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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成20年6月6日

  • こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています。

平成20年6月6日現在

夏花壇に衣替えしました。

 

京都府立植物園の花壇は、樹木や構造物と合わせた壮大な景色としても見応えがあります。


マリーゴールド、サルビア等、夏の草花を植栽した正面花壇です。

その他、大芝生地東の池の花菖蒲(はなしょうぶ)も6月6日現在、見頃です。ぜひ、ご鑑賞ください!

 園内花壇では

ニゲラヒスパニカの写真 

ニゲラ・ヒスパニカ
Nigella hispanica
キンポウゲ科 (北山ワイルドガーデン)
スペイン、フランス原産。和名をクロタネソウ(黒種草)といいます。青い花びらみたいに見えるのはガク片で 、花びら(花弁)は退化して蜜腺状になっています。

ゴデチアの写真

ゴデチア
Godetia Hybrida  cv.
アカバナ科 (北山ワイルドガーデン)  
北米等の原種の交雑種。近年は、ゴデチア属(Godetia)はクラーキア属(Clarkia)に統合して分類されることが多いです。和名はイロマツヨイグサ。桃、紅、赤、白、紫、それらの中間色等、花色はバラエティーに富んでいます。

モナルダベルガモの写真

モナルダ ’ベルガモ’
Monarda hybrida  ’Bergamo’
シソ科 (北山ワイルドガーデン)  
フロロセレクト(欧州草花新品種審査協会)  
2008年金賞受賞品種
大変見応えのあるモナルダです。花形や紫濃淡の花弁、ガク片は、かなり斬新です。おそらく日本での初披露ではないでしょうか。 (※フロロセレクト(FS)協会により、東アジアで唯一のディスプレーガーデンとして認めて頂いています。)

アリウムギガンテウムの写真 アリウムギガンテウムの写真

アリウム・ギガンテウム
Allium giganteum
ユリ科 (洋風庭園他)
今年は天候のせいか、紫色がひときわ鮮やかに映ります。高さ1メートル前後の花茎の先には直径10センチ強の球形花序がつきます。

ハナワギクの写真 

ハナワギク
Chrysanthemum carinatum  cv.
キク科 (北山ワイルドガーデン)  
モロッコ原産。様々な色の組み合わせが面白いです。

フウリンソウの写真 

フウリンソウ
Campanula medium  cv.  
キキョウ科(洋風庭園他)  
ヨーロッパ南部原産の二年草。

ヤグルマギクの写真 

ヤグルマギク
Centaurea cyanus cv.  
キク科(北山ワイルドガーデン)  
ヨーロッパ南部、地中海沿岸等原産の一年草。鮮やかな青色がきれいです。

 

 

 

観覧温室では

ジャングルゾーンでは食虫植物であるサラセニア、ハエトリグサの花を展示しています。

サラセニアハエトリグサ花写真


サラセニア属
原産地は北アメリカでカナダ中部東海岸からアメリカ東部、南部。野生種はわずか8種しかありません。戸外で越冬可能です。腰水で管理します。夏涼しい方が生育が良いです。日光に良く当てます。冬期は休眠し、2月には植え替えをします。
サラセニア レウコフィラなど瓶子葉の美しいものは切り葉として花材に利用されます。 サラセニアの花には花弁、萼片がそれぞれ5あります。花柱は一個ですが先端5ヶ所に柱頭が突き出した洋傘状になります。この洋傘状の部分を花柱板と呼びます。おしべはたくさんありますが、花柱板に隠れて見ることが出来ません。

ハエトリグサ写真

ハエトリグサ
Dionaea muscipula
モウセンゴケ科
(特別展示室)
属名Dionaeaは、ギリシア神話の女神ビーナスのギリシア名のひとつディオネ(Dione)にちなんでいます
。花は白色で1花茎に10数花咲きます。がく片、花弁は原則としてともに5個あります。おしべは10から20個あり柱頭も5個あります。果実は球形の蒴果で、種子は多数取れます。ミズゴケ植えにして浅い腰水で管理します。増殖は実生もしくは株分けで行います。

 

 

ゴクラクチョウカ写真


ゴクラクチョウカ
Strelitzia reginae
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
ケープ地方の東部からインド洋側のポートエリザベス付近にかけての原産です。地中海沿岸、カリフォルニア、フロリダなど世界の暖地で切花栽培に用いられています。

 

ヘリコニアヴァグネリアナ写真

ヘリコニア ヴァグネリアナ
Heliconia wagneriana
バショウ科 

(ジャングルゾ-ン)
中央、南アメリカ原産で、特に日当たりのよい水辺に自生します。
バナナと同じバショウ科です。鮮やかな赤い色をした部分は苞とよばれ、その中に小さな花があります。 

