記録する会

 

 京都新聞でも大きく報道され、8月6日、7日の上映にも多くの方がこの映像を目当てに新聞切り抜きを手に上映ブースに足を運んで頂きました。

※京都新聞電子版にリンク(外部リンク)

 今から81年前の出来事で、リアルタイムに体験されて記憶されている方は少ないものの、父母・祖父母から聞いた事のある大洪水の様子に食い入る様にご覧になられる方もおられました。

<明るいうちはモニター上映>

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 中には先斗町のお店の方もおられて、映像を指して「ここうちの店」といいながら、鴨川条例啓発フースの正面のスペースを振り返り、「ここに橋が架かってたんや、写真もあるで」と言って写真を持ってきて頂きました。

 

<ここがうちの店>                     <正面の隙間に竹村家橋の跡>

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 私もここに橋が架かっていた事についての知識はありましたが、実際に架かっている写真を見るのは初めてです。このDVDが貴重な写真へとつなげてくれました。

<架かっていた頃の“竹村家橋” 個人蔵>     <挿絵 個人蔵>

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 当日は、京都土木事務所の職員が映し出された映像の横に立ち、ブースにお越しになった来場者に解説しました。映像にはBGMは入っているもののナレーションは無く、解説が無いと少しわかりづらい場面もありますので、今後ナレーションの導入も検討されています。

<多くの方に足を止めて頂きました>         <京都土木事務所職員による解説>

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 多くの方にご覧頂いて、水災害への関心を高めて頂くと共に、記憶から忘れ去られそうになっている貴重な記録写真の掘り起こしが出来ればと思います。

 

 鴨川納涼2016は終了しましたが、この貴重な映像をご覧頂ける企画展示が開催されています。

 

 「鴨川から見る、京都の近代から現代」です。

展示内容は

【地図】鴨川の航空写真(1972年(昭和47年))

    (京都府立総合資料館所蔵 京都府京都土木工営所複製)

下流は“勧進橋”から上流は“高野川合流点”まで

    幅70cm、長さ7mの航空写真を展示しています。

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 鴨川に架かる橋はもちろんのこと、一軒・一軒の家屋やビルの町並みや、今は無き京都市電の姿もハッキリ見る事ができます。もしかしたらあなたのお家を確認出来るかもしれません。

 懐かしい町並みを見上げながら、想い出話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。

 

 

【地図】禁裏御用水図(1793年(寛政5年))

 

    (上賀茂社家「梅辻家所蔵」 立命館大学スキャニングによる複製)

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 梅辻家所蔵「禁裏御用水図」のスキャニング作業について

 このデータは、2016年3月23日に梅辻様立会いのもと、立命館大学文学部地理学教室の製図室において、スキャニング作業をしたものです。

部分的にスキャンした画像は、画像編集ソフトウェアのPhotoshopを使用し、パソコン上でつなぎ合わせました。

                                                                     以上

2016年3月24日

 

    作業者:飯塚隆藤(立命館大学大学院文学研究科)

    連絡先:takafusaiizuka@gmail.com

 

 という訳で、梅辻家当主立ち会いのもと、当時立命館大学大学院文学研究科の飯塚氏がデータ化し複製を印刷したものです。江戸時代に上賀茂神社が御所へと引き込まれる取水口までの農業用水の支配を受け持っていた証拠となる文書です。色鮮やかな着色で鴨川沿いの木々まで丁寧に描かれています。

 

【図面】七条大橋橋梁図(京都市三大事業誌)(京都府立総合資料館蔵)

七条大橋の手書きの図面が2枚飾ってあります。

 

【写真】七条大橋の変遷

 七条大橋の変遷は、当所の所蔵している京阪電車が地上を走っていた頃の様子の写真と、現在では鋼製となっている高欄の格子が木製だった頃の様子をご覧いただけます。

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 そして、「昭和10年鴨川大水害の記録」のDVDも随時上映しています。

 

 以前鴨川真発見記でもご紹介しました、上賀茂小学校の「昭和10年京都大水害」の当日の様子を記録した記念誌「水禍」を元に作成された紙芝居を当日の映像と合わせて語りを入れたDVDも流しています。

 

 この企画展は、

【主催】NPO法人京都景観フォーラム・七条大橋をキレイにする会

    京都市立伏見工業高等学校夜間定時制

【後援】土木学会関西支部

【資料提供】京都市・京都府京都土木事務所・梅辻家(上賀茂社家)

      NPO法人京都の文化を映像で記録する会

【展示会場】七条大橋東詰東入る 集酉楽サカタニ

【開催期間】平成28年8月3日~8月31日

で開催されてます。

※案内チラシにリンクPDF(PDF:139KB)

 

七条大橋清掃活動&ミニ講座

 

 開催期間の第一日曜日8月7日は、企画展示主催の「七条大橋をキレイにする会」が毎月7日に実施されている七条大橋周辺の清掃活動の日でした。

<炎天下のもと>                        <汗をふきふき>

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<そろそろ終了>                       <七を示して、はいポーズ>

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 清掃後1時間ほどミーティングの後、私も出前講座でお呼び頂きました。展示物も充実した会場で展示物など、鴨川に関するお話しをさせて頂きました。

 

 開催開始後も展示物を追加して内容も大幅に充実しました。平成16年撮影の巨大な航空写真や、昭和10年鴨川大水害時の画像、鴨川真発見記冊子版などお楽しみ頂ければ幸いです。

<展示物も充実>

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<平成16年撮影の大きな航空写真も>

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 この企画展示も8月10日朝日新聞朝刊京都版で紹介されました。七条大橋をはじめ、鴨川に関する事にご興味のある方、近くにお住まいの方、是非この期間に「昭和10年鴨川大水害の記録」の映像をご覧ください。

 

(京都土木事務所Y)

 

 

北区で初の農家民宿営業始まる「善右衛門(ぜーもん)」(第246号)

鴨川源流雲ヶ畑“京都で一番青空に近い村で”

 

 構想から1年近く準備に時間を費やして、消防関係・衛生関係などの施設面での条件もクリアして農家民泊の営業が始まりました。

 

 7月30日のプレオープンを経て8月から本格稼働です。その名も「善右衛門(ぜーもん)」。この施設名は、営業を開始された久保さん宅の昔からの家号です。

<農家民泊営業開始を告げるように看板が掲げられました>

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<客室>                                                 <障子のガラスを一部網戸に変えて風通し>

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 8月8日(月)は、第一号のお客様をお迎えする事になりました。私も鴨川源流の農家民泊の様子を拝見に少し立ち寄ってみました。

 

 初めてのお客様をお迎えするとあって、奥様の清美さんは汗だくで準備に追われておられました。お風呂やトイレの掃除の仕上げに、流しソーメンの会場準備にと、宿泊されるお客様を迎えるのはいつもに増して大変です。

 

 猫の手も借りたい忙しさに、立ち寄った私達3人も河原の会場準備のお手伝いをさせて頂きました。

 

 流しソーメンの昼食会場は、久保さん宅の裏を流れる鴨川源流域の河原です。会場準備も整ってお客様一行を無事迎える事が出来ました。

<会場は久保さん宅の裏を流れる>                        <鴨川源流域>

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<ブルーシートの上に>      <ゴザを敷いて出来上がり>

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 第一号のお客様は、伏見区醍醐からお越しになったご夫妻とそのお孫さん3人の計5名です。夏休み期間、離れて暮らすお孫さんを預かっておられます。

 お客さんの最初の体験は、流しソーメンを食べる箸と器つくりです。宿のご主人の久保常次さんが青竹のふしを残して器、竹をナタで細く割ってお箸を削り出していきます。

<久保常治さん手作りの器と箸>  <それぞれに名前を書いて>

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 それぞれ器に名前を書いて、お箸には自分の印をつけて準備が整いました。器と箸を持って河原の昼食会場に移動です。

<子ども達3人分完成>                                   <おじいさんはビデオ撮影>

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 会場準備の時は、少し日差しが当たるかなと思っていた会場も大きな木が木陰を作ってくれて、良い感じの具合です。さらに川を吹き抜ける風が心地よく、自然に「良い風、涼しい」の言葉が漏れます。

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 流しソーメンが始まりました。流してくれるのは、お母さんと一緒に応援に駆けつけてくれた久保夫妻のお孫さんです。

<ソーメン流します>                                        <ハーイ!お願いします>

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<ソーメン流れてきた>                                   <おばあさんもナイスキャッチ>

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 今回の流しソーメンは、久保さん宅のお庭で栽培されている「ミニトマト」がソーメンと共にコロコロと流れてきます。「わー!トマト流れてきた」と子ども達も大喜びでした。

<トマト流れてきた>                                        <ソーメンをすすりながらゲット>

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<今度はトマトに逃げられた>                              <おじいさんも悪戦苦闘>

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 勢い余ってレーンから飛び出す「ミニトマト」もありましたが、それがまた盛り上がります。転がるミニトマトを竹の箸でつかみ取るのは大人でも難しかったようです。

 

 竹の器一杯にソーメンをすくって、口に頬張ると「味が無い!」底に沈んだ「ソーメンつゆとよく混ぜて食べなさい」とおじいさん。

<ソーメンが多すぎて>                                  <味がしない>

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 お腹がいっぱいになると子ども達3人は、川に入って水遊びの始まりです。持参した水鉄砲で水の掛け合いと楽しそうに遊んでいました。

 

  「おじーさーん」「おばーさーん」と子ども達が呼ぶ声が山間に響きます。水深も浅く安全に遊べます。「初めて来た雲ヶ畑。退屈するかなとも思っていたけれど、子ども達を遊ばせて見守る最高の場所」とおじいさんも目を細めて孫達を見つめておられました。

 

<おばあさんも参戦>                                        <やめてー>

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 おじいさんは、こんなに素晴らしい農家民泊の存在を若い子育て世代に知ってもらって、子ども達に川遊びを経験させてやりたいとお話しされていました。

<いとこのお姉さん、お兄さんと楽しそう>

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 しばらくご一緒して、鴨川源流雲ヶ畑の素晴らしさを語り合い、雲ヶ畑を後にしました。冷たい川の水には、お茶とスイカが冷やされていましたので、この後スイカ割りの歓声が響いた事でしょう。

