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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成21年1月23日

こちらでは、現在見頃の植物を紹介しています

平成21年1月23日(金曜)現在


観覧温室では

ツンベルギアマイソレンシス写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。花は腋生または頂生で、長さ40から100センチの総状花序を下垂します。花冠裂片は暗赤褐色で、基部は濃黄色、大きく開いた花筒内部は濃黄色になります。苞(ほう)も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。

パキスタキスルテア写真 

パキスタキス ルテア
Pachystachys lutea
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
メキシコからペルー原産。高さ1から1.5メートルの亜低木でよく分枝します。鮮やかな黄色の部分が苞で、花は苞から白く突き出した部分になります。花は短命ですが苞は長期間観賞できます。不定期咲きで周年開花に近い状態です。

リュエリアコロラタ写真

リュエリア コロラタ
Ruellia colorata
キツネノマゴ科 (ジャングルゾ-ン)
ペルー、エクアドル、コロンビア南部の森林中に分布します。鮮赤色で長楕円形の部分が苞で、苞の間から燈赤色の筒状の花が顔をのぞかせています。

コンロンカ写真

コンロンカ
Mussaenda parviflora
アカネ科 (ジャングルゾーン)
種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布します。半つる性の常緑低木で高さ1から1.5メートルくらいになります。ツル状に伸びた枝は非常に長くなります。本属の植物は約200種類あり、主に熱帯アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島に分布しています。東南アジアやハワイなどの熱帯地方では街路樹や庭木として利用されています。 

ホルムショルティアサンギネア写真

ホルムショルディア サンギネア
Holmskioldia sanguinea
クマツヅラ科 (ジャングルゾーン)
インド、ヒマラヤの亜熱帯地方原産。萼(がく)はレンガ色からオレンジ色、花冠は萼と同色で円筒形。園芸品種には萼と花冠の色が鮮黄色のもの、紫色のものがあります。英名はチャイニーズハット。長くのびた花冠と萼を帽子に見立てています。

ドムベヤウァリキー写真

ドムベヤ ウァリキー
Dombeya walliichii
アオギリ科 (ジャングルゾ-ン)
アフリカ東部とマダガスカル島の原産。白色から桃色の花がつき、芳香があります。甘ったるい香りで、人によっては好き嫌いが分かれる香りだと思います。

クレロデンドルムクアドリロクアレ

クレロデンドルム クアドリロクラレ
Clerodenrum quadriloculare
クマツヅラ科 (ジャングルゾ-ン)
原産はフィリピン、ニューギニアです。
珍しい植物ではないのですが、観覧温室には1昨年後半に植栽したので、当植物園で一般の方に見ていただくのは2回目になります。英名はfire works、すなわち「花火」という意味です。ひとつの花の開花期は数日ですが、つぼみも美しいので、長く観賞可能です。 

 コンブレツムグランディフロルム写真

コンブレツム グランディフロルム
Combretum grandiflorum
シクンシ科 (ジャングルゾ-ン)
北アフリカ原産。花は赤く印象的で、観賞価値が高いため、庭木など屋外の装飾用に使われます。コンブレツム属は250種が世界中の熱帯に分布しています。川岸や林縁によく見られる低木あるいはツル植物です。

サリタエアマグニフィカ写真

サリタエア マグニフィカ
Saritaea magnifica
ノウゼンカズラ科 (ジャングルゾーン)
コロンビア原産。非常に生育が旺盛です。日照を好み、美しい花を咲かせるので公園、庭園などで観賞用として栽培されています。鉢物として行灯(あんどん)仕立てにしても美しいです。

オオベニゴウカン白花

オオベニゴウカン白花

オオベニゴウカン写真

オオベニゴウカン
Calliandra haematocephala
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
ボリビア原産。赤く毛のように多数飛び出している部分はおしべです。標準的なオオベニゴウカンは赤い花ですが、当園には白花もあります。漢字では大紅合歓(大きな紅色の合歓の木)と書きます。 めしべはおしべの成熟後に伸びてきます。

ムクナベネティー写真

ムクナ ベネティー
Mucuna bennettii
マメ科 (ジャングルゾ-ン)
例年は11月から12月にかけて開花します。一月に開花するのは初めてです。写真の花序以外に8個の小さな花序があります。咲くとすればかなり先になりそうですが、開花まで様子を見守りたいと思います。

ホウガンノキ果実写真

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科 (ジャングルゾ-ン)
ホウガンノキに実がなりました。今年は3個です。4年前までの開花時期は4月から6月だけだったのですが、ここ3年ほど秋にも開花するようになってきました。秋に結実したのは今回が初めてです。

フレイキネティアムルティフロラ写真

フレイキネティア ムルティフロラ
Freycinetia multiflora
タコノキ科 (ジャングルゾーン)
オレンジ色の苞が鮮やかです。フィリピン原産。英名をクライミングパンダナスといいます。木本性のツル植物です。フレイキネティア属は約180種が知られています。タコノキ属に似ますが果実が液果状になることが異なっています。

 カカオ果実写真

カカオ
Theobroma cacao
アオギリ科 (熱帯有用作物室)
当園で管理している自然条件下では結実しないため、人工交配をしています。
種子を炒って粉末にして砂糖、香料等を混ぜ、圧して固めたものがチョコレートで、粉末を圧搾して脂分を除いたものがココアです。 

