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箱根宿 溪斎英泉(けいさいえいせん)作
溪斎英泉(寛政3(1791)年〜嘉永元(1848)年)の作で、箱根宿において、蚊帳から身を乗り出して、行燈の火入れに手をやっている女性が描かれています。背後には、箱根連山を前景にして、その下に芦ノ湖、そして遠景には富士を配置しています。岩肌のごつごつした感じと女性の繊細な表現の対比に、狩野派を学んだという英泉の一端をうかがえます。