 

<川で冷やしたスイカでスイカ割りも楽しかった想い出に>

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 今回は、京都市北区雲ヶ畑で新たな試みに挑戦される久保さんご夫婦の農家民泊の第一号のお客さんの楽しそうな様子をご紹介しました。

 翌日、久保さんに連絡すると大変喜んで帰っていかれましたとのこと。無事初のお客様を迎えて、送り出す「やりがい」を感じられた事でしょう。

 

 「善右衛門(ぜーもん)」は今のところ不定期営業で、一日一組5名まで。ご利用希望と久保さんの都合が合えばご利用頂けるようです。久保さんと面識の無い方は一度日帰りで久保さんのお宅をお尋ねください。

 

 広報やご利用については、当面「ぜーもんファンクラブ」を運営する「くもくらぶ」がサポートします。詳しくはそちらへメールでお尋ねください。

 

※「ぜーもんファンクラブ」案内チラシPDFにリンク

 あなたも、雲ヶ畑の農家民泊で鴨川源流の“せせらぎ”を聞きながら眠りについてみませんか。

(京都土木事務所Y)

 

旧春日学区の子ども達が鴨川観察会(第245号)

自然観察指導員京都連絡会がお手伝い

 

 平成28年7月31日(日)は、現在御所南小学校に通う旧春日小学校区主催の鴨川観察会が開催されました。私も自然観察指導員京都連絡会の一員として、そのお手伝いに鴨川丸太町橋へと向かいました。

<お天気に恵まれた鴨川観察会>

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 旧春日小学校区のスタッフに加えて、立命館大学産業社会学部乾ゼミの3・4回生8名もお手伝いに駆けつけてくれました。

 

 天気予報では午前中は快晴、午後から不安定な空模様、観察会は午前中で終了しますので安心して鴨川の生き物を調べることができました。

 

 午前10時、春日デイケアセンターで受け付けを済ませた子ども達と保護者の皆さんが会場である丸太町橋の西詰下、階段護岸に集合しました。

 

<会場に到着した参加者>                                   <立命館大学産業社会学部乾ゼミの皆さん>

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 旧春日学区の方の司会で始まった観察会、鴨川に入る前に伴先生から鴨川の生き物についてのお話しがありました。

 室内でお話しされる時はパワーポイントの画像を使用されますが、今回は屋外ということで、画像を紙芝居形式でお話しされました。

<伴先生のお話し>                                       <はい、あなた>

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 今回も、朝でも昼でも伴(晩・ばん)浩治という伴先生のアイスブレイクが出ましたが、子ども達は“きょとん”としていました。

 

 それでも子ども達は伴先生のお話に引き込まれていきます。クイズも出題されましたが、その場では答えは発表されず、「少年補導の方に手渡した解答を後で教えてもらいましょう」とこれから実際に観察して答えを探すように導かれました。

<今日のメニュー>                                       <この生き物、何だかわかる人>

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 伴先生のお話しも終わり、待望の鴨川へと入って行きます。上級生、下級生の2班に分かれてザブザブと川の中を進みます。今回のフィールドは丸太町橋上流です。自然観察指導員京都連絡会としても、このフィールドでの観察会は初めての経験です。

<お話しが終わり>                                          <鴨川へとザブザブ>

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 いつもは、「鴨川探検再発見!」で北山大橋下流をフィールドにしているので、どんな違いがあるのか指導員も興味津々です。

<指導員さんも、どれどれ!>                               <石の裏を探ります>

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 鴨川探検再発見の様子は、ご紹介する時期が前後しますが、後日ご紹介したいと思います。

 

 このところ雨が少なく、水深は浅いですが、茶色の藻が多く足元が滑ります。浅瀬の石をひっくり返して小石のかたまりを取り除くと、中からトビケラの幼虫がクネクネと姿を現します。

<ほら何か動いているよ>                                <入った、入った>

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 「イヤや~、気持ち悪い」「この中へ入れて」と水槽を差し出す女の子、男の子。平気でつまむ小さな女の子、元気な男の子と反応は様々です。

<水槽に入れて>                                      <自分で触ってごらん>

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 中州に茂ったヨシの下を網で“がさごそ”探ると、エビも網に入ります。そして小さな小さなオイカワの生まれたても入ります。

 

 ヨシの上流から、バシャバシャと走って下流で網を構えた子ども達が生き物を捕獲していきます。

<水際をバシャバシャと追い込みます>                    <エビが入りました>

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 長いズボンの裾をまくって川の中に入った子ども達も大学生も夢中になって生き物を探す間にズボンは濡れてしまいましたが平気でした。

<ズボンが濡れても平気です>                           <大学生のズボンも濡れました>

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 生き物を捕獲する子ども達の傍では、まだ幼いアオサギが獲物を探して歩き回っていました。残念ながら獲物を捕らえる姿を見る事は出来ませんでした。

<まだ幼いアオサギ>                                     <獲物を探して歩き回る>

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<人間は着々と獲物をゲット>                                   <ほら触ってごらん>

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 約40分間の生き物捕獲タイムが終わって、捕まえた生き物を観察します。小さな水槽を覗くと、魚が泳いでいました。「これは何という魚ですか?」捕まえた小さな女の子のお父さんが伴先生に尋ねると、「それは“ギギ”ナマズの仲間です」との回答と共に「今日の生き物の目玉ですね」と付け加えると、小さな女の子も満足した顔を見せてくれました。

 

<伴先生も記録写真>                                   <レンズの先には“ギギ”>

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<“ギギ”を捕まえた幼い少女>                          <アオサギよりもお上手です>

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 続いて、コイの幼魚が捕獲されてきました。今年生まれた1年生の鯉です。この鯉は昔から自然にいた鯉ではなく、食用に品種改良された鯉ですと説明を聞いて一同から「へー」の声が漏れました。

<“コイ”と“コオニヤンマのヤゴ”>

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 続いて、オオクチバスも捕獲されました。伴先生からは、「これは捕まえたら処分するように法律で決まっていますので、他の生き物と違って川には返しません」と説明がありました。

 

<記録写真>                                               <右からコイ、オオクチバス、ギギ>

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 そして、本日の獲物となった生き物の紹介です。「コオニヤンマのヤゴ」「ヒゲナガカワトビケラの幼虫」「オイカワ」「コイ」「ギギ」などなど、発表される生き物の名前を子ども達はプリント用紙に書き込んでいきました。一方で小さい子ども達はメモよりも生き物選別に夢中でした。

<生き物の名前をメモして>                                <夏休みの宿題一つクリア?>

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<ピンセットでつまんで>                                  <製氷皿に並べます>

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 保護者の皆さんも知らなかった生き物に興味津々で説明を聞いておられました。生き物観察はここで終了です。

 

 北山大橋の下流での開催した「鴨川探検再発見!」の時に捕獲した生き物の中で、今回の丸太町橋上流では捕獲出来なかった生き物それは「ヘビトンボ」と発表されると、一人の児童が「ヘビトンボ捕まえたで。あのバケツに入ってる」とバケツに駆け寄りました。

 

 他の児童もその後を追います。伴先生が確認に向かわれましたが、残念ながら「ヘビトンボ」は見当たりませんでした。

<“ヘビトンボ”いるかな?>                                  <残念ながらいませんでした>

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昭和10年鴨川大水害のお話し

 生き物の観察が終わった後で少し時間を頂いて、私から鴨川の話を少しさせて頂きました。

 昭和10年に鴨川で起こった大水害とそれをキッカケとした大改修のお話しです。その大改修で鴨川の今の姿がほぼ形作られたことをお話ししました。

川底を約2m掘り下げた事により、昭和10年以降鴨川が溢れる事はありませんでした。

<葵橋の流失>                                     <五条大橋の流失>

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 でも、このところの豪雨や台風による増水の様子を見ていると、絶対安全という事はいえません。日頃から鴨川は溢れるかもしれないという意識を持って家族で話し合っておいてもらう様お願いして観察会を締めくくりました。

 

 みなさん鴨川に近いところにお住まいになっておられます。終了後、去年の台風の時の増水はどの辺まで水位が上がったのですか?と声をかけて頂いた保護者の方もおられました。少しは水災害について関心を持って頂けたようです。

 

<平成26年8月増水時の丸太町橋>                      <丸太町橋から上流を望む>

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<平成27年6月の増水は荒神橋で2,4m テレメータ観測史上最高水位>

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 これからも、あらゆる機会を通じて水災害に関するお話しをさせて頂きたいと思います。

 

 ここで、昭和10年の大水害に関するお知らせです。NPO法人京都の文化を映像で記録する会のスタジオで見つかった昭和10年6月29日の鴨川の様子を記録したフィルムがあります。

 

 

 オリジナル映像はデジタル化されてNHKでこれまで2度紹介されました。その後映像に記録されている橋や場所を特定して、静止画像や当時の平常時の様子を盛り込んだDVDが編集されました。

<昭和10年鴨川大洪水の記録>                           <納涼床が流れていく>

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 京都土木事務所としても、橋の特定や静止画像などの資料提供をさせて頂いています。

 

 このDVDが、毎年恒例となっている8月6日、7日に開催される「鴨川納涼」の「鴨川条例啓発ブース」でお披露目される事となりました。洪水時の迫力ある映像とともに、昭和の始めの祇園祭の御輿の様子や、鴨川納涼床の様子をご覧ください。

 

 このDVDは防災教育の貴重な資料として、多くの方にご覧頂きたいと思います。京都土木事務所でも貸出しを検討していますので、必要な方は当所までご連絡ください。

 

追伸】このDVDは本日平成28年8月5日の京都新聞朝刊で紹介されました。

平成28年8月3日(京都土木事務所Y)

 

 

みそそぎ川と分岐して高瀬川へ(第244号)

高瀬川の起点を拝見

 

 みそそぎ川の取水口が賀茂大橋下流右岸に設置されている事は、鴨川真発見記第38号でご紹介しました。あれから約4年の時が経過しましたが、一の舟入の様子は目にするものの、高瀬川へと入り込んだ先のお庭の様子は目にする事はありませんでした。

 