ナンバンサイカチ写真

ナンバンサイカチ
Cassia fistula
マメ科
(ジャングルゾ-ン)
少し高い位置で咲いています。見上げてください。英名はGoldenshower(ゴールデンシャワー)Cassia属の中で最も美しい花木といわれます。熱帯、亜熱帯に広く植えられます。原産地は不明です。九州南端でも越冬可能です。果肉を下剤として利用します。

 

イエライシャン写真

イエライシャン
Telosma cordata
ガガイモ科
(ジャングルゾ-ン)               
今年の初花です。これからどんどん咲いてくると予想しています。漢字で表記すると、夜来香。開花すると芳香があります。中国南部で栽培され歌謡曲に歌われて特に有名になりました。実際は昼間もよく香ります。香水を採ったりスープに花を散らしたりもします。ナス科の夜香木(Cestrum nocturnum)やリュウゼツラン科のチューベローズ(月下香:Polianthes tuberosa)をイエライシャンと混同している事例も見受けられますが、いずれも花の香りのよい別の植物です。

 

ムサロサケア写真

ムサ ロサケア
Musa rosacea
バショウ科
(ジャングルゾ-ン)
雄花序の苞が桃色で美しい、観賞用のバナナです。食用になるバナナと違い、花序が直立します。

 

 レンブ写真

レンブ
Syzygium samarangense
フトモモ科
(熱帯有用作物室)
熱帯アジア原産。花は白色。果実は洋梨型で乳白色から紅色、甘酸っぱくて香気があり、生食または加工用に用いられます。広く熱帯から亜熱帯で栽培されます。

パキラアクアティカ写真

パキラ アクアティカ果実
Pachira aquatica
パンヤ科
(熱帯有用作物室)
メキシコ南部からブラジル、ペルーに分布します。高さ5メートルから20メートルになる高木です。早朝に開花し芳香があります。種子は直径1から2センチの球形で焼くと栗のような味で食べられます。中国名は瓜栗というそうです。由来は分かりませんが、味と関係あるのかもしれません。

 

ボンバクスエリプティクム花写真

ボンバクス エリプティクム
Bombax ellipticum
パンヤ科
(砂漠サバンナ室)
白く清楚な花です。一日花ですが、次々と咲いていきます。 

アリアカシア写真

アリアカシア
Acacia sphaerocephala
マメ科
(砂漠サバンナ室)
メキシコ原産。つの状で中空のとげを持ちこの中にアリが巣を作ります。アリはすみかを提供してもらう一方、この植物を食べようとする草食動物を攻撃して、アリアカシアを守ることが知られています。

アデニアペリエリ写真

アデニア ペリエリ
Adenia perrieri
トケイソウ科
マダガスカル原産。ツルが温室の高い位置まで登っており、花も上のほうにあります。花をじっくり観察するのは難しい状態です。ホームページの写真をご覧ください。

 

チユウキンレン写真

チユウキンレン
Musella lasiocarpa
バショウ科
(中庭、温室入口前庭)
黄色く花のように見える部分は苞と呼ばれます。苞の部分がハスの花のように見えることから、中国名地湧金蓮、すなわち地面から現れる金色のハスと名づけられました。中国南部からインドシナ半島の標高1000から2500メートルの山の斜面に分布します。中国の雲南省では農家の生垣に植えられたり、地下茎や偽茎が豚の餌にされたりします。

 

植物生態園ほかでは

ヤマアジサイの写真

ヤマアジサイ
Hydrangea serrata
ユキノシタ科 (植物生態園、あじさい園)
装飾花の色や形は個体や地域によって変異することがあり、多くの品種があります。

ウツボグサの写真

ウツボグサ
Prunella vulgaris var. lilacina
シソ科 (植物生態園)
日当たりのよい山野によく自生しています。枯れた花穂は薬用に利用されます。

シチダンカの写真

ヤマアジサイ ’シチダンカ’
Hydrangea serrata  ’Shitidanka’
ユキノシタ科 (植物生態園、あじさい園)
装飾花の萼片が星形の八重咲きになっています。江戸時代の幻の花とされていたが、昭和34年に神戸の山中で再発見されたものです。 

ハマボッスの写真

ハマボッス
Lysimachia mauritiana
サクラソウ科 (植物生態園)
本来の自生地は、海岸の岩場の潮風があたる厳しい環境下です。

シャリンバイの写真

シャリンバイ
Rhaphiolepis indica var. umbellata 
バラ科 (植物生態園ほか)
本来、暖地の海岸沿いに自生しますが、道路の植え込みなどによく使われています。葉の付き方が車輪のようになっていることからこの名があります。樹皮は大島紬の染料に利用されます。 

