つながるなんたん vol.2
南丹地域の「地域づくり」の現場で活躍している方々にインタビュー!その活動をご紹介します。
厳しさに気づいて
それにどうやって立ち向かっていくか
新規就農者を応援する 早川 政敏さん
(担当者)和知(京丹波町)で農業をはじめられた思いからお聞かせください。
山の色もよかった
私は、会社勤めをしていたときから、自分の才覚でがんばって一国一城でやってやろう、と考えていました。そういうタイプですから、やるなら農業だけでやっていこうと。中途半端はできませんでした。
最初は南部の方で考えていたのですが、担い手養成実践農場という制度があって、北部の方なら支援を受けながら就農できるということを知り、その最初の研修生になりました。
和知は、道路も比較的よく京都にも近いこともありましたが、家族が土地の雰囲気に良い印象を持ったことも大事に考えました。明るく開けていて、山の色もよかった。
しかし、農業することとは別でした。この地域は条件不利地と言われていますが、実践するまでは本当のところは分かっていなかった、甘かったと実感しています。最初の頃は、人の通らない路地裏でたこ焼き屋の屋台を引くような辛さがありました。
プロとして生産する
生産性が低いということは、厳しい現実です。2~3割増しの労力をかけても仕上がりが少ない、市場が遠い、獣害もあります。土地が傾斜していると、平らな農地をつくったとしても、地下水脈の影響で、植え付ける場所で発育に違いが出ます。厳しい自然条件を直接受けにくいハウス栽培は、農業だけでやっていくための数少ない道の一つだと思います。
楽しみでやる農業は、それでも、作物ができれば良いということになりますが、生業としての農業はそうはいきません。出荷する日に合わせて生産できないとダメです。同じものを同じように、作り難いときにも作る、プロとしての難しさです。ベテラン農業者の方の「一生見習い」という言葉は重い。案外油断するんですよ。今でも痛い目に遭います。でも、やったらやっただけのことはあります。努力の積み重ねを神様が見ているんですね。
子どもにもできることが多いからでしょうか、中学生の娘もよく手伝ってくれます。家を支えているという実感があるようです。
受け継いでいく
今年は2人の研修生が実践農場でがんばっていますが、ぜひ仲間になってほしいですね。簡単ではありませんが、できるだけ早く農業の厳しさに気づいて、それにどう立ち向かっていくか、ということを実践してほしい。私もそうでしたが、言われても分からないんです。ハウスのビニールが飛んで、作物がダメになってこそ分かることもある。私の指導者であった堀さんに、今は本当に感謝しています。研修生の時には痛い目にも遭いましたが、失敗も大切な経験です。熱心に農業に取り組んでおられる方々との出会いも支えになりました。
指導していると、あぁ言い過ぎてしまった、研修生のこの夏を無駄にしてしまったんじゃないかと反省することが多いですね。
早川政敏さん
京都府の「担い手養成実践農場整備支援事業」を活用して4年前に就農。お話を聞いていると、農業への熱くてしなやかな思いが伝わってきました。
京都府船井郡京丹波町(旧和知町)在住。
つながるなんたんは、南丹地域の様々な分野で活躍する人・団体を紹介し、「つなげる」京都府南丹広域振興局が発行する情報紙です。
つながるなんたんvol.2( PDFファイル ,769KB)
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