 そんな中、絶好のチャンスが巡ってきました。身内のお祝いの会でそのチャンスが到来です。その建物は、「山縣有朋第二無鄰庵跡」で現在は飲食店として営業されています。

 

 「山縣有朋第二無鄰庵」となる前は、高瀬川を開削された角倉了以の屋敷だったそうです。鴨川真発見記第224号江戸時代の鴨川の様子を伺う“その1”でご紹介しました、「賀茂川筋絵図」(三条通りから二条通り)を確認しますと、「角倉与一ヤシキ」と表記されています。

 

 角倉与一は了以の息子ですので、この頃は与一が跡継ぎとして活躍していたことがうかがえます

<鴨川真発見記第224号より 三条通りから二条通り>

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出展:大塚コレクション№0406「賀茂川筋絵図」(京都市歴史資料館所蔵)

 

 

 それでは、鴨川から取水された水が「みそそぎ川」から「高瀬川」へ分かれて吸い込まれて行く様子からご紹介したいと思います。賀茂大橋下流から流れてきた水はこの建物(がんこ高瀬川二条苑)へと流れ込み、鴨川へ返される水とみそそぎ川へと流れ落ちていきます。

 

<ここから建物内のお庭に流れ込んでいきます>

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<余分な水は鴨川へ戻ります>                              <階段状に落差を下りみそそぎ川の流れ>

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 そして建物の中を流れた水は、木屋町通りの下をくぐって高瀬川一の舟入へと流れ、現在では松の木樋門(陶化橋上流)で鴨川に合流します。

<高瀬川が姿を現す>                      <一之舟入>                      <同左>

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<一之舟入 下流から望む>                              <御池通りから上流を望む>

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 それでは、お庭を拝見させて頂きましょう。店長さんに事情をお話しして、お庭の紹介の快諾を得ました。「山縣有朋第二無鄰庵跡」の石碑と共にお店の看板がお出迎えです。

<山縣有朋第二無鄰庵跡の石碑とお店の看板>

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 素晴らしい庭園を堪能する前に、鴨川側から覗いていた取水口に足を運びました。この下から高瀬川が流れ込んでいます。

<高瀬川の取水口>

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 やはり最初に気になるのは、そこからどんな風に流れ込んでいるのかです。庭園の中に架けられた小さな橋の上からその様子を覗き込んでみました。

 

 秋には真っ赤に色づく紅葉の、今はまだ爽やかなグリーンのトンネルの下をたっぷりの水が流れ込んできます。

<鴨川の水が庭園に流れ込む>

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 振り返ると、その流れは庭園の真ん中の池を満たしながら流れていきます。

<庭園の池を満たす水>

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 取水口の上に立って、全体を見渡すと豊富な水が庭園の景色を引き立てています。水の流れる庭園は魅力的ですね。

<直線的な流れから>                                      <曲がりくねって池へと注ぐ>

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 そして興味は外の鴨川の景色です。目隠しとなっている植え込みの上に手を伸ばし鴨川の様子を撮影しました。鴨川の水を庭園に引いて、鴨川越しの東山を眺めるという贅沢な暮らしがそこにあったと実感しました。

<鴨川越しに東山を望む>                              <夏の風物詩納涼床も設置>

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 日が暮れるとその庭もライトアップされて幻想的な雰囲気になってきます。写真奥には滝があり、その滝を狙う位置にライトが設置されています。

<滝を照らし出すライトもスタンバイ>

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<小さな明かりがポツポツと>                                <庭園の向こうにお座敷>

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 いたるところに石灯篭が設置され、緑の庭園を映し出しています。手入れの行き届いた素晴らしい庭園を眺めながらの食事は会話も弾む事でしょう。

<そろそろお食事の時間です>                              <名残惜しくも庭の見えないお座敷へ>

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 緑の爽やかな季節もいいですが、是非紅葉の季節に再度訪問したいと思います。この後おいしく食事をさせて頂きました。目の保養と共に。

平成28年7月26日 (京都土木事務所Y)

 

 

 

 

梅雨の合間を縫って鴨川でイベント開催+α(第243号)

京都学生祭典プレイベント&鴨川探検!再発見

 

 気象庁は7月18日に近畿地方が梅雨明けしたとみられると発表し、今年も本格的な夏がやってきました。が、今回ご紹介するのは、梅雨の真っ只中の合間を縫って繰り広げられた鴨川でのイベントの紹介です。そして+αは鴨川・高野川で目にした光景です。

 

 7月9日(土)は朝から雨模様でしたが、午後からの京都学生祭典プレイベントが鴨川の出町右岸のウッドデッキを会場にして開催されるということで、鴨川と会場へ向かいました。

 

 いつものように、高野川を松ヶ崎橋から下流に向かっていくと、ヒメジョオンの花が咲いていました。よく見ると、咲いている花の傍にすでに種が飛び去って「がく」だけになっているものも見受けられます。同じ一本の野草でも花の成熟はそれぞれなのですね。

<ヒメジョオン>                                              <種が飛び去った花も>

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 小雨降る高野川を歩いていくと、赤茶けた葉の植物が目に入りました。こちらもよく見てみると、葉が食い散らかされて赤く変色しています。その葉の上には小雨の雨粒をまとった「コガネムシ」でした。

 

<赤茶けた葉の植物>                                    <そこにはコガネムシ>

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<水滴を身にまとって>                                      <葉の柔らかい部分を食べていく>

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 植物の葉を食べるのは自然界ではごく普通の事ですが、たくさんの個体が一本の植物を集中して食べているのには訳があるのでしょうか。庭に植えた観賞用の植物だったら・・・と考えてしまいます。

<しばし雨をやり過ごそう>                                  <葉は網の様に葉脈が残る>

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 更に下流に向かうと、園路の両脇から細長い植物が“通せんぼ”するように内側に倒れかかっています。これもよく見ると、小雨の水滴がぶら下がってしなっていました。

<通せんぼするように>                                     <細長い茎>

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<たっぷりの水滴が>                                        <きらきらとぶら下がる>

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 見上げると、緑のビワの葉の向こう側にイガイガが見えます。緑の保護色ですが、よく見るとクリのイガです。栗の木があったのですね。

<緑の葉に囲まれて>                                       <緑のクリの実>

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 丁度お昼時に出町に到着です。先程までしとしとと降っていた雨も上がりました。「京都学園祭典プレイベントIN出町」の会場の一つ「鴨川出町会場」の設営も完了したようです。

 

<会場のテントが見えてきました>

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 そして鴨川河川敷ステージの演目がはじまりました。チラシには、京炎そでふれ!スペシャルバージョン、簡単バージョンに加え、幅広いジャンルのおどりを披露します。迫力のあるステージで皆様を圧倒します。とあります。

<京炎そでふれ!スペシャルバージョン>

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 賀茂大橋から会場を眺めると、あいにくの空模様ですが、客席となったウッドデッキには人々が集まっておられます。

<賀茂大橋から>                                            <集う人々>

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 続いて今回の企画の一つ、京阪電車貸し切りイベントで中之島から出町柳を経て「鴨川会場」に到着のお笑い芸人「銀シャリ」のお二人と、おけいはん(出町柳けいこ)さんによるトークショウが始まりました。

 

 トークショウに続いては「おどり披露」の時間です。

<浴衣の観客も到着>                                        <スタンバイOK>

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 最初はヒップホップ系のダンスです。2人が3人になり、少しずつ人数が増えて最後は8人で躍動です。

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 そしてモダンバレー、フラメンコと続きました。

 

<モダンバレー>

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<フラメンコ>

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 ここで一つご紹介したいDVDがあります。「鴨川を美しくする会」美化啓発ブースの一角に京都府河川課・砂防課のコーナーが設置され、昭和10年の大水害の様子を再現した紙芝居「水禍(すいか)みずのわざわい」が当日の映像とともに語り入りの映像となりました。それを来場者の方にご覧いただきました。

 

 このDVDは、昭和10年6月29日の大水害をもたらした鴨川の実際の映像が盛り込まれているので臨場感があります。今後、出前講座などのあらゆる機会に皆様に披露したいと思います。

※「水禍」 語り:嶋田恵子  脚本:久保田真由美 作画:西村栄治

      編集:濱口十四郎 制作:上賀茂社会福祉協議会

      映像提供:NPO法人「京都の文化を映像で記録する会」

 

<「水禍(すいか)みずのわざわい」をモニターで上映>

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 ステージに目を戻すと、再び「京炎そでふれ!スペシャルバージョン」が披露されていました。

<迫力ある演舞のはじまり>

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<鳴子を鳴らして>

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<躍動する若者>

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<最後もバッチリ決まりました>

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 そして「観客の皆さんも一緒に体を動かして」と声が掛かりました。私の鴨川ステージ鑑賞はここまでにして会場を後にしました。

<ハイ、皆さんご一緒に>                                  <手を上に、広げて>

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※このイベントは京都府が後援するイベントです。

 鴨川でのイベント開催は京都府の許可が必要です。

                                       平成28年7月21日 (京都土木事務所Y)

 

梅雨の晴れ間に見た光景(第242号)

あてもなく鴨川を感じる一人旅

 

 気象庁は6月4日に近畿地方が梅雨入りしたと思われると発表しました。

 すっきりしない空模様ですが、晴れた日には鴨川でどんな光景に出会えるか、楽しみになってきます。

 

 前回の第241号では、五月晴れの鴨川をご紹介しましたが、今回は梅雨の晴れ間にあてもなく鴨川沿いをぐるりと回って色んなネタを拾ってきましたので、その様子をご紹介したいと思います。

 

 高野川沿いに下流に向かっていくと、今回もヘビが姿を見せてくれました。前回は川の中を起用に泳いでいましたが、今回は川の中州でクネクネと体をくねらせながら日向ぼっこのようです。

 

<この日のお出迎えは>                                   <ヘビでした>

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 丸太町橋下流左岸の落差工には、今年もアユの遡上を手助けするため、仮魚道が設置されています。少し前に、仮魚道を設置されている「京の川の恵みを生かす会」の関係者の方から、アユがたくさん跳ね上がっていたとの情報を頂いていました。(ただし、天然アユの遡上には時期が早く、おそらく放流したアユとの事です)