アサザの写真 

アサザ
Nymphoides peltata
ミツガシワ科 (植物生態園)
植物生態園の中央の池にあります。8月頃まで次々と咲く、1日花です。

宿根草有用植物園では

トケイソウ(時計草)がたくさんの花を咲かせています。

5月下旬に4種類のトケイソウ(Passiflora caeruleaの原種1種と園芸品種2種、そしてPassiflora incarnataの原種1種)が開花しました。天気が良ければ毎日合計100輪以上(10株)の花が咲いています。多いときは200輪から300輪が開花しています。今後9月下旬頃まで咲き続けます。ご期待下さい。

トケイソウクリアスカイの写真 トケイソウクリアスカイの写真

トケイソウ ’クリアスカイ’
Passiflora caerulea ’Clear Sky’
トケイソウ科 (宿根草有用植物園東入口)
原種(P. caerulea)は南米ペルー原産。本種’クリアスカイ’はドイツで作出された4倍体園芸種で大きな花が特徴です。 

トケイソウの写真 

(左)パッシフローラ・インカルナータ
Passiflora incarnata
トケイソウ科 (宿根草有用植物園東入口他)
針状にたくさんある副花冠が波打っているのと、10枚ある白い花びら状の所(内5枚は花弁、5枚はガク片)が反り返っているのが特徴です。

(右)トケイソウ ’コンスタンスエリオット’
Passiflora caerulea ’Constance Elliot ’
トケイソウ科 (宿根草有用植物園東入口他)
原種(P. caerulea)と似ていますが、各部の青色が淡かったり全く無色になっていたりします。(花によって濃淡あり)

レダマの写真 

レダマ
Spartium junceum
マメ科 (宿根草有用植物園西部)
地中海沿岸原産。江戸時代に導入。黄色の花ばかり目立ち、葉はどこにあるの、という感じです。茎の光合成能が高いので栄養を営んでいけるそうです。

アーティチョークの写真

アーティチョーク
Cynara scolymus
キク科 (宿根草有用植物園)
地中海西部原産。一般に「チョウセンアザミ」と呼ばれているものの中には、蕾が食用になるアーティチョークや、比較的蕾が小さくトゲが目立つカールドン(Cynara cardunculus 主に観賞用)、そして、これらの中間種とかなり広い変異があります。植栽株は、デパートの地下等で売られている食材「アーティチョーク」にかなり近い蕾をつけています。

 

セイヨウニワトコラキニアータの写真 セイヨウニワトコラキニアータの写真 

セイヨウニワトコ ’ラキニアータ’
Sumbucus nigra ’Laciniata’
スイカズラ科
(宿根草有用植物園)
原種は西アジア、地中海沿岸原産。雲のように浮かんでいる散房花序の花を、裏から見ると面白い幾何学模様…フラクタル図形?

 

ミクリの写真 

ミクリ
Sparganium erectum
ミクリ科 (宿根草有用植物園)
北半球の温帯、寒帯に分布。浅い池や川岸などに自生しています。花茎の上方に並んだ小玉が雄花、下方のイガグリみたいなものが雌花です。

コウホネの写真 

コウホネ 
Nuphar japonicum
スイレン科(宿根草有用植物園内東の池、通称かえる池)
日本列島、朝鮮半島の池や沼に自生。漢字で書くと「河骨」。水底をはうように伸びる茎が白い骨に見えることから。同属のオゼコウホネやネムロコウホネなどは環境省により絶滅危惧二類に指定されています。

トリテレイアブリッジシーの写真 

トリテレイア・ブリッジシー
Triteleia bridgesii
ユリ科 (宿根草有用植物園)
オレゴン、カリフォルニア原産。草丈30から50センチ程度の明るい水色の花です。

ブローディアカリフォルニカの写真 

ブローディア・カリフォルニカ
Brodiaea californica
ユリ科 (宿根草有用植物園)
カリフォルニア北部原産。日当たりがよく水はけの良い場所を好みます。

ヤシオネラエビスの写真 

ヤシオネ・ラエヴィス
Jasione laevis
キキョウ科 (宿根草有用植物園)
ヨーロッパ原産。ぱっと見た感じ、キキョウ科の花には見えません。水はけの良い場所を好むようです。

ルリトラノオの写真 

ルリトラノオ
Veronica subsessilis
ゴマノハグサ科 (宿根草有用植物園)
滋賀県伊吹山原産。伊吹山の固有種とされています。涼しげな青い穂が揺れる様は、夏山登山の一服の清涼剤です。

サルビアインディゴスパイレルの写真

サルビア・インディゴスパイレル
Salvia × indigo-spirer
シソ科 (宿根草有用植物園)
ファリナセアとロンギスピカータとの交雑種。草丈1メートル強。耐寒性強。濃い青が目に染みます。

ジョチュウギクの写真

ジョチュウギク
Pyrethrum cinerariaefolium
キク科 (宿根草有用植物園)
地中海沿岸、中央、西南アジア原産。殺虫作用のあるピレトリン類を植物体中に含有します。

 

植物園スタンプラリー

6月はアジサイです。

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142