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両国の花火 安藤(歌川)広重作
この絵は安藤広重(寛政9(1797)年〜安政5(1858)年)の最晩年の作品で、両国橋の近くで打ち上げられた花火や多くの納涼船などが描かれています。江戸時代、両国の川開きで打ち上げられる花火を見物する風景は、浮世絵にも数多く登場します。特にこの絵は、花火が、両国の絵の一部分としてではなく、主体として描かれているのが特徴で、広重独特の情感がただよう作品となっています。