 

<丸太町橋下流左岸>                                <この中をアユが遡上>

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 今日はどうかな?と近くに行ってみましたが、この日はアユを含めて魚の姿を見る事はできませんでした。近くを散策されていたご婦人に「それで魚が遡上できるの?」と尋ねられましたので「たくさん遡上したそうですよ」と答えておきました。

<魚の姿は見えませんでした>

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 三条大橋にやってきました。橋脚に留まっていた“アオサギ”が「これ見て!」とばかりにポーズをとっています。片足を上げて、懐にしまうでもなく片足立ちです。それでは、とアオサギの足をアップでパチリ。

 鳥の専門家の方にアオサギの足についての不思議の話を聞いた覚えがあるのですが、ハッキリと思い出せません。また聞いてご紹介したいと思います。

<三条大橋>                         <アオサギ>

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<アオサギの足 何かをつかむ?>                       <平坦面に接地時>

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 ところで、よく質問されるのがアオサギは青くないのに何故「アオサギ」と名がついたのかというものです。先日も知り合いの小学生から同じ質問を受けました。「う~ん 何故だろうね」と答えましたが、私も知りたい疑問です。

 そこで、ネットの情報をヒントに謎解きに挑戦しました。広辞苑の「あお【青】」の説明の前文には(一説に、古代日本語では、固有の色名としては、アカ・クロ・シロ・アオがあるのみで、それは明・暗・顕・漠を原義とするという。本来は灰色がかった白色をいうらしい)とあります。

 古代の頃にこの「サギ」を見た人にとっては、原義の「漠」漠然とした色、灰色がかった白、まさにアオの色をしたサギとして、アオサギと呼ばれたのではないでしょうか?

 

 水面から顔を出しているブロックの上で甲羅干ししているのは、スッポンです。鴨川でスッポンを目にする事はしばしばありますが、こんなに堂々と甲羅干ししている姿は初めてみました。

<ブロックの上に>                                          <甲羅干しするスッポン発見>

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 高水敷では、踊りの振りの確認でしょうか?両手を上げ下げしながら、動画を撮っておられるようです。

 

<何のジャンルの踊りでしょうか?>

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 その傍らでは、手元で操作するシャッターで自撮りの女性もおられます。カメラを覗いて位置を確認しながらシャッターを切っておられました。

<鴨川をバックに色んなポーズ>

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 浴衣の女性二人組は、手提げ袋を三脚代わりに記念撮影の準備をされていました。鴨川四条大橋の下、芝生の上で浴衣で記念撮影。ひとけも少なく絵になる記念撮影ですね。

<四条大橋上流左岸から右岸を望む>

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<写真撮るよ>                                         <チョット待ってね>

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 四条大橋の下流では、最近姿を見なかった“ゴイサギ”も姿を見せてくれました。野鳥図鑑などを読むと、解説には「夜行性で昼間は林でじっとしていて夕方から餌を捕る」とありますが、鴨川では昼間でも姿を現して「コサギ」と猟場争いを姿も見る事があります。

 

<四条大橋下流左岸から右岸を望む>                     <白い冠羽が鮮やかなゴイサギ>

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 荒神橋下流まで戻ってきました。ここにも仮魚道が設置されています。昨年は仮魚道を上る小魚を目当てに“サギ”の類がいましたが、この日はその姿はありませんでした。

 

<荒神橋下流右岸の仮魚道>

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 北大路橋下流では、二人の女性が木陰のベンチで楽器の演奏をされていました。お一人の楽器は多くの人が認識できる“バイオリン”そしてもうお一人が手にされているのは、見たことの無い楽器でした。

 

<北大路橋下流右岸でお会いしたお二人の女性>

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 一曲演奏が終わって、お声をかけさせて頂きました。その見たことの無い楽器の名前を教えてもらいましたが、忘れてしまいました。ネットで検索してみると「カンテレ?」では無いかと思われます。

<その楽器の名は?>                                 <バイオリンとの共演>

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 たくさんの弦が張られていて、その弦を両手で響かせる弦楽器ですが、その楽器単体でメロディーを奏でるのではなく、何かの楽器に合わせてその音色を響かせるそうです。

 

 再度一曲演奏を聴かせて頂きました。普段イメージするバイオリンの音色とは違い、低音でゆったりとした音色に涼やかな「カンテレ?」の響きがあいまって、とても“和”を感じる一曲でした。

<鴨川に響く“和”テイストな音色>                            <ゆったりとした時間>

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<専用の楽器ケーズも>

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 北大路橋を渡り、左岸上流には最近リニューアルされた「鴨川で観察できる野鳥」の看板を見る事ができます。日焼けして色あせたイラストの看板から、野鳥を写真で紹介する看板となりました。

 

<鴨川で観察できる野鳥>                                  <見つけてみてください>

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 皆さんも、鴨川でこんな鳥を見つけて名前を覚えてみてはいかがでしょう。リニューアル版では、日本語表記に加えて、英語・中国語・韓国語での表記も追加しました。お知り合いの外国人の方にもご紹介頂きたいと思います。

 

 こうして、梅雨の晴れ間の1日を堪能する事が出来ました。あなたも様々な出会いを探しに鴨川へ出向いてみませんか。

 

                                    平成28年6月13日 (京都土木事務所Y)

 

 

五月晴れ続く鴨川で過ごすひととき(第241号)

命ある動植物と共にエトセトラ

 

 「五月晴」を広辞苑で調べると、「①さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。②五月の空の晴れわたること。またその晴れわたった空。」とあります。

 

 2016年の5月は、17日から一週間②の五月晴が続きました。鴨川の大きな魅力の一つ空の広さが一段と際立つ一週間でした。今回はそんな五月晴れの鴨川で過ごすひとときをご紹介したいと思います。

 

 5月21日(土)鴨川では、「トベラ」の花が順次満開を迎えています。傍に近づくとなんともいえない「芳香」が香り立ちます。花の時期は短いですが、是非一度トベラを見つけて香りをお楽しみください。

<芳香を放つ“トベラ”>                                        <葵橋から出雲路橋間 満開>

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<出雲路橋上流>                                        <こちらは三部咲き>

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 鴨川の中流部でも特に広く空を見渡せるのが、高野川との合流部出町です。飛び石では、足をその流れに浸す人の姿があります。

<出町の飛び石>                                          <五月晴>

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 しばらくベンチに腰をおろしていると、賀茂大橋の上を屋根がオープンとなった観光バスが通り過ぎました。観光客の皆さんも京都の五月晴れを楽しんでおられるようです。

<開放的な観光バス>

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 以前にもご紹介しましたが、鴨川のゴミ箱はふた付きのものが増えてきました。これで、カラスやトビがゴミを散らかす事を防ぐ事ができます。座るところが木製のベンチもリニューアルされて気持ちよく利用できます。

 

<専用のふた付きゴミ箱>

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<蓋は清掃委託業者クリエイティブの清掃員さんの手作り。※企業努力です。>

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 川の中の中州では、お父さんと息子さんでしょうか、石を並べて遊んでおられます。夢中になっているのはお父さんの方のようですね。

<父子で川遊び?>                                        <夢中なのはお父さん?>

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 荒神橋の飛び石でも涼しげに流れる水際で記念撮影する女子の姿も見られます。対岸からは、トロンボーンのパート練習の音色が聞こえてきます。少し離れたところから、ハーモニーをチェックするのは先輩でしょうか。

 

<五月晴の空の下>                                        <記念撮影>

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<トロンボーン パート練習>                                   <音のチェックは先輩?>

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 翌5月22日(日)も見事な五月晴れです。姪とその娘(3歳)と鴨川で遊ぶ約束をしていましたが、娘の発熱でキャンセルとなりましたが、足は鴨川へと向かいます。

 

 

 いつものように高野川の松ヶ崎橋から川沿いに出町へ向いました。足元には“ニワゼキショウ”が群生しています。紫色の花びらの中心部は鮮やかな黄色で目を楽しませてくれます。

<ニワゼキショウ>                                               <花の中心は黄色>

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 馬橋のたもとでは、桑の木がその実を順次濃い紫色に熟していきます。そこへスズメがやってきて、よく熟した実を選んで収穫していました。

<桑の木にスズメ>                                            <よく熟した実を選んで>

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 またまた足元に目を戻すと、ナワシロイチゴが小さな花を咲かせています。もうしばらくすると赤い実が実ります。

 

 

<ナワシロイチゴの花>                                    <実をつける準備も進んでいます>

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 川の中に水際に降り立ったのはキジバトです。水際で涼んでいるようにも見えます。少年2人組も川に溜まった砂で遊んでいます。水遊びの後は綺麗に手を洗ってから食事をしてくださいね。

<水際に降り立ったキジバト>                                   <涼んでいるのでしょうか?>

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<落差工の下に溜まった砂で>                                 <楽しそうに遊ぶ少年2人>

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 チョウチョもレッドクローバーの花にとまってお食事中です。

<チョウチョもお食事中>

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 植物の若葉が赤く出る種類のものも多いようです。こちらの蔓草も小さなピンクの葉が印象的です。

<蔓草の若葉は>                                            <ピンク色>

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 川の中の丸々と太った鯉に見とれていると、その横を上流に向かって泳ぐニョロニョロの姿が通り過ぎました。ぺろぺろと舌を出し入れしながらヘビが器用に泳いでいきました。

<丸々と太った鯉>

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<ニョロニョロと泳ぐヘビ>                                        <舌をぺろり>

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 出町に到着すると、五月晴れの空の下スケッチする方の姿もあります。鉛筆で描かれたスケッチに、どんな色彩が乗せられるのでしょうか。

<スケッチを楽しむ人々>

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 姪とその娘との鴨川遊びは延期となりましたが、五月晴れの下で憩う母子の姿を拝見する事ができました。

<出町で憩う親子>

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 また今度、姪の娘ちゃんと遊ぶ日を楽しみにしながら鴨川を後にしました。

 

 

【追伸】

 鴨川真発見記第238号では、「御所南小学校の児童が“ゆるキャラ”とゴミ拾い」と題しまして、鴨川子ども会議での提案を実現した鴨川でのゴミ拾いの様子をご紹介しました。

