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8月の気象

京都地方気象台防災業務課

8月の気象

ヒートアイランド(熱の島)現象

 ヒートアイランド(熱の島)現象とは、都市の気温が周囲よりも高い状態のことです。気温分布図を描くと、等温線が都市を丸く取り囲んで島のような形になることから、このように呼ばれています。
 ヒートアイランド現象は「都市がなかったと仮定した場合に観測されるであろう気温に比べ、都市の気温が高い状態」としても定義することができます。都市では、草原や森林等のような植生域と比べた場合、以下のような特徴(都市化の影響)があるために、ヒートアイランド現象が発生し、それに伴い風の流れにも変化が生じます。

・土地利用の変化

 水面、草地、水田、森林等では、水分の蒸発に伴う熱の吸収が気温の上昇を抑える働きをする一方、都市では地表面がアスファルトやコンクリート等に覆われて水分が少ないため、地表面から大気に与えられる熱が多くなり、気温の上昇が大きくなります。このように、土地の利用形態の変化が日中のヒートアイランド現象の大きな要因となっています。


・建物の効果

 都市では、建築物の存在によって地表面の摩擦が大きくなることで、地表付近の風速が弱まり、地面の熱が上空に運ばれにくくなります。これは日中のヒートアイランドの要因となります。また、建築物は、日射光や地面からの反射光の一部と、地面から大気へ放出される赤外線の一部を吸収します。コンクリートの建築物は暖まりにくく冷えにくい性質があるため、日中に蓄積した熱を夜間に放出して、気温の低下を抑えます。これは夜間のヒートアイランドの要因となります。

・人工の排熱

 都市の多様な産業活動や社会活動に伴って熱が排出され、特に都心部で人口が集中する地域では、昼間の排熱量は局所的に100W/m2 を超えると見積もられます。これは中緯度での真夏の太陽南中時における全天日射量の約10%程度に相当します。人工排熱は、都心部の局所的な高温の要因と考えられますが、広域的な影響としては真夏の太陽放射に比べて小さいといえます。

 

 地表面が都市に変わることは、街区スケールから平野スケールまでさまざまの空間スケールの気象現象に変化を及ぼします。沿岸部の都市では、都市内部の気温や風は、海風によって影響を受けます。ビルや人工地表面の影響による気温の変化は、都市上空に上昇流を発生させ、海風の内陸への進入を妨げる効果があることが知られています。

 関東平野、大阪平野のような広い範囲で都市化の進んでいる平野部では、平野全体で気温や風の分布に変化が生じています。平野スケールで考えた場合の、都市化にともなう、大気と地表面の間の熱の交換や風の流れの変化は、広域ヒートアイランドとも呼ばれています。

 ではヒートアイランドの発生しやすい日はどのような状態なのでしょうか。
 一般に、ヒートアイランド現象は「晴れて風が弱い(晴天弱風)」という気象条件で顕著に現れると言われています。その理由として、晴れの日は日射量が多いため、建築物による蓄熱量が増加することや、都市から大気への加熱が曇りの日よりも大きいこと、また、風が弱い日は、風が強い日に比べ地面付近の熱が運ばれにくいことが挙げられます。

 気象庁では、ヒートアイランド対策の推進、調査研究の促進および科学的知見の普及のため、平成17年からヒートアイランド監視報告を公表しています。
今回取り上げた内容は、気象庁ホームページから抜粋したものです。詳しくは、ヒートアイランド監視報告でご覧いただけます。
※気象庁ホームページ > 気象統計情報 > 地球環境・気候 > ヒートアイランド
・ヒートアイランド監視報告(平成18年から平成22年)

平成24年6月の気象 ( )内は平年差・比(平年値1981年から2010年使用)

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