つながるなんたんvol.10
南丹地域の「地域づくり」の現場で活躍している方々にインタビュー!
その活動をご紹介します。
この川を未来に残すために
特定非営利活動法人プロジェクト保津川
私たちの住む南丹地域には、保津川(桂川)があり、古くから多くの恵みをもたらしてくれていますが、近年、ゴミの不法投棄や水質悪化が問題となっています。
この保津川を見つめ直し、ゴミの不法投棄や水質悪化の改善に向けた取り組みを進めている特定非営利活動法人プロジェクト保津川の方々にお話を伺いました。
発足のきっかけ
「きっかけは、平成17年に行われた保津川開削400周年記念事業だったんです。」そう話すのは、プロジェクト保津川代表理事、坂本信雄さん(京都学園大学教授)。保津川開削400周年記念事業は1年で終わりましたが、様々なイベントを通して、保津川を大切にしていこうという想いが関係者の間で高まっていきました。最初はそんな考えのメンバーを中心に平成19年7月にプロジェクト保津川を立ち上げました。現在は、賛助会員を含めると100人を超える大きな組織になり、平成20年3月にはNPO法人となりました。
清掃活動を通して
保津川の現状を見てみると、ゴミの不法投棄が非常に多く、深刻な問題となっています。まず、保津川を見直す取り組みとして、きれいな保津川を取り戻すために清掃活動を実施しています。清掃活動は、毎月1回、少しずつ場所を変えながら行っています。主なゴミは、ペットボトルや流木が多く、農業用の資材やビニール、バーベキューの残骸などもあります。それに加えてタイヤやバイク等の大型ゴミの不法投棄が目立ちます。
清掃活動は毎回、多くの人に参加していただいています。
清掃活動も川の周辺地域だけでなく保津川下りの船に乗って清掃場所に行ったりと広い地域で活動をしています。
しかし、ただ清掃活動を行うだけではなく、多くの人に保津川について知ってもらうために川の歴史や地域の伝統を学んだりする取り組みも行っています。
こういった事業は毎回好評で、これからも行う予定ですので、ぜひ参加してみてください。
ゴミマップ
今後の大きな活動のひとつとして、ゴミマップづくりがあります。これは、保津川のどこに、どのようなゴミが、どれくらい捨てられているのかを調査し、地図上に表示して保津川周辺のゴミの実態を明らかにしようというものです。富士山では、すでに取り組まれていますが、この辺では初めての試みで画期的なものになります。現在製作中で、完成すればプロジェクト保津川のホームページ上で公開したいと思います。どこに、どんなゴミがあるか一目瞭然になるわけですから、ゴミ問題、環境問題を考えていく新たなツールとして大いに期待できます。
この保津川での取り組みは、様々な団体や企業、行政とのパートナーシップに基づいて進めていきたいと思っています。
保津川からのまちづくりへ
保津川は、南丹地域のキーワードだと思います。この保津川を美しくしていくことは、実は、住民のライフスタイルなどを見直すきっかけにもなります。つまり、環境に優しいように生活するにはどうすればよいかという考えを持つ機会になればいいと思います。
特に今年は環境サミットが日本で開かれます。地域住民が身近な環境問題をもっと考えることで、地球の環境改善につながる訳です。この活動が、環境改善への取り組みや普段の暮らしぶりの見直しに繋がって行けばと思います。
今回の「つながるなんたん」は、京都学園大学と南丹広域振興局との協働で作成しました。
取材等は、京都学園大学の山口太一さんにお願いしました。
この取材を通して
このプロジェクト保津川の取材を通して、川と地域の関わり方、未来に川を残すための努力など私にとってはじめて知ることばかりでした。私の出身地である長崎市では、保津川のような豊かで大きな川はありません。そんな豊かな川(資源)のある南丹地域が少しうらやましいです。私は、ここで学んだことを活かして、地域活動や自然のことを考える大人になりたいと思います。
京都学園大学 山口太一
世界遺産「保津川」を目指して
保津川の世界遺産登録をめざす会
保津川開削400周年記念事業の実行委員会のメンバーが中心となり、地域住民共有の財産である「保津川」の文化遺産を世界遺産として登録することを目指し、平成19年8月「保津川の世界遺産登録をめざす会」を設立しました。
保津川には、京都府内でも有数の景観はもちろん、角倉了以の開削など長きに亘り古都京都を支えた水運の歴史や、今も脈々と受け継がれる保津川下りの技術など、多様な文化的・歴史的価値が存在します。このような価値を見直すとともに、これらを未来に継承していくことが、今必要です。
めざす会としては、保津川に関わる様々な団体と連携して、保津川の魅力や歴史などを紐解き、亀岡市、京都府、日本全国、そして、世界に向けて発信し、世界遺産「保津川」の実現へ向けて、今後も、様々な活動を展開していく予定です。
皆さんも新しい価値観で「保津川」を見てみませんか?
[問い合わせ先]
保津川の世界遺産登録をめざす会 事務局(亀岡市教育委員会社会教育課文化財係内)
電話:0771-25-5054(直通)
『つながるなんたん』は、南丹地域の様々な分野で活躍する人・団体を紹介し、「つなげる」京都府南丹広域振興局が発行する情報紙です。
つながるなんたんvol.10 特定非営利活動法人プロジェクト保津川( PDFファイル ,70KB)
「つながるなんたん」についてのお問い合わせ
京都府南丹広域振興局 企画振興室
電話:0771-24-8430
FAX:0771-24-4683