 

 実際にゴミ拾いを体験した児童から感想が寄せられましたので、ここでご紹介したいと思います。五月晴の鴨川もゴミがあっては台無しです。ボランティアとしてゴミを拾ってくれた児童の率直な感想は大人にも通じるものがあります。

 

1 女児

 かも川のゴミ拾いに行って、思っていた以上にゴミが落ちていたのでびっくりしました。とくにたばこのかすがとても多くてびっくりしました。くつやマスコットも落ちていたので、もったいなかったです。ゴミ拾いをしているうちにとても楽しくなりました。またゴミ拾いを出来るときがあればゴミ拾いをしたいです。

 

2 女児

 はじめてかも川のそうじをしてたのしかったです。またらい年もかも川のそうじをしたいです。かも川にごみをおとしたくないです。らい年もゴミ拾いをするときは、金よう日よりもたくさんひろいたいです。

3 男児

 僕は、鴨川をそうじして川ぞいなどが少しずつきれいになっていくのがいいなあと思いました。ゴミ拾いだと楽しくなさそうだけれども、やってみるとどれだけ拾えるか競争的にできたのがよかったです。このような活動をすることで、ゴミを捨てにくくなるし、ゴミを拾おうと多くの人が思えると思います。

 

4 男児

 かも川にいろんなゴミがおちていてびっくりしました。たとえば「スリッパ」「さかな、トンビのしたい」がおちていました。ゴミブクロがいっぱいになってあながあきました。

 

5 女児

 最初は、できるかなと少し思っていたけれど、やってみたらすごく楽しかったです。とくに川の「よりす」「なかす」に初めて行けてとても楽しかったです。そして、ごみひろいは、かも川にどんなしゅるいのごみがあるのかもよくわかりました。なので、ごみひろいをしてとても楽しかったです。本当にきかくしてもらいありがとうございました。

 

 感想に共通するのは、ゴミ拾いをして楽しかったというものです。これは大人にも共通するもので、川をきれいにして心が晴れるのでしょう。大人のあなたも一度鴨川でゴミ拾いのボランティアに参加してみませんか。

 

                                     平成28年5月23日  (京都土木事務所Y)

 

 

 

 

鴨川に集う人を定点観測する番組(第240号)

鴨川真発見記が取材現場を取材

 

 日本放送協会(以下NHK)から鴨川・高野川合流点での撮影許可申請がありました。今回制作される番組は「ドキュメント72時間」総合テレビでお馴染みの方も多い番組のようです。私は知りませんでしたが・・・。

 

 番組企画書には、「毎回、ひとつの現場にカメラをすえて、そこで起きる様々な人たちの人生を72時間(3日間)にわたって定点観測するドキュメンタリー番組です。都会や地方の様々な現場から“今”をみつめます。」とありました。

<鴨川・高野川の合流点>

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 鴨川真発見記でもこれまで鴨川で過ごす様々な方にお話を伺ってご紹介してきましたが、お話がその人の人生に深く及ぶ事はありませんでした。

 そこで、鴨川で過ごす方の口からどの様な人生が語られるのか、非常に興味が沸きましたので、72時間深夜までご一緒出来ませんが、そのうち昼間の2時間程度密着させて頂きましたので、ご紹介したいと思います。

 取材させて頂いた前日の夕刻、出町を通りかかるとカメラさんと音声さんの姿が見えました。3人一組(カメラさん・音声さん・ディレクターさん)2班体制で24時間、いや72時間の取材です。

<飛び石を渡るスタッフさん>                               <こちらも取材されたのかな>

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<カメラの先には>                                       <一人座る女性の姿>

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 翌日の昼間にお邪魔する事にして、ひとまず帰路につきました。高野川沿いを遡っていくと、コチドリが姿を見せてくれました。前号でご紹介しました中州の上ではなく、川の水の中にいましたので、すぐにその存在に気がつきました。

 

 足を水に浸けて、時折くちばしも水の中に入れています。「餌を食べているのか水を飲んでいるのか」あまり見たことのない行動でした。

<コチドリ発見>

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<水に足を浸けて>                                     <水飲み?>

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<餌取り?>                                          <砂地へ>

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 そのまま上流へ向かうと、今度は人が水に足をつけて遊んでいます。水に入るつもりで来たわけでは無いのに、衣服が濡れてでも入りたくなる衝動が走ったのでしょうか。やはり水は人を誘うようです。

<水遊びする人発見>

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<気持ちよさそうに寝る人も>                               <短パンの裾をまくり上げて>

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 一夜明けて翌日再び合流点へ向かいました。到着すると前日に見かけた辺りで取材されていました。夜の班と交代したばかりで“これから”というタイミングでした。

<晴天の出町>                                             <取材クルーの方発見>

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 撮影クルーの皆さんにご挨拶して、同行させて頂きました。最初に取材された方は、その日芝居のオーディションを受けるという男性です。前日も同じ場所で台詞の練習をされていて、その様子も取材されていたようです。

 

 いよいよ本番当日、広々とした鴨川を眺めながら最後の仕上げに励んでおられました。その結果が気になるところですが、鴨川からパワーを吸収して緊張もほぐれた事と思います。

<芝居のオーディション当日の男性>                           <前日も同じ所で練習されたそうです>

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<お隣の2人は他人です>                                  <健闘を祈ります 果たして結果は>

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 次の取材相手は、木陰ではなく日当たり良好なベンチで日傘を差して読書をする女性です。大阪から京都の大学に進学して現在は京都に下宿して3年目の女子大生です。

 

<日傘を差して読書中 お邪魔します>

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 高校時代は植物を育てる部活動をされていたそうです。読書をされている隣には偶然にも苗を売る店がありました。

<大阪から京都の大学へ>                                 <京都市内で下宿中>

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 京都は大阪よりも落ち着いた感じで暮らしやすいとの事です。白いフリルのついた日傘を差して読書する姿は「優雅」なものです。日常でも友人から「優雅だね」と言われるそうで、ご自身も「優雅ぶっています」と楽しんでおられました。

<どうぞ読書を続けてください>                                <優雅に読書>

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 同行取材の最後にご紹介するのは、大阪の写真専門学校でアルバイトをしながら学ぶ女性です。東北の地元でお仕事をされていましたが、人に感動を残す写真の魅力に目覚め、仕事を辞めて大阪へ。同じタイミングで妹も大阪へ姉妹で移り住んでおられます。

<今日は何をされているのですか?>

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 この日は、京都の鴨川で写真の練習をするため、お友達にモデルになってもらって起こしになりました。取材クルーのカメラマンさんも彼女が使用しているカメラやレンズに興味津々のようでした。

 

<私は写真家のタマゴ こちらはミュージシャン>

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<写真撮影風景を収録中を撮影>                           <ミュージシャン今日はモデル役>

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<ポーズを決めて>                                       <飛び石は絶好のロケーション>

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<ミュージシャンのお話も>                                   <人生いろいろです>

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 NHKさんの取材の後で皆さんに名刺を手渡し、「鴨川真発見記」での紹介を承諾して頂きました。

 72時間で多くの方を取材されていますので、オンエアにこの方々の人生が流れるかは不明ですが、鴨川で憩う方の人生の一端を垣間見る事ができました。

 

 NHKの取材クルーの皆さんお邪魔いたしました。

 

 それから数日後、鴨川沿いにある府立施設の建物の高い所から鴨川を撮影する機会を得ました。72時間定点観測された「鴨川デルタ」と呼ばれる鴨川・高野川の合流点も一望できます。

<鴨川・高野川合流点方面>                                 <合流点 バックに五山「妙」の山>

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 なんといっても凄いのは、北山から東山三十六峰が鴨川と共に綺麗に見渡せる眺望です。川の中ではフライフィッシングの練習でしょうか? 何度も竿を振り出しては、ラインの操作を繰り返しておられます。

 

<絶景かな!絶景かな!>

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<川の中に人影が>

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<竿を振り出して>                                               <ラインを引き戻す>

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 数日前の取材同行を思い出して、お話を聞いてみたいと思いましたが、それは叶いません。

 

 ※この建物からの眺望につきましては、昭和47年の航空写真を使った「タイムスリップストリートビュー」シリーズで後日詳しくご紹介したいと思います。

 

 私が、鴨川で初対面の方にいきなり人生を聞く事はできませんが、今回の同行取材を経験して、「鴨川真発見記」を通じて親しくなった方の人生のお話に一歩踏み込んで触れてみたいと感じました。

                                                                                                

平成28年5月20日  (京都土木事務所Y)

 

 

 

2016ゴールデンウイーク“その2”(第239号)

春の鴨川源流域雲ヶ畑 そして最終日を迎える

 

 5月5日(木)こどもの日は、鴨川源流雲ヶ畑足谷の自然観察会に参加しました。主催の「雲ヶ畑足谷人と自然の会」のメンバーさんのガイドで自然観察をしようと集まった参加者は約50名、4班に分かれて順次出発です。

<岩屋橋をあとに出発>

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 春の陽気の中をゆっくりとした足取りで足谷「癒やしの森」を目指します。春花開く植物を眺めながら心地よい風を感じます。

<シャガ>                                               <ラショウモンカズラ>

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 今回も沢山の種類の植物の花を解説して頂きましたが、右から左へ抜けて行きましたので、印象に残った「アケビ」の花をご紹介したいと思います。

 

 アケビの花は雌花と雄花が連なって咲きます。普通のアケビは葉が5枚で花の色は白、葉が三枚の“ミツバアケビ”の花の色は濃い紫色です。

 

 田舎育ちの私ですが、アケビに種類があることなど知る由も無く、ただただ甘い果実をすすっていた事を思い出します。また一つ勉強になりました。

<アケビの花>                                          <ミツバアケビの花>

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 足谷自然と人の会の皆さんが、保全活動に取り組んでおられる「ヤマシャクヤク」の説明を受けましたが、残念ながら花は散ってしまっていました。今年は相対的に花の開花が早かったようです。

 せっかくですので、手元にある「ヤマシャクヤク」の写真を皆さんにご紹介したいと思います。解説文章は京都府レッドデータブック2015から引用させて頂きます。

 

