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東海道名所記 浅井了意(あさいりょうい)著
江戸時代には、道路・宿駅(しゅくえき)が整備され、庶民の旅行が普及していきます。そこで登場したのが、旅行案内記である「道中記(どうちゅうき)」です。この『東海道名所記』は、万治末(1661)年頃の作品で、江戸で出会った二人が東海道を上る様を滑稽に描いています。巻頭の「いとおしき子には旅をさせよという事あり」等、随所に旅行哲学が述べられ、後の旅行案内書にも多くの影響を及ぼしています。