デンドロキルムグルマケウム写真

デンドロキルム グルマケウム
Dendrochilum grumaceum
ラン科 (冷房室)
フィリピン原産。総状花序になり、一つの花茎に40個以上の花をつけます。見た目は地味で小さい花ですが、とてもよい香りがします。部屋全体がこの花の香りに包まれています。 

バオバブ果実写真

バオバブ果実
Adansonia digitata
パンヤ科 (砂漠サバンナ室)
今年もバオバブの果実が大きくなってきました。果実の長さは大きいもので20センチ以上あります。直径は10センチ以上あります。同じ木の花粉では結実しないので、新潟県立植物園で開花しているバオバブの花粉をいただいて人工授粉しています。種子の周りのパルプ質は糖分が40%以上含まれ、そのままお菓子として食べられます。口に入れると甘酸っぱくラムネに似た味がします。水に溶かして清涼飲料水としても飲まれます。種子からは油が取れ、マダガスカルでは工場で搾られ、石鹸などが作られています。種子は生食ではなく、煮たり発酵させたりして食べます。

鉢物展示室写真 

鉢物展示室ではシクラメンを中心に鉢花を展示しています。

キンカチャ写真

キンカチャ
Camellia chrysantha
ツバキ科 (鉢物展示場)
原産地は中国チワン族自治区のベトナム国境付近です。1965年に発表された種で、当時ツバキ属には黄色の花が知られていなかったので、新しい花色を持つ種として非常に注目されました。その後黄花のツバキが中国、ベトナムで次々と発見され、現在では50種が知られています。

 アングレクムエブルネウム写真

アングレクム エブルネウム
Angraecum eburneum
ラン科 (ラン室)
マダガスカル、マスカリーン諸島、コモロ諸島及びアフリカ東部に分布します。大型で草丈80センチ程度になります。花茎は長さ1メートルあまり、有香の白花を10から20個列生します。 



 宿根草・有用植物園では

クレマチスアンスエンシスの写真 クレマチスアンスエンシスの写真

クレマチス アンスエンシス
Clematis anshuensis
キンポウゲ科 (洋風庭園内のバラ園北側)
中国雲南省付近の原産です。冬咲き、常緑のクレマチスです。植えてから3年目です。宿根草園の個体は株にボリュームがありません。キンポウゲ科植物は、概して「センチュウ(線虫)に弱い」という難点があり、この弱った症状もセンチュウによるものと思われます。植え替え(+薬剤処理)、または挿し芽、実生等による更新が必要です。野生地では、センチュウなどが発生しにくい条件があるのだと思います。

ヘレボルスハイブリッドダブルの写真 

ヘレボルス ハイブリッド (八重咲き)
Helleborus x hybrids double
キンポウゲ科 (宿根草有用植物園)
八重咲きのヘレボルスです。

マッソニアプスツラータの写真 

マッソニア パスツラータ
Massonia pustulata
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカ原産。日本では、秋に休眠から醒めて出葉し、真冬の1、2月頃に開花します。白い花のようにみえるのは雄しべで先に葯から出た黄色い花粉がついています。花弁は小さく目立ちません。

ラケナリアスプレンディダの写真 

ラケナリア スプレンディダ
Lachenalia splendida
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。紫濃淡の花色、突き出した雄しべなど、精緻な絵画のような印象を与えるラケナリアです。

ラケナリアアロイデスアウレアの写真

ラケナリア アロイデス アウレア
Lachenalia aloides var.aurea
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。黒い花茎が黄色の花色を引き立てています。

ラケナリアアロイデスクアドリコロルの写真 

ラケナリア アロイデス クアドリカラー
Lachenalia aloides var.quadricolor
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。変種名 quadricolor は、4色の横縞模様の花色を意味しています。花茎と葉にある黒い斑点も印象的です。

アンドロシンビウムキリオラツムの写真 

アンドロシンビウム キリオラツム
Androcymbium ciliolatum
ユリ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカ原産。緑葉の中の白い花のように見える苞葉(ほうよう)の中に10個前後の小花が見られます。

バビアナケダルベルゲンシスの写真 

バビアナ ケダルベルゲンシス
Babiana cedarbergensis
アヤメ科 (宿根草・有用植物園内小ガラスハウス)
南アフリカのケープ地方原産。やや縮れた花弁が野趣を醸し出しています。

スイセンカンタブリクスモノフィルスの写真 

スイセン カンタブリクス モノフィルス
Narcissus cantabricus ssp.monophyllus
ヒガンバナ科 (宿根草・有用植物園内中央ロックガーデン)
「カンタブリクス」とは原産地のスペイン、カンタブリア地方に由来します。  

植物生態園ほかでは

フクジュソウの写真

フクジュソウ 
Adonis amurensis 
キンポウゲ科 (植物生態園)
まだ少ないですが、日当たりのよい株から開花しています。
絶滅危惧種(環境省)、絶滅寸前種(京都府)

ロウバイの写真

ロウバイ 
Chimonanthus praecox 
ロウバイ科 (梅林)
花の少ない時期に咲いてくれる、おめでたい植物です。

ウンナンロウバイの写真

ウンナンロウバイ
Chimonanthus yunnanensis 
ロウバイ科 (梅林)
外側の花被片がロウバイより細いので、内側の暗褐色の花被片が目立ちます。植栽2年目のため、まだ背丈は小さいですが、この香りは何よりも際だちます。

 

 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142