種子植物 ボタン科 ヤマシャクヤク 絶滅危惧種 新規

山の木陰にはえる多年草。ベニバナヤマシャクヤクとくらべて、茎はやや低く高さ40~70cm、花期は5月。花柱は2~4本で、柱頭の先端はうず状に巻かない。また、地上茎はベニバナヤマシャクヤクが一つの株から複数出ることがあるのに対し本種はふつう1本しか出ない。

(京都府レッドデータブック2015より)

<京都府絶滅危惧種 ヤマシャクヤク>

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 癒やしの森に到着すると、山主の島岡氏から林業の盛衰と現状のお話を伺ってお昼休みとなりました。

<山主の島岡氏のお話>                                 <お話に聞き入る参加者>

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 その後、癒やしの森の奥にある自然の舞台で演奏会が開催されました。ギター、ケーナ(手作り)の優しい音色が森の中に響きます。中盤では、懐かしの曲を歌声喫茶の様に参加者と一緒に歌いました。そろそろ予定の時間が近づいてラスト曲が奏でられました。

 

<森の演奏会へ>                                          <小川を挟んだ自然の会場>

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<ケーナ コンドルは飛んでいく>                               <皆さんご一緒に>

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 その2日後、5月7日(土)は再び雲ヶ畑へと向かいました。鴨川真発見記第217号では「鷹の水羽着」を探し求めて桟敷が岳をさまよった様子をご紹介しました。

 

 その際には「ここが桟敷の源流」と山主さんの間で引き継がれてきた場所には時間切れで辿り着く事が出来ませんでした。今回はそのリベンジです。

 地元山主の久保さんから次の世代に引き継がれます。その引き継ぎに同行する事が許されましたので、またまた雲ヶ畑に行ってまいりました。

 

 出迎えて頂いた地元の方には、「雲ヶ畑に住んだ方がいいくらいやね」と言われてしまいました。

 2日前に登った足谷を横目に車が入れる限界の場所まで移動していよいよ、「ここが桟敷の源流」を目指します。

 

<「ここが源流」を目指して>

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 薪炭を運んだ「牛馬道」跡の石積みを確認しながら上流へ向かいます。このまま真っ直ぐ流れを辿ると、前回「ここが桟敷の源流」と間違えた場所に行き着いてしまいますので、途中の合流部で左の沢へと足を進めました。

<石積みで築かれた道>                                  <ここを牛馬が往来していました>

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 杉の切り株に目をやると、切り口のみに絨毯の様にびっしりと苔が生え、細い触手の様なものが伸びていました。

 

<人が細工したかのよう>                                      <触手の様に>

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 先に進むと、水たまりの中に一行のお一人が何かを見つけました。ぶよぶよとした袋状のものです。「カエルのタマゴではないようだし。何だろう?」ということでカメラに収めておきました。

 後日、知り合いの方を通じて京都水族館の方に“同定”して頂くと、「ヒダサンショウウオ」のタマゴと判明しました。一般的には、下に水がある岩の下側に貼り付ける様に産み付けるそうですが、沢の流れに流されたのではないかとの事でした。

 

 手元に親の「ヒダサンショウウオ」の写真はありませんが、大きくならない可愛い両生類ですのでネット検索でご確認ください。

 

<沢の途中>                                                 <水たまりの中に>

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<何でしょう?>                                               <ヒダサンショウウオのタマゴでした>

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 前日は雨が降っていましたので、水の湧き出方が普段と違うのかもしれません。ここより上には水は確認出来ないだろう、「ここが源流」と写真を撮っていると、先に進んだ方から「おーいもっと上にも水が流れているぞ!」と声が掛かります。

<ここが源流か>                                             <いやいや まだまだ>

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<ここかも>                                                    <いやいや ここでした>

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 そんな事を幾度か繰り返し、すこし上流を確認して「もう空が見えてきたので今日の源流はここで決まり」となりました。

 というわけで「ここが源流」はその日の状況によって変わるようです。点で源流の位置を示すのは難しい事と知りました。

 

<写真中央あたりにしみ出る水が今日の「ここが源流」>

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 引き返す途中で振り返り、小さく流れ落ちる水を見て「”ここが源流”のイメージはこっちの方が絵になるね」と勝手な事を言いながら「桟敷が岳の源流」を後にしました。“もののけ”の世界観を感じながら。

 

<思い描いていた源流のイメージ>

 

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 ゴールデンウイーク最終日となった5月8日は、街中の鴨川をのんびり散策で締めくくりです。

 

 

 親ガモの後ろから少し大きくなったヒナガモが、翼も育ってバシャバシャと水浴びが出来るようになっています。

<まだまだ親ガモと一緒>                                       <でも水浴びが出来るように>

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 木陰に腰をおろして“ほっこり”していると、スズメが数羽近寄ってきました。その中の一羽は動き回らず何かを待っています。すると別の一羽が近寄ってきて、口を開けてまっているその口に餌を口移ししました。

<木陰でひと休み>

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<座って待っていると>                                           <餌が届けられます>

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 よく見ると、開いたくちばしの回りが黄色です。まだ親離れ前の子どもが親から餌をもらっていました。「くちばしが黄色いなんとかが」なんて言葉がありますね。

 

 この言葉を広辞苑で調べると、「(鳥類の雛のくちばしが黄色いことから)年が若くて未熟な事をあざけっていう語」とあります。

 

 目の前にその「黄色いくちばし」がありました。

<くちばしの黄色い>                                           <半人前>

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 「そろそろゴールデンウイークの鴨川もクライマックス」と、鴨川沿い北上していくと、中州を見つめて大きなカメラのシャッターを切る方の姿が目に入りました。

 

 「なにかいますか?」とお声を掛けると、鴨川真発見記第194号と198号でイカルチドリ・コチドリのレポート及び写真をご提供頂いた三宅氏でした。

 

 今まさにコチドリが子育てをしている最中でした。目を凝らしても見つけにくいコチドリですが、しばらく見つめていると親鳥とヒナが動きました。

<どこにいるのかわかりますか 親鳥>

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<ヒナもどこにいるでしょう>

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 カラスが少し離れた所に降り立つと、親鳥がカラスの目を引きつけに急行しました。鴨川真発見記194号・198号でご紹介しました「あなたの知らない、私も知らないコチドリの子育ての世界」が目の前で繰り広げられていました。

 

 ゴールデンウイークの締めくくりは、野鳥たちのそれぞれの子育ての世界を堪能して幕を閉じました。まだまだ奥の深い鴨川を感じながら今回の記事を終えたいと思います。

  平成28年5月16日 (京都土木事務所Y)

 

 

2016ゴールデンウイーク“その1”(第238号)

御所南小学校の児童が“ゆるキャラ”とゴミ拾い

 

 御所南小学校では、毎年4年生の児童が総合的な学習の時間に「私たちの鴨川」と題して鴨川をより良くするための提案を考えておられます。

 

 平成27年度もその学習のお手伝いで出前講座に出かけました。その後、公益財団法人日本鳥類保護連盟京都事務局長中村桂子氏の呼びかけで、「鴨川子ども会議」が開催されました。

<鴨川子ども会議 平成27年12月16日開催 於:御所南小学校>

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 初の試みとなった「鴨川子ども会議」の様子は鴨川真発見記第229号で詳しくご紹介しています。

 

 

 会議では、児童が鴨川をよくするためにどうしたら良いかを提案してくれました。過去5年連続して出前講座でたくさんの児童の提案を拝見してきましたが、中でも関心の高かったのがゴミの問題です。

 「鴨川子ども会議」でもゴミ拾いをするという提案がありましたが、実際に鴨川でゴミ拾いを経験した事のある児童は少数でした。

 そこで、再び中村氏の発案で、「一緒にゴミ拾いをする“ゆるキャラ”を作る」という提案を実現しようという事になりました。

 

<提案 一緒にゴミ拾いをする“ゆるキャラ”を作る>

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 そしてゴールデンウイーク初日4月29日(金)昭和の日ゴミ拾い当日となりました。私もその様子を取材に集合場所へと高野川沿いを歩いていると、三羽のカモのオスの頭並んで緑色に光っていました。

 

<緑の頭が光るカモオス三羽>                            <高野橋の下までご一緒>

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 カモが泳ぐ方向と私の進む方向が同じだったので、並んで進んでいくと高野橋の下まできました。その場所の川の中に細長い白いものが沈んでいます。それはうどんのようです。

 

 三羽のカモは、食べるものと判断したようですが、ツルツルとすする事は出来ません。くちばしで細かくちぎって飲み込んでいました。その光景を見て「ある意味これもゴミ掃除なのかな」と思いながらその場を後にして会場へ向かいました。

<うどん発見>                                          <ちぎって水と一緒に飲み込む>

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 カラスとトビの“ねぐら”のある糺ノ森近く“出町”で空を仰ぐと、今日もカラスがトビにちょっかいを出しています。トビは軽くいなしていますが、カラスはしつこく付きまといます。

 

<ぴーひょろろろ>                                        <かーかー>

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 4月の終わりにもサクラは咲いていますし、ハリエンジュの白い花も垂れ下がっています。自然観察をしながらの道行きは楽しいものです。

<4月29日 まだサクラ咲く>                                <ハリエンジュ>

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 そうこうするうちに集合場所の丸太町橋西詰め下流到着です。参加呼びかけに応えてくれた児童の保護者や兄弟姉妹が総勢36名が集合しました。「子ども会議」開催当時4年生だった児童はもう5年生です。

<丸太町橋>                                            <西詰め下流>

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<参加者が集まってきました>                            <私もカエルになってみた>

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 オリジナルの“ゆるキャラ”を作ることまでは実現しませんでしたが、「カエル」の着ぐるみが登場して「ゆるキャラ」のかわりにゴミを拾う事になりました。

「ゴミは持ちカエル」とでもしておきましょう。

<カエルくん登場>

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 提案のイラストには、空き缶の形をした「ゆるキャラ」が描かれていて、「頭に空いた穴に拾ったゴミを入れる事が出来ると“いいね”」の中村氏のコメントもありましたが、背中にゴミ入れのかごを背負っての参加となりました。

 

<かご装着>                                             <はい 手を上げていて>

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<集合時間となりました>                                    <それでは始めましょう>

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 保護者の皆さんが見守る中、児童達は寄り州へ降りて草をかき分けてゴミを拾っていきます。中には、長靴に水が入るのも気にせずに、ザブザブ川の中を進む児童の姿も見られました。

<寄り州に降りましょう>                                    <急勾配を慎重に>

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<護岸の階段から安全に>               <川の中をザブザブと>

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 参加してくれた御所南小学校の児童は、おそろいの御所南デザインの帽子をかぶり、さっそうと拾い上げていきます。仲良く兄弟で参加の児童も、お友達同士も助け合ってのゴミ拾いです。

<青い帽子はおそろいの>                              <御所南デザイン>

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<お父さんが袋を持って>                                  <お母さんも袋を持って>

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<私が袋を持って 僕は二刀流>                        <ゴミは私が受け取るわ>

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<弟はどこ? あそこ>                                   <仲良し兄弟 ゴミ拾いも一緒>

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 カエルくんの背中のかごに拾ったゴミを入れてくれる参加者もあり、楽しくゴミ拾い出来ました。カエルくんもしゃがんでゴミを受け入れていました。

<ゴミ拾ったよ>                                           <ゴミ入れるよ>

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<カエルくんも無事飛び石渡れた>                        <いよいよクライマックス>

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<そろそろ集積場所へ>                                  <こんなにゴミを拾いました>

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 鴨川では、若者からご高齢の方まで多くの方がボランティアとしてゴミを拾って頂いています。彼らの今回の経験は、今後の河川美化活動につながる事と思います。美しい鴨川を未来へ。

  平成28年5月11日 (京都土木事務所Y)

 

 

2016新緑に包まれる鴨川に集う(第237号)

人も野鳥もそれぞれの営み

 

 冬鳥のカモ類たちが北方へ飛び去り始め、鴨川の中も少し寂しい感じがしますが、新緑が目にまぶしい季節となりました。

 鴨川でも“ツバメ”が飛来して飛び回っています。毎年子育ての姿を見る事が出来る鴨川の傍のお店の軒先でツバメの姿を間近に見る事ができます。

 巣から燕尾が見えていたので、入居したのを確認していると、もう一羽が帰ってきました。何枚か写真を撮っていると、目が合いました。次の瞬間首をかしげていました。

<ツバメの尾羽 燕尾>

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<目が合うと>                                       <首をかしげて>

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 少し休憩して、鴨川へ餌を求めて飛び去りました。

 

<新緑の鴨川へ>                                  <飛び去りました>

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 高野川では、八重の桜が盛りを迎えました。近くの工芸繊維大学の学生さんが“ウクレレ”と“フォークギター”の伴奏で歌の練習をされていましたので、お声を掛けて一曲披露して頂きました。

 

 曲によってギターの弾き手を交代されていました。彼らも将来有名になったら、「高野川の桜の下で練習していました」なんてコメントするのでしょうか。

<高野川沿いの八重ザクラ>                           <サクラの下で>

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<“ギター”と“ウクレレ”の伴奏>                         <弾き手交代>

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 ピンク色の八重の桜は、いつ見ても桜餅を連想します。丸くたわわな花に葉が添えられた様子がとても美味しそうです。

<桜餅の様な八重のサクラ>

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 川の中では、靴を脱いだ短パン姿の女の子が足を水につけながら、元気に歓声を上げていました。

<川の中に歓声>                                 <靴を脱いで>

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 松ヶ崎橋から川の中を覗くと、一時期よりは数は減りましたが、特定外来種の“ヌートリア”の姿がありました。京都府自然環境保全課からの依頼で「餌やりをしないで」という呼びかけの巡視が「公益財団法人日本鳥類保護連盟京都」の皆さんによって行われています。

 

 

 高野川はそのコースに入っていませんが、餌やりをすると、爆発的に増えてしまいますので、皆さんも餌やりはしないようにお願いいたします。

<松ヶ崎橋>                                         <ヌートリア>

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 また別の日、鴨川へと向かうとスロープの端に“ドバト”の遺骸がありました。カラスか何かに襲われたのでしょうか。散らばった羽毛を拾いにやって来たのは数羽の“スズメ”でした。

 

 一度に沢山の羽毛をくわえようとしています。口いっぱいにほおばって、子育てをする巣作りに使うのでしょう。死しても何かのためになる。そんな自然界の営みを目の当たりにしました。

 さぞかし暖かいねぐらが出来る事でしょう。

<スロープ沿いに>                                   <“ドバト”の遺骸>

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<そこへ“スズメ”がやって来て>                         <一枚一枚拾って>

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<束ねていきます>                                   <頭が隠れるほどに>

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 流れの緩やかな川の中では、マガモのオスとメスがぽかりと浮かんでいます。その周りには小さな“ヒナ”が7羽思い思いに遊んでいました。

<広い空間にマガモの“オス・メス”ペア>

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 カルガモのメスがヒナを率いている姿はよく目にしますが、マガモのオスとメスがヒナを見守っている姿には初めて遭遇しました。

 

 外見からするとマガモとカルガモの交雑した個体では無いように見えます。交雑でないマガモが鴨川で繁殖している様です。

<マガモのオスとメス>                                 <交雑はしていないように見えます>

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<母ガモに寄ったり>                                  <離れたり>

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 広い空間をこのマガモ一家が独占している間をカワウが中央突破していきます。近くの中州では、オスのマガモが2羽、番をしているように座り込んでいました。

 

<カワウが中央突破>                                   <じっと座り込む2羽のマガモ(オス)>

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 しばらく一家水入らずの時間を過ごすと、お父さんガモが中州の2羽に近づいて行きます。何かの合図なのかひと鳴きすると、2羽のオスガモが腰を上げました。

 

<2羽に向かってひと鳴き>     <2羽が続きます>

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 2羽のオスガモが川の中に入ると、一家は川岸へ寄って独占していた空間を譲ったように見えました。カモも譲り合っているのでしょうか。

 

<空間を譲るマガモの一家>

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 その下流には、メスだけがヒナを率いている姿も見る事ができました。

<橋の下>                                         <9羽のヒナを引き連れて>

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 そんなマガモの親子を見ていると、お姉ちゃんと弟の二人も礫川原となった寄り州に降りてきて、石を並べて遊び出しました。高水敷のベンチからはお父さんが優しい目で見守っておられました。人も野鳥も親子の姿がそこにありました。

<石を並べて>                                       <川遊びの定番>

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 川の中で魚をついばむ“コサギ”の尾羽が垂れ下がっています。夏に向けて羽が生え替わっているのでしょうか。中途半端に垂れ下がっているのは本人は気にならないのでしょうか。

<抜けかけた羽 コサギ>                              <落としたら拾ってあげましょう>

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 気持ちの良い晴れのこの日は、水際に人が集まります。若者に混ざって親子連れの姿もあります。

 

 緑の戻った芝生の周りでは、バレーボールやペタンクなど思い思いに過ごす人びとの姿もあります。

 

 まだ若い“アオサギ”が獲物を狙ってたたずんでいます。うまく捕獲できるかな。

<橋の下の日陰で>                                  <若者と親子>

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<バレーボールを手に>                                 <こちらはペタンク>

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<アオサギ>                                        <獲物はいるかな?>

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 木製の小さなテーブルとイスが並べられ、ティータイムの始まりです。即席の鴨川オープンカフェといったところでしょうか。お声かけして後ろ姿を一枚撮らせて頂きました。

<ピクニックセット>                                       <オープンカフェ?>

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<緑に包まれた鴨川で>                              <お茶する人>

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<様々に憩いのひととき>

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 暑くも無く、寒くもなく、最高のピクニック日和に鴨川で過ごす人びとと野鳥たち。贅沢な時間を堪能されたことでしょう。ただし、何か食べる時は上空から狙うトビに充分ご注意ください。

 平成28年4月25日 (京都土木事務所Y)

 

 

音羽川砂防堰堤でロッククライミング?(第236号)

急斜面で活躍する特殊重機

 

 音羽川砂防堰堤で進められている耐震補強工事については、鴨川真発見記第223号で養徳小学校の児童が現場見学をされた様子と共にご紹介しました。

 

 今回は、その工事の中で堰堤の増し打ちの準備工として施工されている作業の様子をご紹介したいと思います。

<農業用水などを取水するため取水口側に寄せて水を流す>

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 工事の担当者から、京都土木事務所では“おそらく”初めてという工法を採用したので現場を見学に来ませんかとのお誘いを受けました。

 技術職員に混ざって私も現場にお邪魔しました。通称「ロッククライミング工法」正式には「高所法面掘削機による掘削工法」といいます。

 この工法は国土交通省新技術登録の特許取得重機で、高い所の急斜面で作業するものです。

 現場に到着すると、岩を砕く音が辺りに響いていました。特殊重機がまさに「ロッククライミング」の様に高所の岩にへばりついて作業を進めていました。

<音羽川砂防堰堤>                   <岩盤にへばりつく特殊重機>

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 山の中の丈夫な樹木何本かにベルトを掛けて、そのベルトにワイヤーを繋ぎ、現場まで何本ものワイヤーをジョイントして引き出してきます。

<山の中から伸びたワイヤーとジョイント>

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 アンカーを打ち込むのではなく、樹木を利用するのには訳があるそうです。アンカーの場合、抜ける時には前触れ無く抜けるのですが、樹木の場合はぐらつくなどの前兆があるので危険を察知できるとの事でした。

 現場まで到達した2本のワイヤーに、特殊重機の後部にある2つのウインチに接続すると、現場の下から崖を登って行きます。

<ワイヤー ベルト ジョイント>           <がっちりジョイント>

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 上まで登ると、現在の堰堤と新たに施工する増し打ちコンクリートの準備の為に山肌の岩盤を砕いていきます。ラジコンでも操作できますが、今回はオペレーターが乗り込んで作業をしておられました。

 

<下を向きました>                   <淡々と作業を進めるオペレーター>

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 砕かれた大きな岩が堰堤沿いに転がり落ちると、その下には水が貯めてあり、水の中にダイビングします。この水がクッションとなって、岩が飛び散るのを防いでいました。

<転がり落ちる岩>

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<水の中に収まる岩>

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 スキーでもそうですが、下から見ていると急斜面もさほどでも無いように思いますが、実際に上に登ると足がすくむものです。

 下から見学していましたが、現場の傍まで行ってみる事になりました。

<施工業者さんの説明を受けながら>

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 砂防堰堤脇の急な階段を登って堰堤の上に到着すると、京都市内が見える高さです。

<堰堤の上からの眺望>                <この高所での作業>

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 堰堤の真ん中から下を見下ろすと、やはり足がすくみます。とうとうと流れる水とクッションの水が見えます。こうして見る水は多様に利用されている事を改めて考えさせられます。

 

<堰堤の真ん中へ>                  <岩がザブンとダイブ>

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 現場では、岩盤や既設のコンクリートの様子を探りながら作業が進められていました。現場代理人の方から、的確な指示が飛び、慎重にかつ大胆に特殊重機が活躍していました。

<響く削岩音>           <削り過ぎないように>

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 第223号でもご紹介しましたとおり、3年連続の大雨で山から土砂が大量に流れ出て、最下流に溜まった土砂は撤去しました。

 

 この堰堤の上流側も土砂が多く堆積しました。今から4年前の2012年5月に来た時には、下の写真の様に「ボードウォーク」の姿が見えましたが、現在完全に埋没しています。

<ボードウォーク>

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<完全に埋没しました>

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 この土砂の堆積を見ると、音羽川周辺は砂防堰堤に守られている事を実感します。私も音羽川沿いに住む者として。

 平成28年4月22日 (京都土木事務所Y)

 

 

鴨川沿いの遅咲きの桜たち(第235号)

樹木と構造物の「バトル」と共に

 

 ソメイヨシノや早咲きのサクラの時期は足早に過ぎ去ってしまいましたが、今回は4月中旬見頃を迎えたサクラの様子と、京都府立植物園の名誉園長にして京都府立大学客員教授の松谷茂氏が「バトル」と呼ぶ現象をご紹介します。

 

 遅咲きの桜は主に「八重」と呼ばれる花びらが沢山ついたサクラです。今回はその種類を特定する事はしませんが、ちょっとした発見を交えてご紹介したいと思います。

 

 サクラ以外にも様々に花が咲く春です。御池大橋右岸上流の植え込みの裏側を覗いてみました。お馴染みのハルジオンが白い花を咲かせていました。糸の様に細い花びらが特徴ですが、別名「貧乏草」とも呼ばれているそうです。人間の植物に対する命名は時に残酷ですね。

<植え込みの裏へ>                                 <ハルジオン>

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 みそそぎ川に向かって隠れるように白い“ボケ”が咲いていました。こちらもその発音だけ聞くと「えっ!」となりますが、木になる瓜「木瓜(もけ)」が転じて「ボケ」となったそうですが、転じ方が残酷ですね。

 

 

 

 多くの花言葉を持つそうですが、その由来は語り継がれていないようです。

 

「先駆者」「指導者」「平凡」「退屈」「早熟」「情熱」「魅感的な恋」「妖精の輝き」

さて、あなたならどの言葉をお選びになりますか?

<隠れる様に>                                      <ボケの花>

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 高瀬川と“みそそぎ川”の分岐点まで行くと、マガモとカルガモの交雑種が姿を見せました。綺麗な緑の頭を持つマガモの雄ですが、一緒に居たのは白っぽくなってしまっていました。

 

<みそそぎ川に流れ落ちる水>                         <こんなに違う交雑ガモ>

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 高級ホテルの前でサクラの花を見上げると、白でもなくピンクでもない花が咲いていました。近づいてみると、薄い緑か黄色かといった色合いです。これは見たことがあります。「ウコン(鬱金)」とか「ギョイコウ(御衣黃)」などの黄色いサクラではないでしょうか。

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 これまで5年間鴨川を歩き続けて見た黄色いサクラは、正面橋に2本、そして御薗橋に1本の3本だけでしたが、ここに4本目を発見です。

 

<黄色いサクラみ~つけた>

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 銅駝高校の前にも八重のピンクのサクラが咲いていました。

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 飛び石に座っておられた女性は、スマホで動画を撮影されていました。ご自分を撮影されているのか?風景を撮影されているのか?上半身を半回転しながら撮影されていました。

<飛び石に座って>                                  <動画撮り?>

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<左岸をぐるりと撮影>

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 みそそぎ川が暗渠から開渠に変わる場所に来ました。

 以前から「みそそぎ川」と表示されていましたが、石に彫ってあるだけでした。いつの頃からかその文字に茶色の着色がされて見やすくなっていました。

<みそそぎ川 暗渠から開渠へ>                      <この川は“みそそぎ川”>

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 上流に向かって歩いていると、例の「バトル」と遭遇です。バトルというのは、人間が造った構造物などの傍に植えられたり、自然に生えた樹木が成長するに従ってその構造物に何らかの影響を与える現象です。

 

 この場所のバトルは、コンクリート擁壁の傍で大きくなった樹木を支障となるため伐採したものと思われます。伐採されてもその切り株から無数の手を伸ばすように枝が伸びています。

<激しい「バトル」に遭遇>                              <崩れるコンクリート擁壁>

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 伐採しても根の勢いは弱まらず、ついにはコンクリート擁壁を破壊してしまったようです。隣にはまだ小さい切り株の根っこが寄り添うようにバトルしていました。

 

<助けを求めて手を伸ばすように>                      <大きくなる前に伐採>

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 構造物が先か、樹木が先かというケースもあります。伐採されずに残されている大木は、石積みと一体となっています。このケースはバトルしながらも構造物と同化している様にも見えます。

 

<石積みの下から幹>                   <石積みの上?>

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<上から下がってきています>             <芸術的な根の絡まり>

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 第230号でご紹介しました新たな公園整備箇所では、養生中の芝が緑色の葉を出して公園らしくなってきました。ここにも新たな木が植樹されました。いつの日か「バトル」が勃発するかもしれないと思いながら園路を進みました。

<どこまで大きくなるのでしょう>                           <いつかはバトル?>

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<緑に囲まれた園路>                               <その先には>

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 すると、ここにも八重のサクラが満開を迎えています。新しく植えたサクラにしては立派に咲いているなと感心しながらその足元を見ると、なにやら札がぶら下がっています。

 

<ピンクの八重ザクラ>                 <元気に咲いています>

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 そこには、「お知らせ」御薗橋改修工事に影響するため、当樹木をやむを得ず移植いたします。移植の時期は平成27年11月4日~6日を予定しています。

 

   と書かれていました。

<御薗橋から>                                      <新たな安住の地へ>

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   そうです。鴨川真発見記第212号でご紹介しました御薗橋拡幅工事により伐採された樹木とともに支障となる樹木のうちの一本でした。

 

 大きくなりすぎて移植が出来ない樹木は伐採となりましたが、移植が可能なものは一時的に疎開して鴨川のどこかに戻ってくる予定です。

 

 このサクラは御薗橋右岸下流に3本並んで咲いていた八重のサクラのうちの一本です。他の2本はまだ疎開先で預かられているようですが、そのうちの一本が先ほど「御薗橋の黄色いサクラ」とご紹介しました一本です。

 

 その2本も疎開先で満開を迎えている事でしょう。何はともあれこの一本は鴨川に新しい居場所を確保したようです。

<2015年御薗橋の八重ザクラ>                       <4月15日満開>

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 同じく第230号でご紹介しました、左岸で進められている護岸の災害復旧工事は、石積みが完成間近となっていました。

<進む災害復旧>                                   <積み上がる石積み>

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 先を急いで上流に向かいました。一本の木に濃いピンクと真っ白の花を咲かせる樹木(サクラなのかわかりません)を見たいと気がはやります。

 辿り着いてみると、花は残っているものの半分程度散ってしまっていました。少し残念ですが、また来年早めに見に来ることにしましよう。

<2016年4月13日 散りました>

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<2015年4月8日 満開時>

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 加茂街道沿いのサクラはのびのびと「バトル」すること無く成長しています。横を通る市バスと比較するとその大きさがわかります。太い幹の老化した部分にも、雨風から守られる様にその花が残されていました。

<加茂街道沿いのサクラの老木>           <守られる様に咲く花>

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   「自然との共生」という言葉はよく耳にしますが、共生がうまくいかない状況を作り出しているのが“人間”というのも事実です。植物にしても、将来どんな状況となるのかをよく考える必要があることを感じさせてくれる「バトル」です。

 

 松谷氏からこの言葉についてお話を伺ったのは、平成25年6月の事でした。以来そういった場面に遭遇すると、ここにも「バトル」発見とシャッターを押してきました。そんな中の数枚をここでご紹介したいと思います。

 

 護岸の石積みの隙間からも自然生えの樹木が根を張っています。そこから毎年新たな枝を伸ばしてきます。その新たな枝を草刈りの時に刈り取って、また生えての繰り返される「バトル」です。

<2014年5月15日>                 <2014年6月27日>

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   高野川沿いのお家のフェンスにも、「バトル」の跡が残されています。フェンス際で大きくなった樹木の枝がフェンスを体内に取り込んでしまったのでしょう。本体は伐採されましたが、フェンスを修繕すること無くその枝の一部を残す事となったようです。

<天狗のお面の様に>               <宙に浮くように>

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 電線に野鳥が止まっているのかと思いきや、ここにも「バトル」の跡がありました。先ほどのフェンスと同様に体内に取り込んだ電線部分だけ残されていました。

<野鳥じゃないよ>

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 最後にご紹介するのは、根っこのバトルです。石積みなどで行く手を阻まれた根が座り込みをする様に「バトル」していました。

 

<狭いところに座り込み>                <根の行く手は阻まれる>

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 街路樹や自然生えの樹木など、街中のいたる所で「バトル」を目にします。

 このバトルを見て皆さんは何を感じますか?

 松谷氏からは、「生き抜く」凄まじい力を見た気がするし、「そう簡単にくたばったらアカンで」の声が聞こえた!のメッセージを頂きました。

 皆さんも少し気にして「バトル」探しをしてみませんか。

 

 平成28年4月14日 (京都土木事務所Y)

 

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